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太陽の大地  作者: 一円玉
6/11

6.商人の国


自らの国を建国して約束の地を奪還することを悲願にたてた一族の末裔はいくつかの方向性の対立はしていたが一族は結束していた。

彼らは長い時間をかけて周りの国に移り住み根気強く時間をかけて周辺の国に根をはっていく。

根は司法と経済に特に根を伸ばしていた。

できるだけ表にでず地中に伸びる大木の根のように広く深くいきわたっていく。

そして世界に強い影響力を及ぼすようになっていた。

最初に一族が掲げた悲願から気づけば長い時間がかかっていた。

長い時間をかけて、いくつもの国に住まい子を産み孫が育っていく。・・・世代を何世代も跨いでいれば本来そのような民族の想いなど薄くなり結束など弱くなりそうだが違った。

世代が変わるたびに子孫に密やかにだが強く伝えられる想いは更に強くなっていく。

なくならない民族への差別は国を移ろうが残っていた。

民族の結束はそれを糧に更に強固になる。

彼らが掲げた教義が長い時間が流れ世代が変わり国が変わり技術が進もうと強い意志の元、教義の元、ある意味正しく歪むことなく魂を次の世代に移らせた。

その何世代に渡る強き想いは神とは異なる、また違う法理の何かを呼ぼ寄せることになる。



☆☆☆


新大陸発見!

それは大きな衝撃であった。

世界が現代の世界より小さな世界であったが、より世界を誰もが熱く求めて狂騒に突入していた時代。

新大陸という言葉が皆が住まう大陸の国々に広く伝えられた。

新大陸と言葉は閉塞感が少し出ていた一族にも新たな扉を開く言葉であった。

その言葉は最高級の酒にも勝る酔いがあった。

高揚と甘美が最高の熱を呼び一族に熱病にかかるように伝染していく。

彼ら一族は新大陸にまつわる、その言葉を聞き、情報に耳を傾けた。

情報に大金を投じた。

可能性が極大に広がる言葉であった。


新大陸。


誰も国を所有していない大地

その言葉は血を熱くし、なんと心を躍らせたであろうか

彼らの一族は意見が大きく割れた。

新大陸に国を建てるべきだ。

全員で今こそ蓄財した莫大な資金を使って新大陸に行くべきだ。

皆逸っていた。

約束の時代から千年は流れていた。

約束の大地奪還はできないでいた。

いまだに古き王たちが治める世界に武力では叶わないからだ。

一族は強い力を得た。

莫大な資金。国を変えるほどの黄金を手中に収めている。

各地に手駒になる有力者も多数抱えている。

政治力もある。

だが、そんなもの表に出れば古き王たちが奪い去るために彼らとした約定など破り武力で強引に彼らの莫大な資金を奪い去るだろう。そして彼ら一族に濡れ衣をきせ殺すだろう。

実際はわからない。上手いこと立ち回れば現状でもいけるのではないかという声も時折あがるのだが

少なくとも一族の長達は今は時ではないと判断していた。

そんな問答を繰り返していた一族に新大陸という言葉が魂の髄まで染み渡るのは仕方なく誰にも止められない熱病となっていた。


一族は判断した。


新大陸に国を興す。


だが決して表には出ない。これまでのように裏から大地の下に根を張り巡らせていく。

だが、これは我々の国である。


古き王たちの血脈をつぐ王たちの国ではなく

新しい我々の理でなす国である。


国は血縁ではなく個人の才覚でトップを決める。

誰もが表に出て商売をできる国

生まれをを問わずに学問にて成り立つ国

資産を稼ぐことが偉いとされる国

つまり商売人が尊ばれる国


 商人の国を興す!


一族二手に分かれた。

だが新たな国を興そうが悲願はただ一つ、

約束の地の奪還である。


一族の最初の移民は宣教師として海を渡る。


そこから彼らの商人の国は一歩が歩まれる。




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