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馬鹿な俺っちとゲスな先生の「小説家になろう」のちょっとした講座  作者: 白起
今日も今日とておふざけいっぱい!毒いっぱい!
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オレッチと道下斎!こいつらのやりたい放題し放題はテンプレチーレム作品の主人公なんて目じゃあない!

「ここに宣言するっす!俺っちと先生は人気キャラクターであると!(((o(*゜▽゜*)o)))」


「あれま、それを言っちゃうwww」


「だって、誰も言ってくれないっすからね。自分で言っとくっすよ( ̄ー ̄)」


「自分に正直で宜しいwww」


「俺っちは可愛い中学生っすよ。俺っちは人気あるっすよ~♪( ´▽`)」


「人気ありますか~?我々って、かなり碌でも無いキャラクターですよ?」


「確かに不思議っす。でも、何故かあるんす。そんな気がしてならないっす( ̄ー ̄)」


「断言出来る根拠が分かりませんね。じゃあ、今回は人気の出るキャラクター作りについて考えていきましょうか?」


「嫌っす。俺っちは俺っちだからこそ人気が出たっす。そこに理由を求める物では無いんす( ̄ー ̄)」


「話の流れが可笑しい事に気付けよwwwまあ、良いです。我々は人気なんて気にした事はありませんしね。ただ己の欲望に素直に生きているだけですよ」


「ふむ、言いたい放題、やりたい放題の俺っち達はテンプレチーレム主人公と特に変わらないっすよね( ´ ▽ ` )ノ」


「そう!全く以って変わりませんwwwだって、我々は主人公だも〜んwww」


「そうっす!主人公は特別っす!上手く行かなきゃいけないんすよ!((((;゜Д゜)))))))」


「たまに上手く行かない時もありますけど……ん、たまに?あれ〜?最近の俺の扱い鑑みるに威厳の低下、ヘタレ化が結構な問題でね?」


「初期の先生には確かな威厳が有ったっすよ(T_T)」


「君は良いですよね。お利口ッチへのサクセスストーリーですから。私なんかドンドン劣化してしまいましたwww」


「化けの皮が剥げたともいえるっすね( ̄ー ̄)」


「まあ、そうかもしれません。真面目な空気だけでは読者の皆様が疲れてしまいますよ。だから、これで良いんです。そもそも、読者の皆様はお忘れかもしれませんが、【作者アホも私も顔文字やネットスラングは反吐が出る程嫌い】ですからね」


「今では絶対に信じて貰えないっすね( ̄ー ̄)」


「用いる作風を見極めているだけです。【効果を認めているならば、ドンドン使えば良い】んですよ」


「あれ〜?【その理論だと血反吐を吐く時にぐはぁっ!だけでも問題無い】っすよ〜♪( ´▽`)どうするんすか〜( ̄ー ̄)」


「使えば良いんですよ。ただ、私はちゃちいと言うだけです。逆に言うとね、【血反吐吐く描写をぐはぁっ!で済まさずに地の文で表現する作風はちょっと重いかもしれない】んですよ」


「確かに重くなるっすよね( ̄ー ̄)」


「では、例文を入れますか?」


「ええ〜?地の文を入れたら、会話率が下がるっすよ〜((((;゜Д゜)))))))」


「……多分、会話率をこんな形で気にする作品って、馬鹿先講座くらいですからね……」


「ふむ、作者の皆様は会話文が多いと悩まずに地の文をポイすりゃあ幸せっすよ〜(((o(*゜▽゜*)o)))」


「まあ、ポイしたくなる様な例文を目指しますwww」


◆◆◆




 オレッチの足刀が道下斎の鳩尾へと決まり、道下斎の臓腑の幾つかが破裂する。

 道下斎の口内に急速に込み上げる物を彼は抑える事が出来ない。

 石で舗装された道に道下斎の吐瀉物が拡がる。

 道下斎が今朝に食べた赤く染められた干し肉の半分は既に消化され、胃液及び血と混じ合い、周囲に異臭を放っていた。

 激しく嘔吐えづき続ける道下斎は反射的に溢れる涙で目を開ける事も叶わない。

 その間にもオレッチの攻撃は止まらない。オレッチには攻撃を止める理由等存在しない。

 オレッチの目の前で片膝を着き、両の手を交差して掌を向ける道下斎は滑稽であった。

 どうやら、道下斎は憐れみを求められる相手を理解してはいないらしい。

 既に致命傷と呼べる物をオレッチは道下斎に与えた。後は目の前の男が物言わぬ骸と化す迄オレッチは蹴り続ければ良い。

 オレッチのしなやかな右脚が美しい弧を描き、踵落としが道下斎の後頭部に決まる。

 受身を取り損ねた道下斎は勢い良く頭から地面に衝突した。

 顎が砕け、折れた前歯の何本かが宙を舞う。

 歯が回転する様子をオレッチは視認する。実際には高速回転を行うそれを酷くゆっくりした物だと彼は認識した。

 虫歯に犯され、実に穢らわしいとオレッチは思う。

 オレッチは顔をしかめるも止めを刺すべく道下斎の右手を掴んだ。


 道下斎の頭を砕く為に……


 力無く横たわる道下斎の頭と地面との間に数寸の隙間が空く様に調整を加え、思い切り踏み抜く。

 腕力で無く、脚力を以って頭蓋を砕く。

 それはオレッチが思うよりも容易に目的を達する事が適う優れた手法であった。

 粘着質な音と感触がオレッチの足に伝わり、大地には椿の花弁が無作為に散らされて行く。

 ほんの少し前迄、威勢の良い言葉を吐いていた道下斎は既に何の反応も示さず、物言わぬ骸の役目をただ迎える。

 それ即ち、土塊に還る事であった。

 オレッチが放った鳩尾への攻撃が決まる前に道下斎が呟いた


「テ、テンプレ、チ、チーレムだと?」


 の意味を解する者はこの世界には存在しなかった。


 テンプレチーレム主人公であるオレッチの行為は【残酷な描写有】とはなり得ない。

 何故ならば、地の文の違いだけでタグを付けなきゃならんって不公平だからである。

 やってる事に大して違いは無いじゃない。

 まあ、これは【残酷な描写有】だろうけど、例示の為なので広い心でお許し下さいね。

 私のやってる事は読者の皆様にイメージを持って頂くお手伝いです。




◆◆◆




「……」


「……」


「タグ要るっしょ( ̄◇ ̄;)」


「ええ〜?不公平ですよ!やっとる事に大して変わりないじゃないwww」


「確かにやってる事は大して変わりないんすよね( ̄ー ̄)」


「やりたい放題し放題をしている我々はこげなアホな主張をして読者の皆様を惑わそうとしとります。だがしかーし!【スピード違反には違い無いの。だから、付けなきゃ駄目だと思います】」


「じゃあ、逆にテンプレチーレム作品には必ず【残酷な描写有】タグを付けるべきっすかね( ̄◇ ̄;)」


「何でよwww」


「だって、悪い奴らをSATUGAIしちゃうっすよ( ̄ー ̄)」


「いやいや、前にも言いましたが、【何を以って残酷と捉えるかも人それぞれ】なんですね。でも、こげな地の文を書いたら必要になって来ます。【残酷描写にもリアリティを求めたならば、大人しく付けとけ】って事ですよ」


「先生、ぐはあっ!ごべっ!どぐちゃあ!で済ませた方が良くなかったっすか( ̄◇ ̄;)」


「それはちゃちいから嫌いです。漫画には勝てないんですから、漫画みたいな描写はしませんよ。する意味がございません。まあ、【数文字で済む描写に何百文字を費やすのも実は好みの別れるところ】ではありますけどね」


「なろうでは受けないっす( ̄ー ̄)」


「ええ!なろうでは受けません。世の理不尽を感じる今日この頃ですねwww」


「まあ、どちらを目指すのかは作者の皆様次第っすよ♪( ´▽`)ライト感覚で分かり易く楽しいお約束パターンを確立するのがお勧めっすよ(((o(*゜▽゜*)o)))」


「我々程我儘プーのキャラクターも居ません!しかし、好かれたりもする。やってる事はテンプレチーレム作品の主人公よりも余程好き勝手やってますよ。【キャラクターの好き放題も描写一つで印象は変わります。残酷描写を地の文で描写するのと同じ】です。まあ、心に留めてみて下さいね」

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