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プロローグ part1
この物語はフィクションです。
目を開けると、そこは銀世界だった。
白く霞んだ天井を眺めるように仰向けに寝そべっていた。
天井は見えないくらい遠くにあり、そこから白い粒がゆっくりと舞い落ちている。
……冷たいな。いや、冷たいなんて程度では済まない。寒い。ただ、寒い。
視線を横に移すと、白いものが身体の周りに広がっていた。
……あぁ、これ、雪か。
白いものの正体を見極めるまで、少し時間がかかった。
それもそうだ。なぜなら私は《さっきまでベッドの上で寝ていた》のだ。
初めて、連載形式の作品を書かせていただきます。ゆっくりの投稿になります。拙いですが、よろしくお願いします。