第十二話
そ、れ…。どういう、嫌がらせ?
私は拗ねた。
どーせ、私は童顔ですよー。(あれ?自分の顔が分かってる??)
「うっざい。俺を童顔だって言ってるのと同じだろうが」
…あー。青筋立てました。
いや、の、睨まないでください。
可愛いです、いや、ちがっ、格好いいです、はい。
タイガ君の顔が物凄く怖い。
いや、本気で睨まれたら、蛇みたいに目が吊り上がる。
しかも、可愛い顔の面影すら無い。
いやはや、貴方は幼稚園児の嫌悪の表情を見たこと、ありますか?
いや…言葉に出来ないほど、絶句する光景です。
ホラーそのものです。
「俺はー。五百年生きてるの。お前はまだ百年もないだろうが!!」
キーン
耳の、鼓膜が裂けそうなくらい、大声で叫ばれました…。
「お前だって、まだまだ未熟だろう、五百年か。まだまだだな。俺は二千年生きてるぞ」
…竜も凄い……。
虎君の青筋立てて、目を開いた様は…(鋼錬のリン・ヤオのよう)です。
「因みに、私にもあります。〔紋章〕って言うんですが」
私は竜の額を覗き込んだ。
本当に、三日月型のものが見えた。
青い線で額に彫り込まれている。
タトゥーみたいだ。
…暴走が止まりません…。
もうすぐ、シリアスになれると思います。
御了承ください。