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俺とお前と異世界生活  作者: ぶんちょうきんぐ
2/12

2.ここはどこ?

小祠ライトアップのおかげで、特に苦労することなく

天幕やらの撤収はすぐに完了した

火の始末が一番の問題だったが、事務所の傍に流しと併設して火のついている囲炉裏があるので

そこに焚き火台の中身を置いてきた、普段は灰の処理も兼ねている囲炉裏なので問題はないはずだ

もったいないが残った薪も脇に置いてくる



移動が出来る準備は整ったが、これから移動すると思うと不安になってくる

しかし老人は

「準備は出来たようじゃな、では行こうか」

と言って歩き出した


老人の後を追って歩き出すが、気が付くと老人の背中は遥か前方にあったが

足の速い老人だなと、特に気にせず後方を歩いていた


キャンプ場を抜けて人気が無くなると、霧の様なモノが辺りに立ち込めてきたので

道に迷っては大変だと、老人の背を追うが、走っても追いつく気配がない

俺は焦りながら

「ちょっと待ってよ~」

と、大声を掛けるが、聞こえていないのか振り向こうともしない老人

距離感がおかしい事に気が付く、走っても走っても距離が縮まらない

が、老人の姿が急に近くなる

「ハァハァハァ、やっと追いついた」


老人が立ち止まって振り返ると

「ここが新天地じゃ」

そう言って腕を広げる


周りを見渡すと美しい森中で、霧はいつの間にか晴れており、空は明るくなっていた

目の前には湖があり、湖畔キャンプが出来るぞ!と、嬉しくなった

・・・のだが、

よくよく考えれてみれば、先程居たキャンプ場近くに湖など無いし

夜が明けるほど歩いてもいない

腕時計を見ると出発時間から10分も経っていなかった


狐につままれたような気分で顔を上げると老人の姿が見当たらない

「え?マジで?」

思わずそう呟いた


ーーー


必死に周辺を捜索するも老人の姿は影も形もなかった

更には、どうやって戻って良いのかのかも解らず

スマホも圏外、GPSマップも使えず、現在地が全く解らない

途方に暮れた俺は、暫く体育座りで湖を眺めていた


「・・・よし、切り替えて行こう、もうすぐ日暮れる」


とりあえず、設営して老人が戻ってくるのを待つか

戻ってこない場合は救援を待つ、その為には水と食料だ

「てか水は目の前にあるから食料か・・・」



食料の事を考えていると突然、前方ににウインドウスクリーンが現れた


「なんだこれ???宙に浮いてるぞ???」

ウインドウの周囲を手で翳して何処にも釣られていない事を確認する

自分が向いた方向に画面が付いてくるのを不思議に思いながら

ビビリ気味にウインドウ内をチェックする

ウインドウ内には


※製作※

※保管※

※消去※


と書かれたフォルダが並んでいる

「ん?ん?何の画面だこれ?」

タブレットのファイラーの画面のようだ


試しに※保管※フォルダをタップしてみるとフォルダ内が空の状態で表示され

戻るボタンらしきものをタップしてみるとルートに戻った

「どうやって使うんだこれ?ヘルプ位欲しいが不親切だな」


次に※製作※フォルダの中には※サポート※と言うフォルダが入っていた

「普通、サポートならルートに置かないか?」

文句を言いつつ※サポート※をタップする


※サポート※のフォルダ内には※AI製作※と言うアイコンがあった

アプリぽい感じだがヘルプらしきものは見当たらないので不明だ

「とりあえず※AI製作※をタップしてみるか」


※AI製作※アイコンをタップすると確認ウインドウが現れ

ーAIを作成します本当によろしいですか?ー


→ 1.ハイ

2.イイエ

3.イエス


「え?3択?何の説明も無し?ナニソレコワイ」

とりあえずここはネタ的にも 2.イイエ 一択だろJK


1.ハイ

→ 2.イイエ

3.イエス


「ポチッとな」



画面にメッセージが表示される

ーそれを選択するなんてとんでもない!ー



「だったら始めからから聞くんじゃねぇぇぇぇ」


タブレットにツッコミを入れた瞬間まばゆい光の球が現れ

視界が奪われた

「あぁぁ、目がぁ、目がぁ~~あああああああ~~~」

暫くして・・・

視界が回復すると目の前には女性が跪いていた





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