カタルシス?浄化?何ぞね、そりは……
「こらー!!教室と違うっすよ!オレッチ戦記が続いとるっすよ!((((;゜Д゜)))))))」
「やばい……やばい……多分、俺勝てんぞ……最後は八つ裂きが凌遅刑で処刑される……」
「自業自得っすよ( ̄ー ̄)あっ、凌遅刑が分からない良い子の皆様はググらなくて良いっすよ♪( ´▽`)」
「ゆっくりと四肢の末端の肉を削ぎ落とされながら、緩慢な死を与えられる極刑ですよ……途中で食事も与えられる事さえあったそうですね……されど、その様な辱めを受けるくらいならば、北篠家の男は潔く自害しますがね」
「中将〜俺っちは〜( ´ ▽ ` )ノ」
「閣下は大丈夫ですよ。見栄えだけならば、国色無双の麗人ですからね。男の娘として、勇者のハーレムに入れますよ。閣下は私の傀儡だそうですしね」
「ごほっ、ごほっ、いつも済まないっすね〜♪( ´▽`)」
「前回のちょい熱展開が見る影もなくなりましたねwww」
「まあ、逃亡したカロリーナ王女と勇者って、最後は絶対に帰り咲きしそうっすよ( ̄◇ ̄;)」
「これは俗に言う潜伏後に復讐を遂げるテンプレスタイルですからね。こちらが手を尽くしてもあいつらは捕まらないんですよ。これが御都合主義にはならないのは質が悪いですね……」
「とりあえず、国外に逃げるんすかね〜( ̄◇ ̄;)」
「我が国と事を起こそうとする国はありませんよ。前回の我々の戦いぶりに震撼した近隣諸国は朝貢を始めましたからね。カロリーナ王女の首を嬉々として持って来ます」
「ヴァイスクルツ大公家に歯向かう者には俺っちと北篠中将が死を与えてやるっすよ!((((;゜Д゜)))))))」
「貴方のお母様であるママッチ・モネリーゼ・フォン・ヴァイスクルツ大公様はカロリーナ王女は病死したと既に発表し、葬儀を行いました。身分詐称の小娘と召喚された勇者が頼るべき人物はかなり限定される筈ですよ」
「あり?前回の俺っちの命令はどうなったんすか( ̄◇ ̄;)」
「モネリーゼ様が撤回なされましたよ。こちらの方が上策です。モネリーゼ様はこの機会に国王派の貴族達を根絶やしにするおつもりなのでしょうね」
「ママー!!息子のぐい〜ん!!!を潰してんじゃねーっすよ!((((;゜Д゜)))))))」
「閣下……御心中を察し致します」
「くっ、王族詐称は焼けた鉄杭で串刺しなんすからね!カロリーナは名乗り出たら駄目っすよ!良い子がまた読めなくなっちゃうっすよ!((((;゜Д゜)))))))」
「まあ、身分卑しき小娘が王女を名乗れば、そうなります。不思議ではないとは思うのですがね」
「カロリーナ王女は逃亡するにしても、先立つ物がないとどうしようも無いのに、逃亡してどうするんすかね〜勇者に王女を養う甲斐性あるんすか( ̄◇ ̄;)」
「勇者は素寒貧ですよ。王女に仕える侍女が多額の金銭を王女に持たせた様です。拷問の結果、自白しました。彼女は王女が幼い頃より仕える侍女の様ですね」
「北篠中将、顔には傷を付けてはおらんすよね( ̄ー ̄)」
「勿論です、閣下。首を晒した時に誰だか分からないと困りますので」
「あいつらは処刑場に来るっすかね( ̄◇ ̄;)」
「これもぐい〜ん!!!への布石ですから、間違いなく来るでしょう」
「飛んで火に入る夏の虫っすよ。あっ、フラグ立てちったっすよ♪( ´▽`)」
「ヒロインである王女の姉とも友とも呼べる侍女がゲスな中将によって処刑されようとしているんです!それを颯爽と現れて救い出す!これぞぐい〜ん!!!」
「う〜ん、悪い中将って、何かしっくり来ないっすから、ママに頼んで北篠中将を軍務大臣にするっすよ!勿論、階級は上級大将にして、爵位も伯爵にするっすよ(((o(*゜▽゜*)o)))」
「え?たったそれだけの理由で昇進しちゃうの、俺?」
「俺っちは悪い大臣が良いんす!北篠中将は出世して何の不満があるんすか〜( ̄◇ ̄;)」
「いやいや、そんな抜擢されても政務と軍務に追われて最後に殺されちゃうだけですって!ただでさえ、異例の昇進したのに、これ以上は確実に身を滅ぼしますよ」
「確かにこれ以上は余計な嫉妬を買うだけかもしれないっすね( ̄ー ̄)」
「そうですよ。しかし、悲劇の13歳の王女様ですか……熱い!熱過ぎますよ!それに勇者の突出した武勇が加われば、私など足元にも及ばないでしょう」
「ラスボスは一応北篠中将なんすか( ´ ▽ ` )ノ」
「私は小物ですよ。ラスボスは閣下のお母様であるママッチ・モネリーゼ・フォン・ヴァイスクルツ大公様ですね」
「ママがラスボスっすか……ママが負けるところが想像出来ないんすけど( ̄◇ ̄;)」
「私にも出来ません。我が国の八割以上の広大な土地を治め、流通、経済の全てを握るヴァイスクルツ大公家こそが本当のチートですよ。魔法が得意だろうが、何だろうが、戦闘に特化した能力は大して役には立たない物なんですね」
「向こうの勝利条件って、何すかね( ̄ー ̄)」
「あちらさんの最上のハッピーエンドは私と貴方のお母様が処刑されて、カロリーナ王女が王に即位するって、ところですかね。これは普通に無理ゲーですわwww」
「こりはスタートラインが悪過ぎるっすよ( ̄◇ ̄;)」
「国王派の貴族達が圧倒的少数派である以上は勇者の武勇に頼らざるを得ない。我々は油断する事無くコツコツと追い込んでやるだけです」
「ありゃ、前回の勇者の時と何も変わらないんすね( ̄◇ ̄;)」
「正確に言うと、変える必要が無いのです。背景にある潜在的な力が桁違いですからね。国王派の貴族全ての兵力を合わせても二万に届きません。モネリーゼ様の私兵は軽く三十万を超えますよ」
「チート魔法でも相手にするのはキツイ数っすね( ̄◇ ̄;)」
「相手に一回の戦闘で一千ずつの損害を与えれば、例え向こうが勝ち続けても何れは兵が枯渇します。魔法も戦場全体を支配出来る訳ではありませんからね」
「魔法にも依るっすけど、戦場を一発で左右出来る魔法って、それはそれで面白くはないっすよ( ̄ー ̄)」
「敵味方入り乱れての戦場で味方殺しは出来ません。【だったら、敵だけを識別して攻撃する魔法(スキルでも同じ)を勇者は放つだけだ!】との御意見にはこう返しましょう。【それを人は御都合主義と呼ぶんだよ】とね」
「御都合主義と呼ばれない為にはその魔法についての描写を怠っては駄目なんすよ。いきなり戦場でそんな魔法をぶっ放しても読者の皆様はぽか〜んっすからね( ̄ー ̄)」
「敵を識別する魔法を序盤で披露し、違う場面で攻撃の要となる魔法を放つ。この二つは決して同時に出さずに、戦場でここぞと言う時に取っておく。そして、これらを組み合わせて大逆転させる訳なんです!」
「まあ、万を超える人間を個別に認識して攻撃するなんて、人間の限界を軽く超えとるんすけどね( ̄ー ̄)」
「それをやってのけるのがチートクオリティ!」
「俺っちには出来ないっすから、多分普通に無理っすよ( ̄ー ̄)」
「閣下……出来て貰わないと、王女と勇者の処刑でこの話終わりますよ……」
「ぶっちゃけ、俺っちも相手にするの飽きたっすから、潜伏先で謀反起こしたら、俺っちと北篠中将が直々に鎮圧してやるっすよ。他の人間には任せないっすよ。ママにおねだり出来る最大動員兵力でプチプチっすよ( ̄ー ̄)」
「あの〜、閣下?序盤から閣下が最大兵力持って行ってしまわれると、向こうに勢いすらつかないのですが……」
「俺っちは油断しないっす。向こうに倍する兵力で序盤で一気呵成に決めてやるっすよ♪( ´▽`)」
「もう何も申し上げる事はございません……」
「俺っち大勝利っすよ〜♪( ´▽`)」
「さて、我々は無い知恵絞って考えた訳ですが、作者の皆様の熱いバトルを書く参考になったでしょうか?」
「相手の考えを読み、行動する。相手の思考を誘導する。これらは熱いバトルには欠かせないっすよ♪( ´▽`)作者の皆様の中にある熱い展開を実現して欲しいっすよ〜( ´ ▽ ` )ノ」
「結局ね、作者はぐい〜ん!!!が大好きなんです。作者の皆様の工夫を凝らした演出、先の読めない展開、笑いあり、涙あり、とんでもない敵との駆け引き、それらを書いた後に主人公が目的を達成する事こそが【カタルシス】なんですよ!」
「ふっふっふっ……お約束の王道もアンチもそこにはその作風にしか出来ない【カタルシス】があるっすよ♪( ´▽`)」
「作者の皆様の中にある自分が思う、自分だけの熱い展開を私は書いて頂きたく私は思います」
「但し、テンプレチーレム……♪( ´▽`)」
「てめーは尋常でない工夫がいるかんな!」
「俺っちと北篠中将がフルボッコにしてやんよー(((o(*゜▽゜*)o)))」
「してやんよーwww」