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2話 僕、少し思い出す

「父さん!母さん!こっちだよ!」


 …ちょっとずつだけど思い出してきた。僕の今の名前は「エディエンヌ・クラウン」(略してエディ)。両親は十英雄(じゅうえいゆう)と呼ばれる「勇者(ゆうしゃ)」ハヤトと「癒手(いやして)」ユーファ・クラウンで、兄である「アレクシス・クラウン」(略してアレク)と一緒に4人で街の外れにある小さな屋敷に住んでいる。

 さっき叫んで走り去った美少年はアレクシスだろう…悪いことしたなぁ。そりゃあ弟が兄に対して誰?って言ったらパニックにもなるだろう、少なくとも僕はなる。

 だけど思い出したのは、この世界の僕の家族と十英雄と魔法のことだけなんだよな…他のことは記憶喪失になったふりをして色々聞いてみよう。…罪悪感が…ううう…ごめんなさい。

 そんな事を考えていたら父様と母様、に、兄様が屋敷のあるほうから走ってきた。…すごい違和感があるな…。転生する前は兄がいなかったから呼び慣れてないんだよな…。…それより全員美形すぎるだろ!あそこなへんキラキラ光ってるんだけど!。


「エディ!父さんと母さんを連れてきたぞ!」

「エ、エディ!父さんが分かるか?}

「す、少し落ち着いてくださいハヤトさん、アレク!。…エディ、大丈夫?どこか痛いところはない?」

「(うぐ…)えっと…母様と父様、兄様…ですよね…?ここは…どこなんですか?ぼく、今まで何していたのですか?」


 そう言うと、3人とも固まってしまった。…ああ~、やっぱりそうなるよね。


「うわぁぁぁ!俺のせいだ!俺が剣の打ち合いしようって言ったから!言わなければエディが頭をぶつける事もなかったのに!!!」

「おおおおお落ち着けアレク!こんな時は素数を数えて…」

「ハヤトさん何言ってるんですか!?わ、私の魔法を使ってみますから!落ち着いてください!」


 そう言って母様は自身の身体並みに長い杖を持ち、その先端を僕の頭当てた。そこからボウ…と(みどり)色の光が出てきたので少しだけビクッとしてしまった。

 あぁ…母様が少しショックを受けてるよ。違うんだよ、魔法なんて初めて見たからだよ…。しばらくして終わったのか光が納まり杖が頭から離れた。


「ど、どう?エディ?」

「ここがどこか分かったか?」

「(ん~だめだなぁ)ごめんなさい…分かりません…」


 うわ~…すごいショック受けてるよ。


「やっばり俺がぁぁぁ!」

「アレク!落ち着け。落ち着いて素数を」

「だから落ち着いてください!…だけどどうしましょう。私でさえ治せないなら「女神の秘薬」でなくては…」

「じ、じゃあ今から材料集めに…」

「今は集めれることが出来ないとレナが言っていたじゃないですか!?」


 …なんかすごいカオスになってきた…とりあえずそろそろ落ち着かせよう。


「落ち着いてください父様、母様、兄様。ぼくは大丈夫ですよ、だから悲しそうにしないでください。忘れたことはまた教えてくださるとうれしいです(これでいいかな)」

「「「エディ…!」」」


 僕がそう言うとオロオロしていた3人は落ち着いたのかこちらを見ている。ふう一応何とかなったか。


「ごめんなエディ、いろいろ騒いで。何が何だか分からなかっただろう?これからちゃんと教えるからな」

「私もごめんなさいねエディ。だけど、あなたが私たちのことを覚えているだけでも嬉しいわ」

「お、俺もごめんなエディ。これからもう無茶なことをさせないからな」

「もう大丈夫ですよ。父様!色んな事を教えてくださいね」


 まずは知ることが必要だからね


・・・・・・

 邪神君ったら予備知識もあんまり与えてないまま送っちゃってるじゃないか~。そんなにボクが丸投げしたのが気に入らなかったのかな?…まぁこれはこれで面白いからいっか♪

 さてさて、どうやらボクが送った子たちも着いてるようだしこれから面白くなるといいな~♪


 

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