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Fuck my life!!  作者: Carry B
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Buddy -特別な友人達-

私、ユリエ。

30歳、広告代理店勤務。

趣味、いれたてのコーヒーを、ゆっくり楽しむ事。

特技、引き続きネガティブ。


ポジティブになる日がくるのだろうか。

と考える事もなくなった30歳、冬。


諦めつつある、30歳真冬。


仕事はすごく順調だ。

これでもかと言う位、すっごくすっごく順調。


でも、こんな時の波は、乗り切れない。

本当に、乗り切れない。

喜べない。

楽しめない。


仕事が全てと思っていたけど、

それは全て妄想だった。

今になって思い知らされる現実。


今までこんな事、一切なかったのに。


恋をして敗れても

友人と喧嘩しても

何があっても、仕事だけは完璧だったのに。


トムと別れたあの日から

本当に仕事が手に着かないし、全てが全部上の空。


この現実に、トムが本当の“初恋の人”?

と不安になってしまう自分もいる。笑


30歳で初めての恋。笑

情けない。

でも初めての“愛”だったのかもしれないなぁ。


そういえば昨日、

小さい小さいこの町のお陰で

トムと偶然出会ってしまった。


正面から歩いてくる姿が懐かしかった。


でも、今はまだ。

今はまだ会えない。

超不自然に右折した私。


テンパった、自分のアワアワなってる口に

慌ててくわえるタバコ。

そして焦り過ぎて道路に落とす私。


どんな時も、どんなシビアな状況でも

どんくさい私、ここだけは変わらない。


神様も意地悪だ。


でも神様に感謝をするとしたら、

トムに遭遇しても

自然と顔をみたいと思う気持ちはなかった。


強くなったと自画自賛。笑

強さをくれたと感無量。


でも、こんな日があとどれ位続くのだろうか。


分かってる、自分次第だと。


でも、もぉ平然を装うのがシンドクてシンドクて

悲しくて悲しくて

息ができない程ほど、切ない。。。


もぉほんまに嫌や。。。


こんなスーパー情緒不安で、自分で自分を分かっていない

こんな私をずーーーーーーっとささえ続けてくれている友達がいる。


大学からの友人ソウ。

ふられた次の日の傷心まっただ中の私に

唯一爆笑しながら“もぉ戻れんな。次や次”と

言ってのけた、偉大な友人。笑


そんなソウとは対照的に(笑)

別れたと聞いて、思い出の場所を全部塗りつぶせと

一緒に想い出の場所を巡って飲み潰れてくれたニャン。


そして、

別れた日数時間後から私を見守り続けてくれてるユーカ。


特にユーカは家が目と鼻の先と言う事もあり


ずっと私を支え、守り、休みになると外に連れ出してくれる。


私が死にたいと口にしても、もぉ自分が嫌だと泣きじゃくっても

いつもいつも優しく、毅然と私を支え、私の歩数に合わせて

歩いてくれる。


本当の友人とは、そこに居なくてもいいのに

その時そこに居てくれる人


名言集で読んだ言葉。


まさにユーカはそんな人だ。


甘えっぱなしの私は、毎日ユーカに

メールを送る。


ゆーかはいつも応援してくれる。


それなのに私は、ユーカに昨夜嫌な事を言ってしまった。


そんなつもりじゃなかったのに

私の嫌な口がまた、やらかしてしまった。


私の選択肢。

もぉ会わないでいよう。

これしかなかった。


今以上に自分の未熟さ、そして大事な友人を失う怖さを

味わいたくなかった。


また殻に閉じこもろうと思った私。


ユーカはまた、私に別の用事のメールをくれた。


もぉ泣きそう。


どぉして私はいつもこうなんだろう。。。


人が離れていく恐怖、

それを嫌だと言わず、自分から逃げようとする弱い自分。


いつもいつも私はこうだ。


こうやって逃げ道ばかりをさがそうとする。


ユーカはだれより大事な友達なのに。


こんな私じゃユーカもソウもニャンも

みーんな失ってしまう。。。


もぉ失ってから知る苦悩は嫌。


頑張らなきゃ、私。


トムから始まり

色んな人の優しさや、温かさ

そして1人じゃないと思える安心感。

いっぱい与えてもらい、いっぱい感じ取ったのに。


私はほんまにアホです、はい。


ユーカと週末遊びに行く。


もっとちゃんと自分のユーカに対する思いや

感謝を伝えなきゃ。


ユーカがいてくれるお陰で

頑張れてるのに。


頑張りを見てくれる人がいるのといないのとでは

ホントに違うと感じた最近だったから。


ありがとう、ユーカ。

ありがとう、ソウ。

ありがとう、にゃん。



こんな状況になったからこそ痛感した。

トムにもやっぱり、ありがとう。





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