Thaw -雪解け-
私、マリエ。
30歳、独身。
趣味、楽しいイベントをオーガナイズする事。
特技、ティッシュの無駄使い。
日に日に寒さが増している。
身も心もめっきり冷えっきている、30歳冬。
でも季節はいつか春へと変わり
包み、温めてくれる。
私の生活は?
四季がある様に、私の生活にも、春夏秋冬はあるのだろうか?
最近、私の周りでは色々なドラマが繰り広げられている。
新しい恋。彼との擦れ違い。コンパでの出会い。そして順調な恋愛。
小さな町ならではのストーリー。
安っぽいドラマならきっと、
どっちか一方が悪者で、どっちか一方が被害者。
でも私の周りで起きている事は、安っぽい事じゃなく、
列記とした人生桜花編。
どちらが悪いわけじゃなく、てか、そもそも善悪ではなく
互いを思いやるからこそのすれ違いだと私は思っている。
春を待つ桜の蕾のような。
大きな花を咲かせる為の、最後の木枯らしみたいな。
私は今の季節がとっても嫌い。
寒い。寂しい。外に出たくない。
そして今年は+αでトムが居ない。
そして更にもう1つ、トムとのスノボ写真がFBでUPされる。
何よりこの情報が私の心を殴打する。
痛い、痛い、痛すぎる私。
雪溶けを待ちわびる私。
雪溶けを嘆くトム。
やっぱり私達は、正反対。
二人の間に積もった雪は、いつ溶けるのだろうか?
“南極”だったらどぅしよう。。。笑
今の私、この見えない雪のせいで
同じ場所から動けない。
深い深い地面から、足が抜けない。
やっと抜けても、後悔という雪の塊が
私の行く手を阻む、阻む。
やっと一歩を踏み出せても、新しい一歩が小さくて
またもやそこで立ち止まる。
凍死しそう。。。笑
それでも生きて、
1年後に再会。
これだけが私の糧となり、何とか眠らず、
ウサギが来ても、熊が来ても
、雪崩がおきても吹雪が吹いても、
びくともしない。惑わされない。
踏ん張れてる。
そんな私の景色と違い
一足先に春が訪れた友人がいる。
私の大好きな友人ユーカ。
私が彼女を尊敬して止まないのは
いつも笑顔でいるところ。
人を信じる気持ちが強いところ。
そして何より、相手を思いやるところ。
私のないもの全てを持ち備えてる。笑
そんな彼女の彼も、外国人。
ほんとにお似合いの二人。
でも少しの擦れ違いがおきた2人。
今回の自分の失恋で、友人の心の痛みが一心同体の様に感じたのは
正直これが初めてだったかもしれない。
友人が愛しくて愛しくて
支えたくて、でも何を言えばいいのか分からなくて・・・
私も一緒に立ちすくむ事しかできなかった。。。
私の場合は手遅れだ。
でも友人には未来もチャンスもある。
だから、悲しい今じゃなく
明日からの、仲直りするHAPPYな未来を
楽しく想像してほしいと思った。
でもそんな考え、今すぐできるはずもない。
そんな事、私が一番知っている。
私の無力さに本当に嫌気がさした。
それでもユーカは笑っていた。
あぁ腹がたつ!!笑
と笑っていた。
私はほんとにユーカはスゴイと思う。
どぉして我慢できるのだろう。
どぉして泣き崩れないのだろう。
どぉして今を踏ん張れるのだろう。
やっぱり私の周りの友は偉大である。
ユーカにはぜったい幸せになって欲しい。
ユーカには絶対、笑ってて欲しい。
だから私が今、出来る事。
ユーカのそばで笑ってる事。
ユーカを少しでもHAPPYと感じさせる事。
今の私ができる事。
きっといつか春が来て、きっといつか温かくなって
心も体もほぐれるだろう。
心が先か。
季節が先か。
どっちにしろ、やっぱりみんなに春は来る。
季節が巡って、雪解けして
きっとみんな笑顔になる。
じゃなきゃきっと、今の辛さは意味ない。