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太陽の大地  作者: 一円玉
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4.蓬莱へ


圧倒的な暴力で屈し奴隷となった部族もまた帝国の凋落とともに自らの民族の使命に動き出した。


彼らは神との約束で知りえた東の楽園に神の遺物を安置することを目標とした。

そして彼らは東に向かった。

旅は過酷であった。

どこまでも続く砂漠を複数の部族からなる大勢の民全員が渡るのは危険だと

彼らは途中の過酷な道程に集落を作り拠点を定めた。

途中の砂漠のオアシスにて中継地点や情報収集の場として定住していく過程でいくつかの支族が、そこに国を作ることになった。彼らの悲願の一つは自分たちの国である。

大きな王国が滅びた今の砂漠の地であればチャンスがあると考えた。

しかし彼らの悲願は東の楽園に神の遺物を安置すること。

彼らの民族の動きをばれるわけにはいかないと考えた。表にでるとどんな敵意が動き出し神の遺物の存在がばれるかわからないからだ。

別れた支族は太陽の出地へ向かう残りの同胞たちの為、自らの国は太陽の付き人である月を象徴としよう。いずれ使命を果たす支族たちと合流を誓いあった。

旅立つ民は必ず楽園に神の印をたて民族の宿命を果たすと


砂漠を超えた先には大陸の東にたどり着いた。

そこには巨大な帝国が存在した。

彼らはここが楽園かと喜んだ。

文明は華やかでかつて見たことがないぐらい栄えていた。

彼らの中で意見が分かれた。

ここが楽園で違いない。

時の皇帝に貢物を送り。取り入り。文明に入り込み。楽園に拠点をもとうという声がでた。

その動きを長老の一人が押しとどめた。


「我々は西の帝国に飲み込まれ奴隷となった。楽園を求めて長く旅をでて西の帝国に取り入るのならば、それは同じことだ。神がそんな地を楽園と呼ぶとは思えない。」


その長老の一言で都市から離れた場所に集落を作り情報収集をしながら判断することになった。


長い時間集落での生活が続いた。その間知識を近くの村に与えて繁栄させると、それを奪いに違う集落が襲ってきるなどして集落の場所を変えたりとしていた。部族の者たちの一部は土地に馴染み権力者に取り込まれていたが、時期を待つ民たちは、ここは楽園とは違うと言葉には出さないが一様に感じていた。


転機は権力者に取り込まれて者から伝えられる。


ある言い伝えを聞いたと


偉大なる始祖の皇帝の命令で不老長寿を求めて蓬莱という東の果て極東にある地を目指した仙人たちの話を聞いたと


一族は色めき立つ。

そこに違いない。その蓬莱こそ神が示した楽園だと


彼らは激しい荒波の向こうにあるという楽園をむかう。



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