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「すごいわねー。ここにいた奴ら、ほとんどが貴族か大商人のつながりよ。これはすごいものを手に入れちゃったわね。」


「なんだ?何がすごいんだ?」


「いくらでもこれを武器に金を引っ張れるかもしれないってことよ。クチナシならともかく、他の国の貴族がクチナシの経営していたカジノの裏闘技場にいて人殺しを見て楽しんでいたってのは、王権限で没落させられてもおかしくないわ。商人も同じ。基本的に物の売り買いは国が許可を出していて問題ないと判断されるの。もし国にバレたら経営権剥奪やもし剥奪されなくても客はいなくなるでしょうね。信用がなくなるから。」


「なるほどな。マカイも同じなのか?」


「マカイは割と自由だな。闘技場もあるし、もとより好戦的な奴らが多い。我の力であまりに行き過ぎたものは許可を出してはいないが、毒抜きは必要だしな。」


「でしょうね。まぁ人間の殺し合いを裏でやらせてるなんていうのは人間の世界では許されていないわ。裏の帳簿にはもっとひどい内容があるかもしれないわ。あとで調べておくわ。」


「なんかトレイル、生き生きしているな。」


「そりゃあそうよ!あたしのこと脳筋だと勘違いしているのがいっぱいいるけど、基本的にあたしは頭脳派なのよ!勘違いされちゃうのは、あたしより強いのがほとんどいなかったからなだけ。まったく失礼しちゃうわね。」


カジノ大好きでかなりの額負けているだろうに、頭脳派とは・・・。という言葉を喉で抑え込んだ。


「トレイル、カジノでかなり負けているのではないのか?」


ドラグよ。俺でも抑え込んだのになぜ言ってしまうんだ・・・。


「あたしの場合はお金を使うのが趣味っていうか、ストレス発散みたいなところあるからね。カジノで使うのは問題ないわ。」


「なるほど、そういうものなんだな。マカイにも娯楽をもっと作ってやればいいのかもしれないな。」


「そうよ!マカイにカジノ作りなさいよ!どうせここはつぶすんだろうし、全部持って行ってマカイを大娯楽国にするのよ!」


「それもいいな。空間転移で建物ごともらっておくか。」


「じゃあ全員追い出しましょう!」


トレイルが滅茶苦茶楽しそうだった。俺らは貴族たちを追い出し、悪い噂や敵対することがあれば、即座につぶすと脅しをかけた。そして全員が出たところで建物を破壊する・・・という体でマカイに飛ばしたようだ。地下も一緒に転移させたようで、でかい穴が開いてしまった。


「一旦マカイにいってもいいか?我の転移ですぐにでも戻ってこられるし、マカイ娯楽化計画を部下に説明したいのだ。」


「かまわない。」


「あたしも。逆に早くやっちゃって!」


「悪いな。とりあえず行こう。」


俺達はマカイへ飛んだのだった。

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