表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蝶々  作者: つなかん
1/3

さなぎ


 夏になれば、動き出す幼虫

 秋になれば、引き籠もる蛹

 冬になれば、ひとつも動かない

 春になれば、飛び立つ蝶


 これが普通で当たり前


 けれど、私はいつまで経っても蝶にはならない。永遠と蛹のままだ。自分はいつから蛹だったのかわからないほど、遠い昔から私はずっと蛹だった。いつの間にか蛹だった私はこの衣を破る方法を知らない。外の景色を知らない。ここから出たいと思ったこともない。夏は多少暑苦しいけれど、ここは温かくて安心するから、だから衣から出たいとは一度も、思わなかった。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ