人の一生懸命を馬鹿にする権利は誰にもない。どんな作品だって作るのは大変なんです。
ここまで、ボロクソにこき下ろしておいて、説得力のかけらも無いですが、私はテンプレ、チーレムスタイルを完全否定したい訳では無いです。
このスタイルもなろうには必要なんです。
ただ、個人的には納得がいかないだけです。
テンプレ、チーレムを書かれる作者の皆様は逆に考えて見て下さい。
純文学のジャンルだけが、なろうで持て囃されてそれ以外のジャンルは認められない作品になってしまっていたら?
貴方は本当にテンプレ、チーレムを書き続けるのですか?
ちやほやされる為に純文学のなんたるかを知ろうともせず、純文学に走りませんか?
そう言った方が多過ぎるのではないですか?
私が言いたい事はそう言う事です。
「ちっ、また駄作のテンプレがランキングしてやがる。ここまで酷いのはあり得ないだろうが!このスコップ買ったばかりだったのに、何しやがる!最早、スコップの原形すら分からなくなっちまったじゃねーかよ!」
「先生、どうしたっすか?荒れてるっすけど……」
「ああ……君ですか……」
「先生、落ち着くっす。事情は言わなくても分かるっす。また、なろうにテンプレ、異世界、チーレム、俺TUEEEの底の浅い物語がランキングしたんすね」
「ふう……君にも分かりますか。また、アンチなろうが馬鹿にして喜びそうな作品がランキング入してしまったのですよ……」
「そうなんすか……どれっすか?」
「是非、君にも読んで頂きたい。こんな内容も無い薄っぺらな作品がチヤホヤされてるんですよ。全く以て、嘆かわしい……」
「ひどい話っす( ̄◇ ̄;)」
「まだ、序盤で文字数が5万も無い。地の文が少ない。主人公に魅力が無い。ヒロインはどの娘よ?もしかせんでも、可愛いかったら全員がヒロインか?ステータス表示が一話に占める割合を少しは考えてみろよ。先の展開が読めて昂揚感が無い。ここまで、無い無い尽くしならいっそ、笑うしかないわ!序でに言うと、顔文字とスラングがね~ぞ。そこは付けろよwwwどうせなら、徹底させてみろよwww」
「先生、これ読まなくて良いっす……」
「どうしました?急に泣き出したりして」
「これ書いたの俺っす(T_T)」
「……」
「……」
「面白かったですよ?」
「うわ〜ん、酷すぎるっす。あんまりっす。人が一生懸命に無い知恵絞って考えたのに、それが先生の好みと合わなかったからって、それをここまで酷評して蔑む権利が先生にはあるんすか?テンプレ、チーレム書くのだって、大変なんす!先生だって、書いてみれば分かるっす。先生はテンプレ、チーレムを書いた事があるんすか?その良さを理解しようとしたんすか?先生が言ってるのは、単に自分の嫌いな料理を食べたくないだけの子供の言い分っす!」
「ごめんなさい。君の言う通りだ。返す言葉も無いよ」
「ひどいっす(T_T)」
「君の自分が面白いと思う物を、一生懸命考えて書いた物を馬鹿にしたりして本当にごめんなさい……」
「俺っちも……好きでこんな糞文章書いてる訳じゃないっす。人気稼いでデビューして、印税稼いで、父さんが死んだ時の相続税の足しにしたいから我慢して書いてるっす」
「はい、今の謝罪を撤回します」
「何でっすか?」
「ざけんな!なろうからプロデビューしても、そこはゴールでは無いんですよ。スタートラインに立てるだけです」
「嘘っぱちっす。なろうは超大手の無料投稿サイトっす。そこで人気出てプロデビュー出来たら、一生左手団扇っす(((o(*゜▽゜*)o)))」
「君は何もしなくても、左手団扇だろう……」
「何を言ってんすか?親から受け継いだ物を減らさないのは大変なんすよ。父さんも俺っちの為にせっせと裏金作って貯めてくれてるっす」
「納税は国民の三大義務の一つなんですが……」
「知らねーっす!どう考えても、貰うより払う金の方がでかいっす。例え、父さんが市役所に行っても、出てくるお茶は有り得ない程まずいっす。父さんが幾ら住民税を払ってると思ってんすか!せめて、確定申告する場所は料亭にするのが礼儀っす!」
「それこそ、知りませんよ。良いですか?確かにラノベと言われる作品が年間の書籍売上ランキングでトップ10入を果たす時代です」
「うほっwww美味しいっすwww」
「話は最後まで聞きなさい。先生が子供の頃はラノベと言われる分野は全くの無名でした」
「ぷっ、ネトゲーすらなかった団塊ジュニア乙っすwww」
「馬鹿にしても構いませんよ。テレビゲームすら無かったですからね。でも、インターネットの普及やテレビゲームからネットゲームの発達に至るまで、先生は見届けて来ました。当然、ラノベも然りです。この業界が発達してきたのを見届ける事が出来たのは幸せな事だと思ってますよ」
「そう言われたら、何か羨ましくなってくるから不思議っすね」
「先生が言いたいのは、君はラノベ市場が現在も高度成長過程にあると思うかい?」
「うっ……」
「電子書籍すら席巻する破竹の勢いのラノベはまだまだ、このまま成長し続ける分野だと君は思うのかい?本屋から漫画雑誌やコミックとラノベしか並ばない世の中になると思う?」
「そんな事はあり得ないっす」
「もしかしたら、今がラノベの絶頂期なのかもしれない。ここまで開発されたら、全く新しい話を書くのは難しいのかもしれないね」
「俺っちが印税で儲からないと困るっす(T_T)」
「ラノベ形式を始めた数社だけの寡占状態ならここまでの発展は望めなかっただろうし、新規参入する出版社が後を絶たない今の状況は市場の発展期では無く、衰退期に見られる現象だよ」
「ひどいっす。ラノベ発展期に俺っちの作品を出していたら、馬鹿売れだったすのに……」
「先生は今の業界は限られたパイを奪いあっているようにしか見えないよ。先生の若い頃はラノベ作家なんて相手にもされない時代だったけど、今は違うでしょ」
「いや、今でも馬鹿にされてるっす。俺もイラストレーターと印税分け合う馬鹿な奴だって思うっす( ̄ー ̄)」
「ごめん、この話の流れでその反応はやめてくれる?割りとマジで……」
「善処するっす」
「はあ……話が長くなってしまったけど、なろうでデビューされた方で成功したのは一握りもいないって事を言いたいんだよ」
「なろうのニーズは絶対じゃあないんですか?」
「世間でお金を持ってるのは子供じゃない。大人なんだよ。先生も若い頃はアニメが大好きで、ラノベも読んでた。でも、大人になってからはアニメも見なくなったし、ラノベなんかよりもビジネス書を読む機会が増えたよ。悲しいけどね」
「俺っちもラノベは読まないっす。これは俺っちも大人になったって事っすかね」
「いや、ちゃう。一般のラノベで君の要求満たすのはまず無いからwww」
「やっぱり、無いっすか。【ドキ⁉ガチムチモーホーだらけの学園祭】なんてタイトルで俺っち好みのラノベをイラスト付きで販売すれば、ラノベの新規開拓になるかもしれないっすのに……痛恨の極みっす」
「ごめん、それは書店に並んでたら買っちゃうかもしれない」
「マジっすか?新たなビジネスモデルの開拓っすか?」
「そうだね。怖い物見たさか、学校の持ち物検査の前に嫌いな奴のカバンに入れておくとか、心霊スポットのお札代りとか、色々と需要はあると思いますよ」
「先生、発言が陰険過ぎるっす……」




