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物語から伝説へ  作者: 愚者の夢
四章
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四ー漆話・・・・・お城からの依頼

久しぶりの投稿です。

よろしくお願いします。

 僕はレイラにメイリーさん事を一生懸命に説明し、誤解が無いように話したと思うが、最終的には僕が悪者となり、何故か謝る結果となった。何と言うか、理不尽だ。しかし、その甲斐かいがあってやっと目的の相談したい本題に入れそうだ。

 

「そろそろ本題に移って良いでしょうか?」

 

 何とか収まった矛先を再び突きつけられない様に恐る恐るお伺いを立ててみた。

 

 レイラは頷き、僕に話を進めるように言ってきた。相談の内容はお城からの依頼が冒険者ギルドに無い事だ。前にみんなと話し合った時に、お城からの依頼を請けてお城の通行許可を手に入れようと言っていたが、肝心の依頼がなければどうしようも無い。そこで何か冒険者ギルドの依頼をまわす事が出来ないかと思って相談しに来た。

 

「なるほど、それならいくつか仕事を冒険者ギルドに依頼するように手を回しておきましょう。いや、それでしたら…」

 

 レイラはそう言い掛けると、呼鈴を鳴らすと部屋の外で待っていたかのように直ぐにロイドさんが入ってきた。

 

「ロイド、先程まとめていた書類をこちらに。」

 

「先程まとめていたと言えば、お仕事の書類の筈ですが宜しいのですか? いくら御友人とは言え、お城の書類をお見せになられるのは、良くないかと。」

 

「別に構わないわ。どっちらにしても兵士達だけでは手が足りないから、いくつかは冒険者ギルドに依頼する事も考えていたのですから。」

 

 ロイドさんは頭をさげながら、

 

「そうですか、畏まりました。」

 

 答えて書類を取りに行った。僕は何のことか分からず、そのやり取りを見ていただけであった。

 

 暫くするとロイドさんは書類の束を持ってきてレイラに渡した。手渡された書類を二つの束に分けて机の上に置いていく。そして、一つの束をロイドさんに渡すと部屋に戻しておくように命じた。残りの束を僕へと渡した。

 

「これらを冒険者ギルドに依頼しようと思うのですが、どれにします?」

 

 見せられた書類には様々な依頼が書かれている。内容の多くは魔物の討伐や調査であるが、王都より遠く時間の掛かるものばかりであった。僕はその中でも比較的近くの村からの依頼を選んだ。

 

「バラック村からの新種の魔物の調査・討伐にするよ。馬を使えば往復で一週間もあればいけると思うし。」

 

「では冒険者ギルドに一緒に行きましょうか。」

 

 レイラは当然のように僕を誘ってくれるが、僕は急なことで驚いた。

 

「え! どうして?」

 

「今から冒険者ギルドに依頼しに行けば、その場に貴方がいれば確実にその依頼を受けれるでしょう?それとも何か用事でも?」

 

 訳を話しつつ、後半は少し不安そうに聞いてくる。

 

「いや、そんなことは無いけど、急だったから。」

 

「じゃ、決まりですね。出掛ける仕度をしてくるので少し待っていて下さい。」

 

 レイラは少し嬉しそう部屋を出て行った。

 

 レイラと入れ替わりにメイリーさんが部屋に入ってきて、僕に不思議そうに尋ねてきた。

 

「サークさん、お嬢様と何のお話をされたのですか? あんなに浮かれた様子のお嬢様なんて初めて見ましたわ。もしかして、お嬢様とお付き合いされているのですか?」

 

 メイリーさんの突然の質問に僕は驚いたが、冷静に答えた。

 

「お仕事の相談に来ただけですよ。レイラさんとは知り合ってから間もないですし、それにあんなに綺麗な方と僕では、レイラさんに失礼になりますし。」

 

 メイリーさんは僕に背を向けて何やら小さい声でつぶやいている。よく見ると小さくガッツポーズをしているみたいだ。

 

「…やった! サークさんには自覚が無いわ。今からでも攻めていけば私にもチャンスがあるわ。」

 

 メイリーさんの小さな呟きは聞き取り辛く、自覚がとか、チャンスがとか所々聞えてくるが何のことかサッパリ分からない。僕が首をかしげていると、扉が開いてレイラが戻ってきた。

 

 レイラはいつも見ているパンツ姿ではなく、スカートに着替えてきた。いつものパンツ姿はカッコ良さの中に美しさがあるが、スッキリとしたスカート姿は美しさの中に色香を感じ、僕はドッキッとした。僕がレイラを黙って見ていると、レイラが不安そうにどこか変なところがあるかと尋ねてきた。

 

「そ・そんなこと無いよ。凄く似合っている。いつもの見慣れている格好じゃなかったから、見惚れ…あ!」

 

 僕は戸惑い、つい本音が出てしまい手で口を押さえてしまったが、レイラは僕の方を見ておらず下を向いていた。顔を伏せているのでどんな表情か窺い知ることは出来なかったが耳が赤くなっていたのは気になった。そこへメイリーがレイラに対して

 

「あら、お嬢様。どうなさったのですか? お顔が真っ赤ですわ。お熱があるのでしたら今日のところはお休みになられたらいかがですか? それとも、サークさんにお言葉に照れっていらしゃっているのですか?」

 

 メイリーの言葉は台詞自体は普通だが、何か得体の知れない牽制を感じる。

 

「そ・そんなことは無いわ。私は何時もと変わりません。」

 

 レイラは最初の台詞に少し詰まっていたが、表情は確かに普通だったので、僕は深く考えなかった。逆にこの二人の間で深く追求をすると何故か僕自身に良くない事が起きるような気がした。

 

 僕とレイラはお屋敷を出てから、冒険者ギルドに向かって一緒に町の中を歩いて行った。途中の繁華街では最初に来たときのように、いやそれ以上に声を掛けられて冒険者ギルドに行く時間が多く掛かってしまった。僕が色んな人に声を掛けられるとその度にレイラの機嫌が良くなったり、悪くなったりする。特に女性から声を掛けられて、時間をとられてしまうとレイラの機嫌は最悪となり、レイラから感じるプレッシャーが増し、僕の心臓を圧迫させるように感じられる。流石さすがに健康上良くないので、早々に切り上げるように努めた。冒険者ギルドに向かうだけで寿命が縮んだような気がする。

 

 冒険者ギルドに到着した僕達は先ずは2階のクエストセンターに向かった。受付にいるシアンさんが僕に気が付き、小さく手を振っている。受付にいる男の冒険者に睨まれると同時に後にいたレイラから殺気を感じた。

 

 僕が受付まで行くとシアンさんは当然のように僕の方に来た。

 

「サークさん、今日は知り合いを尋ねるのでは?それとも私にまた会いに来てくれたのかしら?」

 

「ごめん、そう言う訳じゃないんだけど…相手をしてた人はいいの?」

 

「ああ、そうよね。少し待っていてね。」

 

 シアンさんは担当していた冒険者を他の子に引継ぎ、直ぐに僕の方へ戻ってきた。

 

「これで問題無いわ!」

 

 問題無しって、いいのかな?それって職務怠慢にならないのだろうか?

 

「で、サークさん何の御用?わたしとお話しに来てくれただけでも歓迎よ。」

 

「えーっと、知り合いに着いて来たと言うか、依頼を受けに来たと言うか。」

 

 シアンさんに僕の後ろにいたレイラを紹介をしようとしたが

 

「こちらが今日会いに行ったレイラ…」

 

「レ・レイラ様! 今日はどのようなご用件でしょうか?」

 

 シアンさんはレイラに気がつくと驚き、慌てて対応をした。その様子に僕は戸惑いながらシアンさんにどう言うことか尋ねると、レイラとカルロはこの冒険者ギルドで、最短でBランクまでなり、若手の中で一番注目されている存在だと言う。特にレイラはその美しさと凛々しさで憧れの対象となっている。Bランクになってからは、冒険者ギルドの依頼を請けることが少なくなっていたので、ここにくることが珍しいらしい。

 

「あら、サークさんのお知り合いってレイラ様のことだったんですか?」

 

「ええ、そうですよ。」

 

「…これはかなり強力なライバルに…」

 

 僕が肯定の返事をすると、シアンさんは顔を伏せながら小声で呟いているようだ。僕は気にせずに話を進めた。

 

「最近はお城からの依頼がないのでレイラのところに相談しに行ってきたんです。そしたら丁度、冒険者ギルドに依頼しに行くところだったみたいで、一緒に来たんです。」

 

 僕がシアンさんと話しているとレイラが入ってきた。

 

「サークが私を頼り・・・・にして、相談しに来てくれたのですから、私としては早急に対応をしようと思いまして依頼を出しに来たのです。」

 

 レイラの言葉の中で一部強調していたように思うのは気のせいだろうか?

 

「そうですか。レイラ様自ら依頼を出しに来られなくとも、部下の方に任せれば宜しいのに。」

 

 シアンさんは何か棘があるような言い方をしたと思うのは気のせいだろうか?

 

 レイラは受付にいるシアンさんに先程話していた依頼を見せて、冒険者ギルドで請け負ってもらうようにお願いした。

 

「…これらはお城からの依頼となるのでよろしくお願いします。」

 

 レイラが依頼について説明している間、シアンさんは時々僕の方を見ては何か気にしているようだった。説明が終わり、依頼を正式に請け負ったところで僕が直ぐに依頼を受ける為にシアンさんのところに行った。

 

「シアンさん、早速ですが今の依頼の中でバラック村の件を受けます。」

 

「分かりました。直ぐに手続きをしますね。少し待ってください。」

 

 シアンさんは書類を持って、奥へと入っていった。僕はそのまま受付で待つ事にした。

 

「サーク、もうそろそろお昼の時間ですね。これが終わったら一緒にどうですか?」

 

 レイラからお昼ご飯に誘われて僕はお礼の意味を込めて、おごるのでレイラの好きなところに行こうと返事をした。そんな話をしているとシアンさんが戻ってきた。

 

「お待たせしました。こちらが依頼書になります。お気をつけて。」

 

 シアンさんから依頼書を受け取って、受付を離れようとした。

 

「あ、サークさん。もし良かったら一緒に昼ご飯食べに行きませんか?」

 

 ここでシアンさんからのお昼のお誘い。

 

「…ごめん、これからレイラと一緒に食べる約束をしているんだ。」

 

 シアンさんの表情が曇ってきた。逆にレイラの表情は満足気だ。

 

「…そうですか…ではしょうがないですね。」

 

 シアンさんの曇った表情は、僕の良心を責め続ける。

 

「では、また今度一緒にご飯を食べに行きましょう。」

 

 僕は咄嗟にご飯を食べに行く約束をしてしまった。シアンさんの表情は明るく変わったが、レイラの機嫌が悪くなった。

 

 僕達は冒険者ギルドを後にして、昼食をとる為に繁華街に向かった。

 

 その後の事はあまり語りたくはない。

 

 ただ一言「疲れた…。」

ここまで読んで頂きありがとうございます。

まだ続きを書くので、これからもよろしくお願いします。

今回の昼からの話は、間幕で書こうか考え中です。

読んで見たいという意見が有れば、書き上げるようにします。

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