第六十三話
今やってた仕事が同時に片付いて超ハッピーな朝廷です。
それでは第六十三話スタートです!
「それで本当にアレンさんなんですか?」
と、彼は殴られた頭を押さえながら俺に尋ねてきた。
「あぁそうだよ。それで貴方は?」
そう聞き返すと彼は少し緊張しながら答えてくれた。
その内容を要約すると彼の名前はノーデス。
鍛冶屋をやるためにこのゲームを始めて今はここのお爺さんの弟子をやってるそう。
ちなみにお爺さんの名前はノーデスさんでも分からないらしく師匠と呼んでるよう。
そして最初の反応は前に他のプレイヤーが来て馬鹿みたいに安い値段でお爺さんにメンテナンスを頼もうとしてたのでそこから警戒してあの態度になってしまったらしい。
「それにしてもその剣綺麗ですよね……」
こんな話題になったのも理由がある。
流石に長い時間あのままで過ごすのも暇すぎるということで設備を借りてイウのメンテナンスをしていた。
「そうですか?そう言ってもらえると嬉しいです。」
「えぇ。まるでこっちの世界にある物語の剣みたいです。」
そういうとノーデスさんは少し遠くを見始めた。
「俺その剣みたいにきれいな剣を作ってみたくてこの世界にやってきたんです。それで師匠に弟子入りしたは良いものの全然打たせてもらえなくて……」
そう言う顔は少し悲しそうだった
だから俺は少しだけ話をすることにした。
「俺も同じでしたよ」
「へ?」
「俺にも師匠にあたる人がいるんですが、その人から新しい力を教えてもらうために同じような(龍語の本と普通の言葉の本を読み比べていく。)作業を繰り返して、(雲海さんの攻撃で)死にそうになりながらも努力してようやく使い方を教えてもらったんですよ。うれしかったなーあの時は。」
まあまだ使いこなせないんですけど……と俺は続ける。
ノーデスさんは少し驚いた顔をしている。
「驚きました……アレンさんってそういうことないのかと思ってました。」
「そんな訳ないじゃないですか。俺も努力して……努力……」
あれ?俺そんな努力してなくない?
【マスター?大丈夫ですか?】
「アレンさん?どうしました?」
「いやちょっと自分自身に絶望しただけですから……
まあとにかく!俺から言いたいのは努力して真っ直ぐ進んで行けばいいんじゃないかってことですよ!」
【マスター投げやりになってません?】
うるせえ!
俺は恥ずかしさで顔に熱が集まっているのを感じた。
「真っ直ぐ努力するか……」
ノーデスさんは小さくそうつぶやく。
「ってすみませんいきなりこんなことを言って。」
「いえ!言ってくれてありがとうございます!その言葉の通りに真っ直ぐ進んでいこうと思います!」
「そう言ってもらえると嬉しいです……」
ノーデスさんはかなり気合が入った顔をしている。
「ちょっと俺行ってきます!」
そう言うとノーデスさんは走って出て行ってしまった。
店に一人になったがどうしようかな……
【それなら私のメンテナンスをよろしくお願いします!】
まあそれならいいけど……
俺はそのままイウのメンテナンスを続けた。
「かなりいい腕ですね……」
その声が聞こえてから後ろを振り向いてみるとお爺さんが立っていた。
「本職に褒めていただいて光栄です。」
「いえいえ。どうです?儂の弟子になってみませんか?」
「遠慮しときます。俺もこの仕事を気に入っているので。」
「そうですか……それは残念ですね。」
「そんなに悲しそうな顔には見えませんが?」
「いえ、悲しいですよ。それはそうとあのバカ弟子はどこに行きました?」
「外に走りに行きましたね。」
そう伝えると小声で
「あのバカ弟子が……客を置いていくなんて……」
と言っていた。
これはノーデスさんはこの後お仕置き案件かな?
「それでなんの用ですか?」
「いえ。バカ弟子が迷惑かけてないか見に来ただけなので……」
それだけ言い残すと奥のほうに引っ込んでいった。
さて続きをやるか……
結局出てきたのはそこから2時間後のことだった。
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