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馬鹿な俺っちとゲスな先生の「小説家になろう」のちょっとした講座  作者: 白起
今日も今日とておふざけいっぱい!毒いっぱい!
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キャラクターの性格でストーリー展開の幅は結構変わるもんですたい。

「さて、本日は悪人の善行などに代表されるギャップ萌えについて語りますか」


「萌え嫌いなんじゃあなかったんすか( ̄ー ̄)」


「ふむ、確かに萌えなんて訳が分からぬネットスラングだと思います。しかし、定着してるし、小さい事は一々気にすんなの精神で進行しましょう!」


「ほ〜いっす( ̄ー ̄)」


「やる気に溢れる返事が良いですね。では、本題です。悪い奴が良い事をすると意外ですよね?」


「そうっすね。意外っすね( ̄ー ̄)」


「例示のキャラクターに該当する物がございませんから、具体性に欠けるのですが、例えば、ゲスでふざけたキャラクターがたまに良い事を言った場合に君はどう思います?」


「ゲスでふざけたキャラクターっすか?そんなキャラクターがなろうに存在するとは思えないっすよ( ̄◇ ̄;)」


「ですから、例えばの話ですよ。で、どう思いますか?」


「何か興味は湧くっすかね( ̄ー ̄)」


「人に依るとは思いますが、真面目なキャラクターが真面目な事を言うのは当たり前です。だって、真面目なんですから。ですが、ゲスでふざけたキャラクターがたまに真面目な事を言うと……」


「何が起きたと思うっすね( ̄ー ̄)」


「ほら、意外性って、大事なんですよ。他にも糞馬鹿でふざけたキャラクターがたまに頭良さげな事を言った場合も同様ですね。すっす、すっすと馬鹿の一つ覚えみたいな口調のキャラクターなんかは当てはまるかもしれません」


「糞馬鹿でふざけたキャラクターって、ホンマになろうにおるんすか〜( ̄◇ ̄;)」


「先ず居ないでしょうね。でも、馬鹿がたまに頭良さげな事を言うと読者の皆様は意外に思って下さるんですよ。これは正直、基礎レベルですね」


「そのキャラクターが普段しない行動をここぞと言う場面で取らせれば、読者の皆様のハートを鷲掴みっすか( ´ ▽ ` )ノ」


「ええ、これはかなり応用が効きます。では、ストーリー展開の練習です」


「練習っすか( ̄ー ̄)」


「そう、超初級の練習です。なんちゃって中世ファンタジー異世界物である弱気なキャラクターが妹と共に森へ木の実取りに出掛けました。そこに悪い奴が登場してこう言います。【ヒャッハー!!ここは通さないぜ〜】と」


「ふむ、悪い奴っすね( ̄ー ̄)」


「ここで妹を見捨てて逃げる奴は弱気以前にお兄ちゃん足り得ないのは分かりますよね?ズバリ、言います!【お兄ちゃんは勇者に勝る肩書き】です!選ばれた者のみが与えられる称号であり、この称号を有する者の弱気な行動は実は全て擬態です!騙されてはいけません!」


「凄い偏見に満ちた独断っすよね( ̄◇ ̄;)」


「異世界ファンタジーでお兄ちゃんの称号を持つ者はピンチになったら、隠れた才能が花開きます!これはマジで御約束パターンなんで、始末に困りますwww」


「弱気なお兄ちゃんが勇気を振り絞り妹を逃がすっす!そして、秘めた才能が開花して悪い奴を倒すっすよー!((((;゜Д゜)))))))」


「考えてみれば、めちゃくちゃ御都合主義ですよね、これ」


「ふむ、御都合主義っす( ̄ー ̄)」


「まあ、弱気なお兄ちゃんが勇気を振り絞り妹を救うは御約束パターンなので意外性がありません。よって、お兄ちゃんをちょいゲスにします!」


「ほう、お兄ちゃんをちょいゲスにするメリットは何なんすか♪( ´▽`)」


「普段は妹にあまり優しくなく、博打好きなお兄ちゃんが気紛れて妹と共に森へ木の実取りに行く!おらー!来たで、意外性!」


「ちょいゲスの方が盛り上がりそうっすよ!(((o(*゜▽゜*)o)))」


「ちょいゲスなお兄ちゃんは悪い奴を油断させる為に妹を差し出す振りをしたり、ゲスな行動が出来る訳なんです。でも、目的は妹を無事に逃がすなんですね」


「ほうほう、単純に悪い奴に立ち向かうのでは無く、悪い奴の裏をかこうとする訳っすか( ´ ▽ ` )ノ」


「そうです。普段は碌でなしのなんちゃってお兄ちゃんが輝くんですよ。秘めた才能なんて必要ありません。妹を無事に逃がせれば、お兄ちゃんの勝利ですからね。【妹を守るお兄ちゃんはこうやって作るんだよ!チートなんかでお兄ちゃんを穢すんじゃねー!】って、流石に言い過ぎですな。反省、反省」


「まあ、御都合主義が嫌な場合はこちらを採用すれば良いだけっすよ(((o(*゜▽゜*)o)))」


「前者の場合、お兄ちゃんは実は強くなくてはいけません。弱気なお兄ちゃんが真っ向から立ち向かう事でギャップ萌えを演出する訳ですからね。それに対して、後者の場合はお兄ちゃんは必ずしも強くある必要は無いんです。ちょいゲスなお兄ちゃんが妹を助けようとする行為で既にギャップ萌えを演出する訳です。それ以降の選択肢は広がりますよ〜」


「秘めた才能開花の御都合主義採用有りっすか( ´ ▽ ` )ノ」


「有りですなwww」


「ボコボコになりながらも妹逃がす展開有りっすか( ´ ▽ ` )ノ」


「有りですなwwwまあ、これは前者でも使えますよ」


「じゃあ、悪い奴に殺されちゃうのは有りっすか(T_T)」


「悲しいですな」


「でも、有りっすか( ̄ー ̄)」


「まあ、有りですよ」


「読者の皆様の印象に残る展開っすかね( ̄ー ̄)」


「さあ〜?それは作者の皆様の話の持って行き方に依るでしょうね。まあ、【キャラクターの性格を鑑みて意外性のある行動を取らせれば、意外性のあるストーリー展開になり易い】と私は言いたい訳なんですよ」


「俺っちと先生の性格にもちゃんと意味があったんすね( ´ ▽ ` )ノ」


「いんや、我々の性格に特に意味はありません。作者アホは後からも使えてラッキーくらいにしか思ってませんよ」


「まあ、お利口さんな生徒と真面目な先生の講義っすから、意外性は殆ど無いかもしれないっすよ( ´ ▽ ` )ノ」


「あまり面白くも無いボケは控えないと駄目ですよ。君は馬鹿である事に誇りを持ちなさい。私はゲスである事に誇りを持っております。譲れないゲス魂が私の胸に存在してますからね」


「そうっすよ。俺っちは馬鹿である事に誇りを持たないといけないんすね(((o(*゜▽゜*)o)))」


「まあ、そげな糞馬鹿な事を真に受ける君はやはり馬鹿だと私は思っておりますがねwww」


「……ひでえ」

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