し…司書センセー!?
【登場キャラクター:司書センセー!】
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アレクト・ページ
•種族:人間・記録体(書庫によって生まれた自律魔導存在)
•年齢:見た目20代(実年齢=不明)
•特徴:饒舌で皮肉屋。だが、書庫に対しては異常な忠誠を持つ、リオに苦手意識あり。人間的な部分がどうしても抜けない。
•能力:書庫の構造把握、封印操作、分類魔法
•備考:封印が解かれたことで“番人”として自動覚醒。今後、二人のガイド役となる
前回ep7の最後には、リオとフィリアがわかりみの深い会話をしていましたね。
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入学から少し経ち、リオとフィリアは魔法の書庫にて記憶の解放が楽しくて、放課後には図書室に集まるのがお決まりになっていた。
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この日も2人は図書室にて歌ったり本の記憶を解読したりしていた。
突然、2人の背後で“カン……カン……”と、硬質な音が響いた。
??「おいおいおい、入室者記録がゼロなのに、誰がこんなに中まで入ってるってんだよ……」
現れたのは、タキシード姿にマントを羽織った、浮世離れした青年だった。
目元には単眼鏡、腰には羽ペン型の杖。
リオ「な、司書センセー……?」
リオが咄嗟に杖を構えると、男はピタリと動きを止めて片手を挙げた。
???「ストップストップ、俺は敵じゃない!むしろ“こっち側”のはずだ。自己紹介させてよ!」
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司書センセー改めアレクト「俺はアレクト。書庫の番人さ。封印の層が壊れるたびに目覚めて、次の封印階層へご案内するナビゲーターってわけ。いやぁ、三百年ぶりの来訪者ってやつかな!」
リオ「見た目変わりすぎじゃね……?」
アレクト「というより、俺はこの書庫“そのものの一部”みたいだね。さっそくだけど――第一封印、正式に解除といこうか」
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アレクトが羽ペン杖をくるくると回すと、螺旋の中心が光を放ち、階段の奥が開いた。
そこには今までとは桁違いの“重み”が漂っていた。
「ここから先は“記憶が生きてる”。うかつに触れれば過去に引きずり込まれる。慎重にね」
リオが一歩を踏み出すと、床が魔法陣として発光し―― 空間が裏返った。
まるで重力そのものが書き換えられたように、天井が地面になり、四方が“記憶の海”へと変化していた。
あま◯んのスピーカーみたいなネーミングセンス