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馬鹿な俺っちとゲスな先生の「小説家になろう」のちょっとした講座  作者: 白起
目指せ!二ヶ月以内で10万字!人間やれば何とかなるもんだねwww
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長編書くのは雪山登山。普段着で行く奴もいれば、重装備で行く奴もいる。酷い奴はロープウェイ!

御感想パワーはマジで凄いです。

すんなり書けるんだから、本当に不思議です。

「先生、俺っちも文庫本一冊くらいの長編にチャレンジしてみたいっす(((o(*゜▽゜*)o)))」


「すれば?」


「冷た!!!」


「そうですか?何を勘違いしているのかは知りませんが、長編は目指す物では無いと先生は思いますよ」


「へっ?いやいや、長編に憧れる作者の方は多いっすよ?」


「う~ん、どうなんでしょう。書きたい話の筋を付けて、肉付けを行った結果、気が付いたら君の言う長編になる物ではないですか?」


「そんなに文章書けないっすよ」


「そもそも、先生が思う長編とはその作者の人生を捧げて書き上げる物ですしね。君の言う文章量は短編に過ぎないのでは?」


「今、アンタはなろうの作者の多くを敵に回したっす」


「まあ、原稿用紙にして300枚を超えるのを仮に長編だとすれば、誰でもいけると思いますね。個人差はありますけど……」


「俺っちは出来ね〜って言ってるんすよ?」


「文章を書くのは山登りみたいな物なんですよ。山登りする時には最初にどの山を登るか決めるでしょ?」


「まあ、そうっすね」


「言うならば、山の頂上と言うゴールは決めてるんですよ。漠然ばくぜん)とした物でもこんな終わり方をしたいって作者の皆様の誰もが思うのではないですか?」


「まあ、最後はこんな形で終わらせたいな~なんて思うっすね」


「後は単純な話ですよ。頂上を目指して書いていけばいいでしょ?」


「そんな簡単に行けば、誰も苦労しないっす!さっきから馬鹿にしてるんすか?」


「ああ、大事な事を言い忘れてました。山は山でも雪山ですからね。普通の人は近づきません。自殺行為ですから」


「雪山登山すか?」


「雪山に挑むのですから、並大抵の準備では間違いなく遭難しますよ。本当に怖いところです」


「遭難すか……」


「ちょっと、寒いダジャレに見える返事は止めて下さいよ。冗談じゃないです。まあ、多くの方がこの雪山に挑み、遭難してますよ」


「無謀だったんすかね?」


「いえ、登り始めはまだ良いのですが、登るに連れて、【伏線の回収】、【登場人物の増加によるキャラクターの書き分けの負担】、【矛盾が生じない為に辻褄つじつまを合わせる】などの迷惑極まりない存在が作者の皆様を襲ってくるのですよ」


「マジで怖いっす((((;゜Д゜)))))))」


「本当に怖い世界です。ある意味馬鹿のする事ですよ。素人さんが興味本位でチャレンジしてもそこには茨の道が存在するだけなので、面倒臭いし、この話はここまでにして止めときませんか?」


「アホっすか( ̄◇ ̄;)この話の流れからしたら、俺っちが長編を書ける様にするのが先生の仕事っすよ」


「はあ……それが他人に言われて出来るようになる訳がないでしょう?しかも、君がどれほどの技量を持っているかにもよりますし」


「俺っちも随分練習しているっす!長編に挑んでも可笑しくないっす!」


「じゃあ、参考までに聞かせて下さい。君は一時間当りでどれくらいの文章を打てますか?勿論、これはタイピング能力を聞いている訳ではありませんよ」


「あんまり気にしてなかったすけど、600文字くらいっすかね」


「先生は何もないところから書いて大体一時間で1200くらいです。しかも、御感想パワーでドーピングすれば、軽く2000は超えますね」


「自慢っすか( ̄◇ ̄;)」


「人様と比べてみた事はないですけど、それくらいあってもマジでキツイんです。話が進むに連れて反比例して減って行きますし、身動きが取れなくなります」


「俺っちじゃあ、無理なんすか?」


「あのね。先生は現実を教えるけど、君のひた向きなところは大好きなんですよ。言ったでしょ、個人差があるって。ゴールの距離は変わらないのですから、君は先生の倍の時間を掛けて進めば良いだけの話ではないですか」


「先生……普通に嬉しいっすよ……でも、【まあ、雪山でちんたらしてたら、まず間違いなく凍死するでしょうけど、先生にはどうでもいいですから】って言うつもりっすよね?」


「心外ですね。そんな事は口が裂けても言いませんよ」


「意外っすね( ̄ー ̄)」


「たまには真面目に徹するのも良いかと思っただけですよ。まあ、先生は凡人なので、下準備をして登るくらいの事しか出来ませんよ。中にはロープウェイを使う様な凄い人もおられるでしょうしね」


「天才っすか?」


「天才とまでは行かなくても、人が苦労して登る雪山を楽々頂上に辿り着ける人がいないとは言い切れませんね」


「具体的に教えて欲しいんすけど……」


「今回は君に先生は謝ります。答えなんて無いんですよ。雪山に登ってしまったら、後は自分との戦いなんですよ。他人にはどうする事も出来ません」


「チッ、期待外れっすね」


「先生が教えられるのは基礎くらいですから。人に教えられて長編は書けるようにはなりませんよ。このサイトでも多くの方が小説の書き方を書いておられます。しかし、どの作品にも共通するのは基礎なんですよ」


「喧嘩売るんすか?」


「そうではないです。それを読めば明日から苦もなく長編が書ける様になる作品があるならば、先生も教えて貰いたいくらいです」


「結局は自分次第なんすか?」


「正直に言います。先生は精神論が大っ嫌いなんですよ。でも、こればっかりは作者の皆様が苦労して出すしかないんですよ。数式ではない一人一人の違う答えが魅力的だと私は思います」


「そうっすか……」


「アドバイスくらいしか出来ませんが、頂上に至るのにはどんなルートがあるのか、どのルートを使用すれば、ゴールに辿り着けるのかを考えたら良いと思います」


「ルート???」


「中盤から終盤に掛けては幾つかの選択肢を用意し、登場人物達がどのような選択をしていき、それぞれの選択の未来予想をしていくのが重要なんです。その中で最適の物を取捨選択して行けば、少なくともゴールには近づけますから。大事なのはゴールを見失わない事なんですよ」


「自信無いっす(T_T)」


「そんなの当たり前でしょう?プロの方々だって遭難しかねない道を歩むのに自身満々だったら逆に怖いですよ。でもね、本当に君がそのキャラクターを愛しているなら、そのキャラクターが勝手に動きます」


「嘘臭えっす( ̄◇ ̄;)」


「いや、動くんですよ。私達も動いているんです。作者に愛されているんですよ」


「信じられないっす」


「この話は作者が携帯で下書きも無しに仕事が終わってから2時間で書いてます。その場の思い付きなんですよ。作者の中で私達は生きているから出来る事なんです」


「精神科に行った方が良いんじゃね~すか?」


「まあ、君がどう捉えても構いませんよ。しかし、本当に大事な事は【貴方が生み出した世界、登場人物は生きているのか?】と言う事なんですよ。キャラクターが生きていれば、続きも簡単に書ける物なんです。完結したにも関わらずね!!!」


「結局、そこに行き着くっすよね。もう、完結タグ外して良いんじゃないっすか?」


「多分、外しますよ。御感想ドーピングは洒落になりませんからね。携帯投稿に拘らなければ、1時間かからないとほざいてますから」


「じゃあ、俺っちも準備するっす( ̄^ ̄)ゞ」


「本当に今回は詰まらない回でした。疲れましたよ……」


「たまには良いんじゃないっすか?先生が一回もふざけないのは良かったっすよ♪( ´▽`)」


「君には敵いませんね。ありがとう。そう言えば、君からお礼を言われた事はあっても、私から君にお礼を言った事はありませんでしたね……」


「また、カンペっすか?」


「いいえ、これは私の本心ですよ」


「……明日は雪っすね」


「ええ、雪です。風邪を引かないように気を付けて下さいね」


「頑張ってみるっす」


「頑張って下さい。応援してますから。くれぐれもゴールを見失わないで下さい。人から見たら、馬鹿な事かもしれませんが、チャレンジする人を先生は尊敬してますからね」


「好い加減にするっす!終わらねーっす!」


「短編なのにゴールが見えなくなって遭難した例としては最適だったでしょ?全く、慣れない事はする物ではないですね……」

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