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転生そして謎の衝動


はじめまして。ムクモミナトと申します。

一年前くらいに書いて投稿していた物を、改良を加えてまたかきはじめました。

 


「あぁ〜血が吸いたいなぁ」


 ちょっと待ったー!! 私は今何を考えてたんだー!!


 私こと、一ノ瀬鏡花(いちのせきょうか)は謎の現象に悩まされる日々が続いていました。


 それは、赤い色の物を見ると起こる、謎の衝動。


 急に喉が渇いてくるというか、目の前がぼんやりしてくると言うか。


 身体全体が熱くなってきてしまうのです。


 一種の快楽的な衝動なのでしょうか?


 あ、でも決して淫乱な訳ではないですからね!


 たぶん。


 私が、この現象に悩まされるようになったのはとある日の事。


 いつものように普段と特に変わらない学校が終わり、街灯が照らす中、家に帰ろうと交差点の横断歩道を歩いていると、いきなり猛スピードでやってきた車にひかれ、そのまま意識が飛んでしまいました。


 次に目が覚めたときには病室ではなく、何やら豪華な装飾が部屋に沢山施されたベッドの上でした。


「あれ? 私たしか車にひかれたような……?」


 私は疑問に思いながらもベッドから起き上がると、部屋の中を歩き始めた。


 部屋の中を見てみると、何やらお高そうな物ばかりある。


 推定どのくらいの金額がするんだろうと思えるくらいの高級感のある机。


 金色に輝く額縁に収められた、ものすごく美人な金髪の女性の肖像画らしき絵。


 そして、白をベースとした、いかにもお姫様が使っていそうな可愛らしい4段くらいのタンスのような物。


 どれも見たことがない物ばかりだった。


 うーん、もしかしたら夢でも見ているのだろうか。


 自分のほっぺをぎゅーっと摘んでみると、普通にズキズキとした痛みが脳へと走る。


 どうやら夢ではないらしい。


 おかしいなぁ、それになんか周りの物がすごく、大きく見えるんだよねぇ。


 私は、ゆっくりと部屋に置かれてある全身鏡の前を通り過ぎた瞬間、パニックになった。


「えっ? な、何なのこれー!!」


 鏡に映し出されていたのは、背は幼稚園児じゃないのかと思うくらい小さく、髪の色は綺麗なピンク色の腰くらいまであるかと思われるロングヘアー。


 顔立ちは幼くなり、その瞳は燃えるように赤かった。


 肌も人間なのこれは? と思えるほど白く、服は黒いゴスロリみたいなドレスを着ていた。


 私は、一体どうしちゃったのでしょうか?


 普通に考えたらおかしな話だ。


 そもそも、私は普通のごく平凡な家庭に生まれ育ち、今年はれて高校に入学したばかりのピチピチの女子高生だった。


 それが何だって若返りをしているのか。


 事故の後遺症で若返りました、なんてことはないだろうし、ましてや病院のベッドの上ではなく、知らない部屋だ。


 さっぱりわけがわからない。


 そう思いつつも、とにかく今の私の状況を少しでも把握するべきだと部屋を出た。


 部屋を出て見ると目の前は大理石でできたような白い床の廊下だった。


 いかにもお金持ちの宮殿みたいな作りで、お高そうな花瓶や、騎士の鎧みたいな物が廊下に飾られてある。


 とりあえず誰か人を探そう。


 普通の家の何倍もありそうな広さの家に、私1人だけということは考えにくい。


 そう思い、とことこと廊下を歩いていく。


 少し廊下を歩いていると、なにやら下へと降りれる横幅が広い階段がある場所に着いた。


 階段にはレッドカーペットのような物がひかれている。


 下は広間みたいになっていて、降りた先の正面にはものすごく大きな左右に分かれた扉があった。


 これは俗に言う玄関ホール?


 もしかしてあの扉を開けると外に行けるのかな?


 階段を降りて下へ行こうとした時だった。


 急にその真紅のカーペットを見た途端、目の前がぼんやりしだした。


 身体全体が燃えるように熱くなり、ガクガクと足は震え出す。


 両手で自分の身体をぎゅっと押さえつけ、我慢しようとするも震えが止まらず、その場にぺたんと座り込んでしまった。


「何......これ」


 私が恐怖のあまり怯えていると、階段下の左の部屋の扉から、何やらメイド服を着た黒い髪のショートヘアーな少女が階段に向かって歩いてくる。


 そして少女が階段を登ろうとした時、少女と私の視線が交わった。


「いけない!!」


 メイド服を着た少女は、焦ったような声を放ち私に急いで駆け寄ると、優しく小さな身体を抱きしめてきた。


「駄目です……どうか理性を失わないで下さい……」


 理性って何……?


 失わないでってどう言う事……?


 あぁ、いい香りがする。


 ものすごく、落ち着けるような香り。


 香水か何かなのでしょうか?


 あれ? 少女の首筋……すごい綺麗。


 私は少女をその場に押し倒し、じっとその首筋を見つめながらゆっくりと小さな口を開けるも、そこで私の意識はプツリと途切れた。

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