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「サクラナの気持ち」


 サクラナが

吉野に対し自分の身の上話をするのはこれがはじめてだった。

 そういう話しになると、

 こころなしか

サクラナの話方が女らしくなる気がした。

 吉野はサクラナの話しを聞きながら

サクラナの顔を観察した。

 これまではこういう感じで話をしたことがなかったためか

サクラナの顔を正面からじっくり見たことはなかった。

 サクラナの顔を良く見ると右目の下に

小さな黒子--いわゆる泣き黒子というやつがあった。

 肌は白く、艶があり美しい。

 時折のぞく前歯も揃っている。

 澄んだ瞳は眩しいくらい輝いていて、

良く見れば見るほど彼女は美しい。

 吉野がそんな思いにとらわれていると

早くも注文の海老フライが来た。

 見た目の大きい海老が二つ目立った。

 「海老が小さくなったみたい」

 「おまえが大きくなったんだよ」

 吉野がそういうとサクラナはにこっと笑い、

海老フライに口をつけた。

 海老フライの味はまあまあだった。

 衣が大きく見た目程中の海老は大きくないが、

 小さすぎると言うこともなかった。

 「昔の方がおいしかった」

 サクラナが独り言のように呟いた。

 吉野には

サクラナの気持ちが良く分かるような気がした。

 その後、

 少し話しをして、二人は帰ることにした。

 二人は△△から×線に乗り*駅で降りた。

 吉野の家はそこから北側に、

 サクラナの家は西側にある。

 しかし、

 日も暮れていたので、

 吉野としては彼女を家に送るつもりだったので

ここで別れるつもりはなかった。

 だが、サクラナは、

 「あんたの家あっちでしょ。

あたしの家こっちだから。

じゃあね。また」

 と言うと、

そそくさと西の方向に走りかけた。

 吉野は、

 「待てよ。家まで送るよ」

と言ってサクラナを呼び止めた。

 「まだ早いから一人で大丈夫。ありがとう」

 「駄目だよ。送っていく」


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