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第五十九話

一日寝て元気になった気がする朝廷です。

友達に早く寝ろと心配してもらえて少しだけ嬉しいです。

それでは第五十九話スタートです。

鎌と俺の腕の剣が交差する。

鎌は黒い煙を上げながら俺の腕は炎を纏っている。

「やるわね……」

「【そっちこそ……】」

当たる度に周りに黒と赤の煙が上がる。

少しずつ俺の攻撃も相手の攻撃も体に当たるが対した傷にはなってない。

「【見た目よりずいぶん固いんだなそのドレス。】」

「特別性だからよ……」

「【厄介だなぁ!】」

音はどんどんと大きくなっていく。

もう俺は氣を解放して戦ってるため威圧になってるはずだが相手はものともしていない。

「【【AGIブースト】【疾走】【我に宿るは炎の魔神。その炎は怨嗟の炎。我が魔力を喰らいここに顕現せよ!古代魔法禁忌:イフリート】!】」

「古代魔法ですって!龍の癖に生意気な!【周囲を包むは我が嘆きの涙。積もりし怨嗟はいつしか溢れて海となるだろう!古代魔法禁忌:ヨルムンガルド。】!」

俺の体に纏っている炎が大きくなり相手の作り出した蛇とぶつかって霧散する。

俺はそのまま爪や尾による攻撃に移行する。

相手も闇の槍を飛ばしてこれに対抗してきた。

「やっぱりその装備は【龍剣】ね!だけど私が知ってるものより幾分強いのだけど!」

「【あぁその通りさ!ただし強いところは教えられないな!それにしても君も攻撃が苛烈になってきてない?】」

「まぁ【神気】と【瘴気】を纏っている攻撃ですから強くないと困ります。」

そう言いながら奴は俺目掛けて大量の鎖を放ってきた。

光で出来た鎖だが数本が俺の体に刺さる。

抜こうとするが抜けない。

「当たり前です。貴方が龍ならそれを捕らえる鎖をもってくれば良いだけ。」

「【くっそ……】」

体が動かない。

俺はそのまま鎌での攻撃を体に受ける。

その反動で鎖は外れたので【焔切り】を放ちながら後ろに下がる。

当然避けられるがそこに余った光の鎖で作った剣を置いておく。

するとそこに倒れ剣が突き刺さる。

「くっ……どうして。」

「【まぁ光を操れるのはお前だけじゃないってことだ!】」

さて、ここで俺は切り札を切ろうと思う。

『【我が体に宿るは宿命の剣。その剣は重く速く素早く敵を切り伏せるものなり!】』

「ふん!何が何だか分かりませんがさせません!」

そう言ってイルカルラは俺に向かって走り始めるがもう遅い。

『【この剣我にとって最強の相棒とならん!さぁ今こそ光をもって敵を討とう!【イヴァーナク】(イヴ)!】』

そう唱えると俺の背中のスラスターに炎が灯り一気に加速する。

「な……!?どう言うこと!?あり得ないその早さは何をしたらそんなに……」

「【は!まだまだ速くなる。【AGIブースト】【限界突破】!】」

その上に足に気を貯めて加速する。

そのまま衝撃波でイルカルラにダメージが入っていく。

だがそれだけで終わらせない!

俺はその速さのまま炎を纏った剣を振るう。

【超感覚】で攻撃する場所を決め一気に近づき切り刻む。

縦横斜め上下左右ありとあらゆる方向からイルカルラを切り刻む。

【剣王術/炎帝流】奥義 鬼灯

俺は全ての効果がきれて膝をつく。

いつの間にか【龍剣】も解除されている。

目の前には仰向けで倒れているイルカルラが。

レン君やトール達が近付いてくる。

「アレンさん!」

「アレン。すまないつい敵の策略に乗ってしまった。。」

俺はその言葉をBGMにしながらイルカルラに近づく。

イルカルラは何も喋っていないが体が透けていく。

「どうして……私は皆を幸せにしたかっただけなのに……」

「言っただろ?それは押し付けなんだ。その気持ちは否定しないが自分のやり方だけじゃなくて周りのやり方も認めてみたら良いと思うぞ。」 

そう言うと彼女はクスリと笑って

「貴方って本当にプライドの高い龍?その言い方じゃ信じられないわ……でもまぁ楽しかった。また今度会えたら……」

と言いながら光の粒子になって消えていく。

俺はその様子を暫く眺めた後皆の元に戻ろうとするがイウに止められる。

【マスター。この戦いで脳に対する負担が凄まじいようで後もう少しで強制ログアウトです。】

それは大変だ!

俺は皆の方を見ながら

「一足先に戻らせてもらう。」

とだけ伝え【帰還】を使って自分の家に戻る。

今度のログインはどうなるのだろうと心を踊らせながら意識は闇の中に消えてった……

【強制ログアウトしました。】

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