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物語から伝説へ  作者: 愚者の夢
三章
15/32

三ー壱話・・・・・王都に到着

今回の話はあまり盛り上がりません。

 …僕は遠くに見えるお城を見つけた。

 

「お!あれが王都か。」

 

「うん。そうだよ。お姉ちゃん、お城が見えてきたよ。」

 

 アイシャが馬車の中にいるリリアに話し掛けた。

 

「ええ、わかったわ。お父さん、起きて。もうすぐ王都よ。」

 

「…ああ。」

 

 そんな会話が中から聞こえてきた。

 

 一時間程経って、王都に入る門の前までやってきた。門の前では兵士が、入門の検査をおこなっていた。

 

 見ている限りややこしい手続きは無く、不信物等の持ち込みが無いかの荷物検査をしているようだ。

 

「へ〜、王都に入るのには荷物検査なんてあるんだ。」

 

 僕は率直な感想を漏らした。

 

「いや、おかしいですね。私がこの度の行商に出るまではこんなに細かく見ることは無かったですが。」

 

 僕達の順番が来て、兵士達に手荷物や馬車の中を調べられた。

 

「おお! 何故こんな物が。」

 

 兵士Aが大声を出し、兵士長が見に来た。

 

「どうした、何かあったのか?」

 

「こっ・これを見てください。」

 

 兵士Aは詰まりながら、兵士長にある物を見せた。

 

「な…」

 

 兵士長も驚き、絶句した。

 

「これは、【ライオウの結晶】!!」

 

 兵士長はバータックさんに詰め寄り

 

「おい! これはどうやって手に入れた? こんな国宝級の宝を平民が持っている訳がない!」

 

 今にも拘束しそうな勢いで問いただしてきた。

 

「ちょっと待って下さい。それは私の持ち物ではないです。」

 

「ならば、これは誰のだ! やはり盗品か?」

 

 兵士長は完全に疑いの目を向けてこちらを見ている。

 

「滅相もない。私は商人ですが、盗品なんて扱っていません。」

 

「これは、世界にいくつもない宝玉たぞ。この国でも唯一王家に伝わっているだけで他には無い物だ。そんな貴重な宝玉をどうやって手に入れた。まさかライオウを倒して手に入れたか?」

 

「ええ、そうです。倒してはいませんが、ライオウを打ち負かし、認められてライオウ自ら渡された物です。」

 

「ハッ…冗談はよせ。どうやってあの高ランクの幻獣を打ち負かすのだ。冒険者を何人雇ったところで返り討ちに遭うのが関の山だ。正直に言え!」

 

 バータックさんが説明しようとしたが、兵士長は鼻で笑い再度問い詰めてきた。

 

「ライオウを打ち負かし、宝玉を貰ったのは本当のことです。私が率いていた一行が旅の途中でライオウに襲われ、そちらにいるサークさんに助けてもらいました。サークさんが居なければ、私達も他の仲間達と同じく死んでいたでしょう。」

 

「そうだよ。サークお兄ちゃんにわたし達、助けてもらったんだよ。お兄ちゃん、すご~く強かったんだから。」

 

 バータックさんに続いて、アイシャも説明してくれた。

 

「そんな若造にあのライオウを、打ち負かすなんて事が出来る訳がない。もっとましな嘘をつくんだな。怪しい奴らだな。ちょっと詰め所まで来てもらおうか。そこで詳しく調べさせてもらおう。おい! こいつ等を詰め所まで案内しろ。」

 

 兵士長はやはり信じてくれなく、他の兵士に僕達を連れて行くように指示を出した。

 

 僕はバータックさんに近寄り、小声で話しかけた。

 

「バータックさん、このような時はどうなるのですか?もし危険なら、逃げますか?」

 

「いえ、下手に逃げると後々話が拗れてしまい、余計にややこしくなるので大人しく案内されてそこで身の潔白を証明したほうが良いです。それに私はこう見えても商人仲間で作っているギルドの中でもまあまあの地位にいるので、すぐに開放されますよ。」

 

「そうですか。僕は平和的に解決できるのなら別にかまいません。」

 

 僕達の周りに兵士達が囲み、拘束はしなかったが詰め所まで案内をして行く。

 

 僕達は詰め所の中に案内されて、最初に最年長であるバータックさんが取調室に連れて行かれた。

 

 バン!  タッタッタッタ……

 

 しかし、少し経つといきなり扉が開き慌てた兵士が何処かに急いで走り出した。

 

 それから暫くして、ここのお偉いさんらしき人物が血相を変えて現れ、バータックさんが居る取調室に入っていった。

 

 すぐにバータックさんと先程の人が出てきてバーッタクさんに頭を何回も下げている。

 

「うちの兵士長がとんだ早とちりを致しまして、申し訳ありません。」

 

「いいえ、お仕事を一生懸命されただけですから、気にしないで下さい。怪しければ調べて危険を未然に防ぐ。素晴らしい事じゃないですか。私達も税金を納めている価値があるりますよ。隊長さん、兵士長さんを罰することがないようにお願いします。」

 

 バータックさんは隊長さんに頭を上げるように言った。僕は何が起きているのか、把握出来ずに疑問に思ってバータックさんに聞いてみた。

 

「バータックさん、これはどうしたことです?」

 

「大した事はないんです。親の七光りってことです。ギルドの代表が私の父で、その関係で私はギルドの中でもそれなりの地位があるのです。」

 

「それじゃ、バータックさんはかなり凄い方では。」

 

「そんな大げさ事ではないですよ。小さな店の経営者ですよ。」

 

 バータックさんは謙遜して大した事はない様に言うが、横で聞いていた隊長さんが

 

「何を仰いますが、この国で最大のギルドで王家御用達の地位があり、その辺の貴族方より発言力と財力をお持ちになられる、トップのご子息であらせられるのに。」

 

 すぐに訂正し説明してくれた。

 

「ギルドのトップと言っても単に仲間内で一番の老舗であっただけですし、それに父がやっていることで私自身、今は商売の修行中です。この話はここまでで良いでしょう。それより、隊長さん私達はこれでもう用はないでしょう? 開放してもらっても良いですか?」

 

「ええ、お時間を取らせまして、大変申し訳ございませんでした。」

 

「では、サークさん行きましょうか。」

 

「ええ、そうですね。」

 

 僕達はバータックさんのお陰で、詰め所を無事に出て王都の中に入った。初めて見る王都の様子は、何処も人があふれている。今まで行ったことのある町とは、比較にならないぐらい活気に満ちている。

 

「サークさん、そんなに珍しいですか?」

 

 リリアに声を掛けられて、僕は無意識に回りを見ていたことに気が付いた。

 

「そうだね。僕の家は町から離れていたし、その町も田舎の小さな町だから、こんなに人が行き交うことは無かったからね。」

 

 僕はお上りさんみたいで、少し恥ずかしながら答えた。

 

「確かに王都は他の町とは比べものにならないくらい賑わっていますね。」

 

 人が多い中、ゆっくりと馬車を進めて行くと、大通りでた。

 

 通りの両端には店や屋台が軒を並べて、お客さんを呼び込み合っている。

 

「へ〜、凄い人だかりだね。何か特別な事でもあるのかな。」

 

「いいえ、ここはいつもこんな感じですよ。ここは王都の中でも最大の市場で、王都の台所と呼ばれています。」

 

 後ろから、アイシャがリリアに話しかけてきた。

 

「ね~お姉ちゃん、夕ご飯の材料を買っていこうよ。お家に帰って、すぐにご飯作ろう~」

 

「そうね。もうすぐ夕方になるわね。サークさん、すみません。お買い物してきても良いですか?」

 

 リリアは申し訳無さそうに、僕に尋ねてきた。

 

「いいよ。何処かに馬車を止めてから、僕も買い物に付き合うよ。」

 

 僕は町の様子を直に感じたかったのでリリアの買い物に付き合うように提案した。

 

「いえ、そんなの悪いので待って頂けたら良いです。」

 

 リリアはすぐに遠慮をしてきた。

 

「気にしないで良いよ。リリアだけ行かせて待っているなんて出来ないよ。それに一緒に行きたいから。」

 

 リリアは何故か顔を避けた。う~ん、何か変なことを言ったかな?

 

「お姉ちゃんとお買い物でデートか…いいな~」

 

 アイシャの呟きで、僕は慌てて否定した。

 

「え! いや、そんなんじゃないよ。女の子だけ行かせて、男が待っているわけにはいかないし、それについでに街中の案内してもらおうかと。」

 

「じゃ、わたしもお兄ちゃんを案内する~」

 

「ありがとう。」

 

「ハァ~、ちょっとは期待したのにな…」

 

 リリアは何か小声で呟いた。

 

「リリア何か言った?」

 

 僕はリリアに尋ねたが、リリアは曖昧な笑顔で誤魔化し返事した。

 

「いいえ、何でもないです。では、みんなで行きましょうか。あ!お父さんは馬車でお留守番お願いします。」

 

 バータックさんは快く引き受けてくれた。

 

「ああ、行っておいで。私はこのままのんびりと待っておくよ。サークさんこの子達をよろしくお願いします。」

 

「すみません。馬車の方はお願いします。」

 

 僕はバータックさんに馬車を任せて、リリア達と買い物に向った。

 

 

 

 大通りのお店には色んな品物が置かれて、売り子さんはお客さんを呼び込み、忙しそうに売りさばいていた。夕暮れになりつつある時間の為、品物自体は多くは残っていないが、見たことがない様な食材もあった。

 

「サークさん、夕ご飯で何か食べたいものありますか?」

 

 リリアは僕の顔を覗き込み聞いてきた。

 

「僕はいいよ。君達を家まで送ったら、護衛の仕事も完了になるし、その後は宿にでも行くから。」

 

「そんなのダメです。」

 

 リリアは頬を膨らませて、少し怒り顔で言ってきた。

 

「サークさんは私達の命の恩人ですから、最後くらい良いじゃないですか。」

 

 僕はリリアの怒り顔を見ながら、少し可愛いなと思いながら聞いていた。

 

「サークさん、聞いていますか?急ぎの用事がなければ、今日はそのまま家に泊まって下さい。」

 

「いや、そこまでお世話になるような事もしてないから悪いような…」

 

 僕が遠慮して話しているとアイシャが

 

「え~! サークお兄ちゃん、一緒にいようよ~」

 

 と手を引っ張りながら言ってきた。

 

「わかたよ。バータックさんが許可したらね。」

 

 リリアは僕の言葉を聞いて、ニコニコしながら再度同じ質問をしてきた。最後の言葉は少し自信なさ気だったが。

 

「お父さんのことは大丈夫だから、話を元に戻しますね。サークさんは何が食べたいですか?私が作るので大したものは出来ませんが…」

 

 僕はリリアが何が作れるか分からないので、無難に答えた。

 

「そうだな…リリアの得意な料理が食べたいな。特に好き嫌いがないので何でも良いよ。リリアの作る料理なら、何でも美味しそうだし。」

 

「わかりました! 私、サークさんの期待に添える様にがんばります!」

 

 リリアは何やら瞳の奥で炎が舞うように見えるぐらい、真剣な表情で両手の握り拳を胸の前に持っていき、小さなガッツポーズをしていた。

 

「わぁ! お姉ちゃん気合入ってる~。じゃ、わたしもお手伝いするよ!」

 

 アイシャは私もって感じに、右手を上げて名乗りを上げた。二人して凄く気合を入れて頑張ってくれるみたいで嬉しい反面、少し悪いかなと思った。

 

「二人ともそんなに気合を入れなくってもいいから、普通に作ってくれたら良い…」

 

「「ダメ(です)。」」

 

 二人は僕の言葉を最後まで言わせてくれなかった。

 

「サークさんには美味しいといって貰える様にします!」

 

「言ってもらうの~」

 

 気合の入った二人に気圧されて、この時の僕は少し腰が引けていたと思う…

 

「そう…じゃ期待しているよ…」

 

 それからは、市場の中を色々と回りながら色んな食材を買い、僕は荷物持ちとしての役目を果たした。時々珍しい物があればリリア達に色々と説明して貰い、有意義に過ごすことが出来た。

 

 …少し暴走気味な二人は、僕の手に余るほどの荷物を買っていたが…ええ、頑張って持ちましたよ。楽しく買い物する2人を見ていると水を差す様な事は出来ません。男の意地でした。買い物も終わり、馬車に戻ってくるとバータックさんは荷物の量をみて驚き駆け寄ってきた。

 

「サークさん、大丈夫ですか?こんなに持ってもらって、すみません。」

 

「いや、大した事ありませんよ。」

 

 この時の僕は上手く笑えていただろうか。引きつった笑顔になっていなかっただろうか? 僕が別の事を考えていると、リリアがバータックさんに聞いてきた。

 

「お父さん、今日の夕ご飯はサークさんも一緒で良いでしょう?」

 

「ああ、サークさんが急がれていなければ、今日はそのまま泊まってもらおうと思っているのだが。」

 

「いや、そこまでお世話にになるわけには…」

 

「そんなこと言わずに、サークさんは私達の命の恩人なんですから。それとも急ぎの用事でもあるのですか?」

 

「そんなことはないですが、折角自宅に戻られたので家族の憩いの時間を邪魔するのも悪いかなと・・・」

 

「気にしないで下さい。この数日家族同然に過ごして来たじゃないですか。もし良ければリリアはどうです?そうなれば、完全に家族ですよ。」

 

 不意にバータックさんから出た言葉が僕の思考を止めた。

 

「……」

 

「お父さん! そんな話は道端でしないで! ちゃんと家で…」

 

 リリアは真っ赤な顔をしながらバータックさんに詰め寄り、講義したが最後は言葉が止まった。

 

「…あ! 冗談か。冗談ですよね。バータックさん、冗談でも良い悪いがありますよ。リリアが真っ赤になって怒っているじゃないですか。」

 

 バータックさんは僕達の反応を見て何か呟いた。

 

「サークさんはこの手の話は鈍いか、しかしリリアの方は満更じゃないみたいだな。よし…」

 

 何時ものニコニコ顔でなく、真剣に考えているみたいだった。

 

「ね~暗くなりはじめたから帰ろうよ~」

 

 アイシャの言葉で僕達はこの場を出発した。

ここまで読んで頂き、ありがとうございます。


今回は王都の中に入ったのみで大して話が進んでいません。


内容もいまいちだったと思います。


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