港区の方へ
「わかってるのあなた!?」と詰め寄られた。
「あなたは私を抱いたのよ?援交したのよ?わかってんの!?お金を払って私を抱いたの!!」
詰め寄られてオレはキョドりまくりのTAJITAJIになる。
「し、知らないよ!」
全く記憶がないのだ。
ハルカは引いた感じの怒り顔になって「本気で言ってるの?」
「信じらんない……、あなた、私をバカにしてるの!?そんな気持ちで……私を抱いたの!?」
もしかしてそんなことがあったのか?必死に思い出そうとするがやはり全く覚えていない。
そんなことしてるならハルカのあんなところやこんなところも……でも全く記憶にない。
「本当に知らないよ!」すると「みんなに言うわよ?このこと。いいの!?」と脅される。
「ちょっと待ってよ。そんなことされたら国民の敵になるじゃないかよ~」
「言うわよ。告発するわよ?」
これはもう認めるしか無かった。
「あー!思い出した。すっごく良かったよ」
ハルカは「そうでしょ~!」と満足げにうなずく。
そこでオレは聞いてみた。
「ハルカも……、良かった?」
ハルカは顔を真っ赤にして怒った。
「バッカじゃないのあんた!?バカじゃいの!バカなの!?バカでしょ!!ねえバカでしょ!?認めなさい!バカでしょ!?バカでしょ!?バカでしょ!?」
オレは必死に謝った。
機嫌を直したハルカは緑色の箱を持っていた。
「どうしろっていうんだよ?」
「これを優子さんに届けてほしいの」
「えー!?優子さんの家なんて知らないよ!」
ハルカは強い口調で言った。
「探しなさい!!」
オレはチャリのカゴに緑色に発光する謎の箱を詰んで走り出した。
とりあえず港区のほうに行ってみよう。