XX世紀惑星XX年代記
時は遥か未来、食料問題や資源の枯渇に苦しんだ人類は宇宙にある無数の惑星のひとつにスポットをあて、試験的に人類の一部を移住させる計画を今後の宇宙移住計画への布石として実行したが、地球との連絡装置の設置の失敗、燃料補給路での相次ぐ不慮の事故(小惑星帯の通過の失敗)などイレギュラーがあり、また、コストの問題などから計画本部は縮小、のち廃止され、惑星は忘れられた土地になった。それでも移住者たちは地球に帰る必要がないと思った。農業を営める環境ではなかったが、その星には蟲という巨大生物が大量に棲息し、狩猟によって人類は食料に困ることが全くなかったからである。しかしある時、恒星風による惑星の磁場の変化が起こり、それを感知した蟲たちは地下に潜ってしまい狩猟対象がなくなり、狩猟以外の食料生産方法を持たない惑星の人類は滅んだかのようにみえた。