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俺の異世界転移は何度目か  作者: 黒猫 犬
第1章 旅への嚆矢
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第1章―プロローグ 始まりは分からないもの

初投稿です!

小説を書くにあたっては素人同然なのでいろいろ読みにくい点や誤字が沢山あるかもしれません。

辛口でもいいので評価や感想、指摘おねがいしま!

なにとぞよろしくお願いします!


 

 ――ああ……長かった……これで俺も終われる……


  そこには男が2人いた。

  仰向けに倒れている男はおびただしい量の血を流している。


 ――この時をどれだけ……まったこと……か……


  今にも消えそうな声でそう呟く

  涙を流していた、それは恐怖からでは無く感謝からだった。


 ――次は、お前の…番だ お前は…終われない


  ボロ切れのようになった腕をあげ、指をさした。

  もう1人の男は静かにそれ見ている。

  右手には血の滴る剣を握っており、体中には傷まみれだ。

 その男が倒れている男に近寄り、風をきるように剣を振り落とす――、

今ここで1つの命が消えた。




「この世界の、クソッタレの因果を断ち切ってやるッ…」


  そう男は呟くと闇の中に消えて行った。


  その場には先ほどまで戦闘があったとは思えないほどの静寂に満ちていた――




 ――――――――――――――――――――――――




 バンッ‼︎


「はっ?!」


「次はお前の番だぞっ」


  丸めた紙で頭を叩かれたのだ。

  海斗は重いまぶたを開け、教科書を手に取った。


「えっ、ああ…」


  と、反応し教科書をめくった、、




「そーいえば海斗、さっきの数学の時間、お前爆睡してたな〜しかも、うなされてたぞー」


  浩太がニヤニヤしながらこちらに目をやり、倒れんばかりの椅子の角度で座り話しかけてきた。


「そんなに寝てたか??なんか、夢を見ていた気がするような気が…いや、見てなかったのかな??」


  海斗は曖昧な回答をし、とぼけたような顔をする。


「何だよーそれ」


「んーわからん」


  セミの鳴き声がうるさいくらい響く教室で何気ない会話が繰り広げられていた。

  それはどこにでもある普通の高校生のあり方だ。





 ☆




  佐藤 海斗 ごく普通の高校三年である。三年であることから大学受験を控えていて切羽詰まっている状態だった。しかし、まだ心の余裕があるように見える。


  彼は兄弟はおらず一人っ子だ。体格は少し筋肉があるくらいで、勉強、運動はともにそこそこである。

  頭髪は短髪でいて、鋭い目の持ち主だ。身長は平均より高く173センチくらいはある。

  特に目立ったところはないが、彼の自慢すべき点といえば創造力はピカイチなところだ。





  昼を過ぎ、一番暑い時間帯に差し掛かり、5時間目の授業が始まろうとしていた。


「いや〜、夏の授業で一番楽しいのはやっぱり水泳だよな〜〜」


「暑いし、普通の授業なんてやってられないよな!

 おー水もつめたいし…押すなよ?絶対押すなよ?」


  と、プールサイドに立ち海斗はそう言っていた。

「押すなよ」と言われて押さない人は少なくないはずだ。そう、海斗たちも例外ではなかった。


 ザバァァーン!

  案の定、海斗はプールに落とされたのだ。そこまではいつも通りだった。しかし、そこからがいつもと違ったのだ。

  海斗は水面から顔を出そうとしてた。だが、幾度も待っても水面に顔をだすことはなかった。泳げないわけではない、しかし、上に上がれないのだ。

 

 ――やばい、まさか俺が溺れているのか、なんで上に上がれないんだ、誰か…


  彼にとっては、いや、誰もが予想だにしなかったことだった。こんなことになるなんて誰も思わない。

プールの深さは2メートルと、少し深めではあるが、溺れるということは一度もなかった。そして、彼はそれを考えることも曖昧になっていった。



  気が遠のくなか、誰か水の中に飛び込んでくるのがわかった。


――んん??……………………、、


「カ……カイ………カイ…ト………………」


  名前を呼ばれたような気がしたが今になってはもうわかるまい。



  そして、それを境に視界が真っ暗になった。




  ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

――――――――――――

―――――――

―――




「ああああ、あ、はぁ、あれ?……えっ?」

  海斗は呆然と立ち尽くしていた。

  先ほどまでの学校の賑やかなプールとは違い、風で草が揺れる音しか聞こえなくなっていた。

  目を開けた先には、先ほどまでいたプールでは無く草原の上に立っていた。



今、○○回目の異世界転移が始まる……



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