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物語から伝説へ  作者: 愚者の夢
三章
22/32

幕間2

 俺の名はカルロ。

 

 簡単に自己紹介をしておく。

 

 この国で近衛隊に所属している。自慢じゃないがこの若さで近衛隊に入隊していることはハッキリ言ってエリートになる。実力もこの国で上から数えた方が早いくらいだ。家系は上級貴族で幼い頃は姉弟でセシリアの遊び相手に選ばれていた。それに10人中9人は俺の事を男前だと思うだろう。(思わないのは肉親ぐらいか)

 

 自己紹介のつもりが単なる自慢話になってしまった。ここで重要なのは近衛隊に所属している隊員で、セシリアの幼なじみであることだ…

 

 

 

 ある日、俺達は王妃様に呼ばれた。王妃様は俺達姉弟に向かって、

 

「貴方達はセシリアの今の立場を理解しているでしょう。王が亡くなり、今はわたくしまつりごとをしていますが、残り1年足らずでセシリアの継承の儀が行われます。しかしセシリアはあの時から魔法をまともに使えなくなっています。このままではあの子が王位を継ぐのに支障をきたします。それどころか別の者が王位を継ぐかも知れません。そこで王家の塔に行って証を手に入れて貰います。貴方達にはその際の護衛を命じます。」

 

 いきなり護衛の任務を命じられた。

 

 レイラは一礼し、任務を受けた。

 

「わかりました。質問をしても宜しいでしょうか?」

 

 王妃様は軽く頷き、質問する事を許された。

 

「セシリア様の今の立場が危ういので、証を取りに行くことはわかります。道中の安全の為に護衛が必要なのもわかります。しかし何故、私達姉弟なのですか?万全を期する為なら近衛隊の1部隊を配備した方が宜しいのではないでしょうか。」

 

 俺はレイラが王妃様に対して質問をしているの横で静かに聞いていた。

 

「この件は少人数ですませます。セシリアにとってこの試練が必要になる予感がするのです。その為に貴女達に命じるのです。…では、下がりなさい。」

 

 そう言われて、俺達は退室しようとした。だが、俺だけ残るように言われた。

 

「貴方には先に言っておきます。多分、いや確実にアサシンに襲われます。そして、出来れば雇い主が誰か調べてください。どんなに些細な手掛かりでも良いです。セシリアの王位継承についての危険を取り除いて欲しいのです。」

 

「ご無礼かと思いますが王妃様は何をそんなに焦っていらしゃるのですか?他の王族の方が王位についても問題がないのでは?」

 

 俺は王妃様に先ほどから思っていたことを問いかけた。

 

「その上でセシリア様とその方と子を成せは、王家の直系も守られるのではないのですか。」

 

「王家のことを考えたら、普通はそうでしょう。しかし今は王家の支配力が弱まっています。継承問題で王家に付け入る隙を与えたくないのです。隙を与えるとあの子の命だけでなく、この国をも危機に追い込みます。」

 

「それも予感ですか?」

 

「そうです。予感と言うより予知に近いです。(わたくし)はこの能力があった為、王妃として迎えられました。…それとこの件が終わった後に詳細の報告を命じます。」

 

 俺は一礼をし、退室した。

 

 

 

 ……2週間後

 

 俺達は無事に王家の証を手に入れて、この王都に戻ってきた。そして、俺は王妃様に報告をした。王家の森でのサークとの出会い。アサシンから手掛かりが掴めなかった事。事細かに説明した。

 

「以上、王家の森で起きたことを報告します。」

 

 俺の報告を静かに聞いておられた王妃様が口を開かれ、

 

「カルロ、そのサークという者は信頼にたる人物でしたか?」

 

 その問いに対して俺は自信を持って答えた。

 

「出会って間もないですが、信頼出来る男だと言えます。」

 

 その答えを聞き、王妃様はそれまでの厳しい表情が少し和らいだ様に見えた。

 

「そうですか、わかりました。今回の任務、ご苦労様でした。下がって、休みなさい。」

 

 次の瞬間にはいつもの厳しい表情に戻っていた。

 

 俺は自宅へ戻る道中、王妃様のサークに対する興味とあの時の表情が気になったが、情報が少なすぎて答えを考えるのを諦めた。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。


最近、投稿が遅くて、すみません。


しかし、ゆっくりでもまだまだ続けるのでよろしくお願いします。

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