Key Person
私の30年。
酸いも甘いも、これが私の人生。
まだまだ続く。
私、ユリエ。
30歳独身、広告代理店勤務。
趣味、なし。
特技、なし。
彼氏もなし。
いたってフツーな女の子。。。と言いたいけれど
きっとたぶん、そんじょそこらの三十路と違うらしい。
あっ、そーいや1週間前に付き合ってたトムと別れた。
それが引き金になって
過去の色んな事を振り返って
小説にしたってわけ。
誰かを救いたいとかそんなんじゃない。
救えるとも思ってないし。
ただ私なりの歴史を残したいって思っただけ。
でもきっとこんな私でも生きていけるんだから、
少しは誰かの気休めになるかもしれない。
年をとればとる程、恋愛に求めるものが
変わってくるらしい。
見た目よりも中身。
楽しさよりも安定。
じゃぁ人生折り返し地点にきた30歳は??
トムと出会って1年。
付き合って2回。
1回目は10日。
2回目は63日。
53日更新。
彼は来日3年のオーストラリア人。
日本語?それはそれは流暢な関西弁を話します。
まぁこの人と出会って私は変化を遂げたわけで…
そもそも彼が日本に来た理由は
オーストラリアで結婚した日本人の奥さんと
帰国したわけで、ソぉ彼はつまり
キコンシャなのです。
確かな事は分からないけど
6年前の二十歳で結婚。
今は別居中。たぶん日本に来てすぐ
別居したみたい。
でも今でも目と鼻の先に住んでて
仲良しな2人。
まぁー女遊びが大好きなトムは
特定の彼女も作らず遊び回ってました。
私がそんな彼と出会ったのは、
トムが日本に来て2年目のとき。
友達主催のパーティーで。
150人の人の中で出会えた私達だから
運命だったと信じたい。
でも実際
出会って10日で付き合って、
付き合って10日でバイバイした。
突然の別れにトムを恨む事もできなくて
ただただ意味分かんない毎日を過ごしてた。
まっ、この時の私は可愛い乙女だった、
今よりズーット。。。
この時の私、29歳。
トムとの最初のお別れ。
間違いなく恋愛にスリルを求めてた。
今思うと、確実に。
じゃぁ三十路の階段の1つ手前はまだ若いってこと?
結局、恋愛に求めるものは
年齢なんて関係ない。
周りなんて関係ない。
その相手によるもんだと思う。
だってトムは既婚者だから
はなから自分だけのものにならないこと
誰よりも知ってたから。
それでも好きだと思えたから、
諦め半分。
スリル半分。
わたしの20代最後の恋愛は
結局、誰にも流されない
私、ユリエらしい恋愛だった。
トム、あなたが私のキーパーソン。