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太陽の大地  作者: 一円玉
9/11

9.楔


大戦はやがて終わりを迎えた。

次の時代の覇者は決まった。

ただし、勝者は残念ながら一国でわなく二つの国となり完全な覇者は現れなかった。

新たな二つの超大国の出現であった。

だが、その結果に悪魔は満足していた。

赤い星の国は悪魔の望む平等の国であり

商人の国は悪魔の望む自由の国であり 

どちらにも大きく影響を及ぼした。

邪魔であった太陽を象徴する国も打ち倒した。

赤き星と商人の国によって分割統治させる予定が商人の国トップ、星の教育済みのトップが急遽なくなったがゆえに齟齬が出ていた。しかしそれも許容範囲内であり二度と太陽の国が表舞台で力を振るえない様に執拗に楔を打ち込むように指示した。


悪魔は太陽を嫌っていた。それ故に、それを象徴する国を嫌っていた。

太陽を忌み嫌い、それの影響する国をことごとく消し去るつもりであったが全てを一度に変えていくのは無理だと理解していた。

ゆっくり腐らしていこう。


太陽の国は楔を打たれた。


軍事に楔を

これで国の判断で軍隊の遂行を禁止した。軍事が外交に使えない国など、どの国も耳を傾けない。片腕がないのと同じであった。


司法に楔を

これで国は古き憲法に囚われて、時代に合わせた司法ができなくなる。閉塞感が人の未来を奪い。いづれはがんじがらめになり新しい挑戦ができなくなっていく。


教育に楔を

これで若い世代にに新しい平等の価値を教えて全ては同じ人であり上と下もないことを知り、敬うことを忘れ、下と思うものを嘲る陰湿的な性質になる。やがては未来を諦めて牧歌的になるだろう。


歴史に楔を

新たに生まれてくる子は過去の先祖の繋がりを忘れていく、これにより更に過去との繋がりを弱めていく。自分たちのルーツをすて、そして先祖を忘れていくだろう。そして地球人となる。


宗教に楔を

古き宗教が弱くなるように新たな宗教を思想の自由の元に促進させて、古きしきたりを弱らせるように


いくつかの大きな鎖を何重にも巻きつけていく。時間をかけて腐らせていく。決して過去に興味を持たせない。誇りを持たせない。何者かは現在がつくるのだと思い込ませるのだ。これで太陽は2度と昇ることはない。


いつまでも終わることなく汚して辱めていく。

そうすることで若者は自分の成り立ちを失い意志薄弱となる。

意志薄弱な若者は悪魔に誘惑され意志がなくり操り人形となる。

そのような人が増えれば国は永久に熱を失う。

そして

太陽は永遠に地に沈み。


夜の世紀の始まりであった。


夜に星々は無数に煌めく。


それは一つの大きな巨星を許さない。皆に平等で自由な時代。




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