第二十話
どうも今日から三連休で家で小躍りした朝廷です。
それでは第二十話スタートです。
そのマスターと呼ばれた男性はどんどんイウに近づいていく。
「イウ」
「止めろ、止めろ止めろ!我をその声でその名前で呼ぶな!」
俺達は動けなかった。それはイベントだからとかではなくこの場面を邪魔したく無いからだ。
「ごめんなイウ。」
「それ以上は止めろ!我が我じゃ無くなってしまう!」
「お前にさよならも言えずに死んでしまった。」
「グワァァァ!」
「白になったときにまたお祝いしようと言ったのにそれも叶えられなかった。」
「ヤメテ、マスターワレハワタシハ」
「だからさぁ。お前さっさとイウから出てけ!」
そう言うとそのマスターは光のオーラに包まれていく。
そして詠唱を始める
「【光と闇は相反する。故に出ていけ。その真価は光の時に開放される。】これこそが忘れられた魔法だ。【古代魔法禁忌:霊体分離】!」
「グワァァァおのれおのれおのれぇ」
イウから黒い靄が出てくる。
その黒い煙はどんどん広がって顔が着いた。まるで黒い布みたいだ……
俺は鑑定を使ってみた。
【怨霊の王】
LV30
状態衰弱
【眷属支配】【魂喰い】
【闇魔術】【催眠術】【透過】
【会話】
「くそっ。どうして貴様が出てきた。」
「いやぁ。負のエネルギーで体を作るっていうのは大変だったよ。更にそれを全て正のエネルギーに変換するのは…」
【マスターはやはり人外です。】
「それは酷くないかイウ!」
「えーっと。」
「あー異人の皆さんか。この度はすみません。」
【マスター、異人の方々。今はそんな事をしてる暇は無いようです。】
見てみると怨霊の王が暴れまくってるそれを今どうにか皆が止めている形だ。
「おい!レン!早く指示をくれ!」
「マグナムモード!フルバースト!早く!レンレン!」
「ほらほらほらほら!ちっ!全然効いてないか……どうしたら良い?レンレン?」
「回復がキツい。指示だし早く。」
「ほら仲間が呼んでるよ。早く行ってあげな。」
「第一パーティーと、第四パーティーは後ろに引いて!第四パーティーの中で気が使える奴は前に残って!第一パーティーは他の第四パーティーの回復!第二パーティーはそのまま頑張って光魔術を持ってる奴はそれを使って!第三パーティーは近接以外後ろに下がる!もう少しでこの戦いは終わる皆ここが正念場だ!絶対勝つぞ!」
『おぅ!』
「僕達は何をしたら良い?」
「えーっと」
「アレンだよ」
「じゃあアレンさんあのモンスターにダメージを与えることは出来ますか?」
「あぁもちろん!」
「じゃあ近接に行ってください。」
「了解!さぁて久しぶりに一緒に戦うな……行くぞ!イウ!」
【了解です!マスター!】
一斉に攻撃を仕掛けていく!
どれだけの時間が経ったのか分からないが怨霊の王はもう消えかけだ
「何故だ。何故貴様らは人を守る。人とは下らない生き物ではないか」
「答えてやろう。それはだなぁ確かに人には下らない所があるだがしかしそれを越える素晴らしい所がある!それを知らない只の怨霊のお前に人を語る資格は無い!」
最後は格好良くアレンさんが締めた。
【Congratulations!】
【ユニークボス怨霊の王を倒しました。】
イベントクエスト【剣精霊イウの暴走を止めろ!】をクリアしました。
報酬がインベントリに送られます。
「おめでとうレン君。」
「ありがとうございますアレンさん。」
「所で君達イウが欲しくないかい?」
【マスター?!】
「僕に勝てたらイウをあげよう。」
【あっ。なるほどマスターの何時もの癖ですか】
チャレンジクエスト【イウチャレンジ】がスタートしました。
【イウチャレンジ】
推奨LV???
アレンに勝って聖剣イウを手に入れよう。
参加しないものはほとんどいない。
あの剣を手にいれたら自分が強くなれるからだ!
しかし一分後
そのフィールドに残っているのは誰もいなかった。
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