第四十八話
どうも最近朝起きるのが変に早い朝廷です。
全く……久しぶりになにもしなくて良いはずなのに……
えっ金曜日に渡された書類?知らない子ですね……
それでは第四十八話スタートです!
開始は相手の攻撃からだった。
俺は相手の振った尾と同時に後ろに跳んだ。
鼻先を毒のついた針が通る。
「くっ!」
着地と同時に前に加速し剣を振る。
しかし蠍の装甲にあたるとその剣は金属とぶつかった様な音を立てて折れた。
「流石に固すぎだろ!」
俺は急いで【剣の精霊魔術】を使い鉄を鎖の形にし、それで蠍を縛り上げる。
そして予備で【複製】を使って作っておいたもう一本の鉄の剣を取り出す。
だがこのままだとまた直ぐに折れてしまう。
俺は周りにある水晶鋼を【剣の精霊魔術】で鉄の剣の周りに纏わせた。
これで多少は持つ判断した俺は止まっている蠍に走っていた。
蠍はこちらに反応して尾についている針を器用に使って鎖を破壊し近付いて来る。
【剣王術/炎帝流】【紫炎切り】
【剣王術/炎帝流】【フレイムストライク】
【剣王術】【ストライクスマッシュ】
予想通りこの状態の剣だったら折れてはないな。
だけど固い装甲に阻まれていて全然ダメージになってない。
だが鑑定で蠍が【火傷】になった事を確認する。
【猛毒】になってはいないから【燃焼】は効いているけど【猛毒攻撃】は通ってないって事だろう。
まぁ虫だから炎タイプのダメージはとても良く効くって事だろう。
俺はどうにかして装甲の隙間を見つけながらチマチマ攻撃をしていく。
「【疾走】」
AGIを上げるために【疾走】を使い走り始める。
そして周りを走りながら鉱石を片っ端から集めていく。
更に【光の精霊魔術】を使って周りの光も集めていく。
さて充分に集められたかな?
俺は集めた光を蠍の目と思わしき場所に持っていき目を閉じながら放つ。
すると目を閉じていても分かる光が周りに放たれた。
おそるおそる目を開けると蠍がじたばたともがいている。
俺は石を俺がいる方とは反対の方に投げる。
するとその音を追って蠍が急いで走っていく。
「後ろががら空きっと。これで終わりだ!」
俺は集めた鉱石を使って巨大な剣というか杭を造り上げた。
それをそのまま蠍の上に落下させる。
するとその音に気づいたのか急いで逃げようとする。
しかし時すでに遅し。
降り注いだ剣からは逃げられずその巨体は粉々に潰されて地面に縫い付けられた。
俺は蠍のHPが全て削られた事を確認して、かけていたスキルを全て切り一息つく。
【お疲れ様です。マスター。】
【あぁお疲れ様イウ。それにしても全然話しかけてこなかったね。】
【え、えぇ。ちょっと話しかけられる雰囲気じゃなかったので……なんというか鬼気迫る感じというか?】
【えっ。俺そんな顔してた?】
【えぇ先程まで興味本意でいたプレイヤーさんもその顔に驚いて話しかけられずに居ましたし、最後の攻撃の余波で吹っ飛ばされて死に戻りしてましたし……】
えっ!
【今から行って間に合うかな?謝りたいんだけど……】
【多分間に合うと思います。急ぎましょうマスター!】
アイテムボックスに蠍達の素材が入っている事を確認して【帰還】を使ってプレイヤー達が死に戻りする王都の協会にきた。
【マスター!あの人です。】
言われた方を見てみると何やら興奮ぎみに仲間に話をしている男性プレイヤーがいた。
「ちょっと良いかな?」
「はい?ってアレンさん!?」
「さっきの事なんだが……」
「ええっとすみませんでした!」
へ?
「勝手にみてしまってすみませんでした!どうか許して下さい!」
「いや、それは大丈夫なんだけど……と言うか俺そんな怒りそうに見えるか?」
「え、怒らないんですか?勝手にクエスト見たりして。」
あー確かに気にする人とかもいるのかな?そういうの。
「大丈夫。俺はそんなことでは怒らないから。それよりごめんな?こっちの攻撃に巻き込んでしまったみたいで……」
「いえいえ。此方が勝手についてっただけなんで……」
「いや、いくら生き返るからといってもすまなかった……お詫びとしてこれをあげよう。」
俺はそう言ってさっきの蠍や、ボスの蠍の素材の一部をあげた。
「こんなの……頂けませんよ!」
「良いから良いから。これはまぁ俺の自己満足のようなもんだから受け取ってよ。じゃそう言うことで!」
と俺は半ば押し付けるようにしてギルドに報告しに行った。
因みにボスの蠍の存在をギルドに伝えたら報酬に上乗せしてくれたのは全くの余談である。
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