12、ステータス
「やはり魔法が効かないと楽勝だったな。」
「そうね。今なら簡単に最下層までいけちゃうんじゃない?」
「どうだろうな。そういえばリュウ、リン、レベルは上がったのか?」
俺達はステータスを開いてみた。
ネーム:龍
ジョブ:任侠
レベル:28
ステータス
パワー:101 SS
ガード:94 S
スピード:98 S
マジック:0 G
パッシブスキル
身体強化SP
攻撃魔法無効
状態異常無効
危険察知SP
日本刀装備可
夜目
スキル
身体強化付与 任意
攻撃魔法無効付与 任意
一刀両断
縄張り指定 無制限
縄張り異常察知
縄張り転移
縄張り防壁設置
ネーム:リン
ジョブ:全魔導士 Ⅲ
レベル:35
ステータス
パワー:40 E
ガード:57 D
スピード:60 C
マジック:89 A
パッシブスキル
魔力回復+
レベル3以下魔法相殺
魔法調整
スキル
火魔法レベル6
水魔法レベル6
風魔法レベル6
土魔法レベル6
魔法合成レベル4
「5も上がってんます!」
「俺は18だな。通りで体が軽いと思った。」
「SSなんて噂だけだと思ったよ・・・」
「本当ね・・・」
「ん?どうかしたか?」
「リュウ、本来はステータスってのは100が上限だと言われてるんだ。だからSSってのは俺が知っている限りじゃお前しかいない。」
「そうね。本当にいるのね。」
「そうなのか。」
俺は別に大したこととは思っていなかった。
「まぁ中央に行ったら聞いてみよう。もしかしたらボスなら何かしってるかもしれない。」
「そうね。」
「ボスっていうのは?」
「冒険者協会のトップに決まってるだろ。俺らでも全然敵わない、本物の達人だよ。」
「あの人のステータスって見せてもらったことないし、もしかしたらSS以上なのかもしれないわね。」
「そうか、先はどうする?」
「戻りましょう。あたしの町もぜひ縄張り指定してもらいたいし、防壁設置というのも気になるしね。」
俺達はダンジョンを抜けた。
「さてと、じゃあ縄張りしてしてくれる?」
トレイルから言われ、俺は縄張り指定をする。縄張り指定の後、防壁設置を試す。しかし、目に見えた変化はない。
「やってみたが、何も変わらないな。」
「そんなことはないみたいだ。」
スティが言うと、町の外に出て、入口に向かって魔法剣を放つ。しかし、魔法剣は到達する直前で何かにはじかれたように消える。
「普通には見えないが、何か球状のものが町を覆っているな。かなりの防御能力があると思うぞ。」
「すごいな。これならあたしも外に出て大丈夫そうだ。」
「お前はダンジョンの管理があるだろう。」
「弟子たちがいるから平気だ。町の緊急事態もリュウがいれば平気だろ」
なんか体よく使われている気がしないでもなかったが、俺は黙っていることにした。
「あたしもクチナシは嫌いだしね。ぜひ仲間に入れて。」
「あぁ、構わない。」
「やった!ありがと!」
「そういえばトレイルはいくつなんだ?」
「・・・何?年齢の話?」
明らかにトーンが下がっている。
「リ、リュウはスリーサイズを知りたかったんだ!トレイルはスタイルいいからな!な!リュウ!堅そうに見えてスケベだなリュウは!」
スティがなぜか尋常じゃなく慌てている。まぁ女性に年齢を聞くのは失礼とも言うしな。スリーサイズを聞くのも失礼だと思うが。
「いや、身長だ身長。」
「ふーん。166だけど。」
「そうか。なんとなく気になったんだ。ありがとう。」
俺はスティの慌てっぷり的に禁句なんだろうと判断し、ごまかすことにした。