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妄想彼女シリーズ

妄想彼女

作者: たむ
掲載日:2016/07/26

こういう彼女が欲しい


欲望のまま妄想を私が晒す


初投稿ですが、今回は夏ということで心霊特特番を見る彼女編です

「何してんの」


彼女がクッションを抱きながらテレビを見ている

あまりにも真剣なため声をかけた


「ん、心霊特番」


「夏だしな」


俺はその隣に座る


「あんた見ても大丈夫なの?」


「割と平気」


「夜寝れなくなってもしらないよ?」


「何お前怖いの?」


「怖くない! 怖くない」

彼女は慌てて否定する


「なら大人しく見てろ」


「分かってる…」


彼女はまた真剣にテレビを見つめる

俺はこっそりその場を離れたが集中しすぎていて俺には気づかないようだ


そして俺は部屋の電気を消した


「ばかぁぁぁぁぁ!」


さすがに怒られた


「え?だめ?」


「何考えてんの?馬鹿なの?馬鹿でしょ?」


「暗いほうがいいよ?こういうの見るとき、明るいと寄ってきちゃうから」

(大嘘だがな)


「そう…なの?ならいいけど」

彼女はクッションに顔を埋め上目でテレビに視線を戻す


「そうさ」

(信じやがった……)


隣に座りテレビを見つめる


「うわぁ、くっきりだよ」


写真のコーナーで彼女は声を漏らした


「人工だな」


「なんで?どう見ても人の顔だよ」


「本物にしては違和感があるし、本物でもあんまやばくない」


「なんでわかるの?」


「お前、『アステカの祭壇』って知ってる?」


「聞きたくない、それ以上喋ったら怒る」


沈黙が流れる


「なんか喋りなさい!」


「理不尽!?」


暗い部屋の中手を握られた


「ちょっとだけ、こうさせて」


「怖いなら、番組変えればいいのに」


「なんか負けた気するじゃん」


「そうか」

(怖いんじゃねぇか)


番組がCMに入る

雰囲気が変わり、彼女が安堵の息を漏らした


その後彼女はテレビを指差した

「この人結婚したよね」


「知らん」


「ならこの人は?」


「知らん」


「え?じゃあじゃあさ」


「知らん」


「なんで?なんでわかんないの?」


「テレビ見ないし普段」


「確かに、それは知ってた」

(こいつの常識やっぱり狂ってる…)


「だろ?」

(明日は新台かぁ)


CMが終わりまた恐怖映像が流れ始める


彼女はまたクッションを強く抱き締める


俺は煙草を吸おうと、ジッポに手を伸ばした

カチャ


「何!?」


ジッポを開いただけでこの反応である


「煙草」


「あぁ、ライターか」


煙草に火をつけジッポを閉じる


カチャ


「ぴぃ!?」


「学習しろよお前」


「うっさい! ちょっとびっくりしただけ!」


彼女は安心したようにテレビに視線を戻す


しかし手は離さなかった


「なぁ、そろそろ離してくんね?」

(どんだけ握力あんだよ、痛ぇよ)


「いいの! あんたのために握ってんの!」


「はぁ? まぁ、いいか」


UMA特集

彼女は余裕の表情を見せる

「あ、これなら怖くないかもUFOとかなら」


「そっか、でも最近のUMAって…」


ここから彼女の反応

ビックフット

「まぁこれくらいなら」


ツチノコ

「有名だね」


ネッシー

「浪漫がある」


チュパカブラ

「ちゅ? チュパか…?」


スカイフィッシュ

「何これ…?」


モンゴリアンデスワーム

「キモッ!!」


南極ゴジラ

「デカ!?」


ヒトガタ

「デカすぎ!?」


ここから本番


ドーバーデーモン

「ひゅっ!?」


シャドーマン

「ちょっと! ちょっとぉ!?」


彼女が腕にしがみつく


「なんだよ」


「これ怪奇現象じゃない! 想像してたUMAじゃない!」


「いや、UMAだろ」


「だってUFOとかじゃないよ!」


「そういう時代なんだよ、ほら続いてるぞ、怖くないんだろう?」


UMAはまだ続く


モスマン

「いやぁ!」


スレンダーマン

「怖っ!」


「あ、怖いっつった」


「言ってない!」


その後の恐怖映像ラッシュが終わり


やっと番組が終わった


彼女は急いで電気をつけた


「勝った…勝ったよ!」


「何にだよ」


「怖くなんてなかった、怖くなんて!」


「そうか、足震えてるぞ?」


「うっさい!」


「やれやれ、なぁ知ってるか?」

(世話のかかる…)


「何?」


「こういう番組で流れてるのって全部霊能者に見せてOKな、いわゆる全部偽物なんだよ」

(まぁ、知らんけど)


「そうなの?」


「あぁ、本物はもし流して視聴者に何かあっていちゃもんつけられたら弁明の措置ができない」


「そう、よね」


「科学的に証明できないものをどう証拠にするって話だ」


「確かに…なんか安心した、じゃあ寝よっか」

彼女が笑顔に戻る


「だな」

俺は立ち上がり同意した



寝室にて

仕事の疲れもあり、すぐに眠れそうだった


そう思っていたのは俺だけだったようだ


「ぐぶぁっ!?」


俺の溝に拳がめり込む


「寝るな! 私より先に寝るなぁ!」


「その起こし方おかしいだろ!」



「いいから私が寝るまで、起きてて!」


「理不尽!?」

(こいつが一番怖ぇよ)



あら、読んでいただけましたか

読んだのですね?



ありがとうございます!

心から感謝いたします


初投稿ですが、少しでもニヤリとしていただけたら幸いです


短く、拙い文章ですがあなたの目に留まった事を光栄に思います


ありがとうございました!

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― 新着の感想 ―
[良い点] テンポが良くてスラスラ読めました。 読んでいてニヤニヤできるような空気、見習いたいです。
2016/08/22 01:32 退会済み
管理
[一言] こういう関係いいですよね。ニヤリ( ̄∇ ̄)としました。
[一言] 多様なUMA知識に圧巻です。 UMA顔彼女にヨロシク言っておいてください
2016/07/27 08:53 退会済み
管理
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