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第38話「急変」

更新がかな~り遅くなってすみませんでした。


原因はちょっとしたネタ切れと息切れです。今後の展開を考えているとなかなか難しくて・・・

第38話「急変」


オズワードの町を出て数日、クヨウ達はヨーゼフが住んでいる洞窟へ到着した。


「ねぇ、クヨウさん。前から思ってたんだけど、なんでドワーフの人達って洞窟に住んでいるの?」

「ん?別にドワーフ全員が洞窟に住んでいるわけじゃないよ?」

「それは知っているけど、結構こういう洞窟に集落というか村をつくってるじゃない。なんでわざわざ?ってね」

「あ~、まぁ簡単だよ。元々ドワーフ族の人は採掘業をしていたんだよ。その影響もあって土の精霊を大事にしているわけだけど。でね、採掘から派生して鉱石を武器にしたり、宝石を装飾品にするようになったんだ。それで元々洞窟内で行動する事が多いから、採掘したものを外へ持ち出すより、そのまま洞窟でやったほうが速いんじゃないか?ということで、洞窟内でできるように洞窟内部に住むようになったんだ。細かい理由は別にあるらしいけど、これが一般的な話らしいよ」


洞窟内部は光の水晶や光ゴケ等で照らされており、基本的に1日中明るい。なので、1日中洞窟内部にいても特に問題はなかった。


「さて、いきましょうか。サキさん~、ヒカリ~、いくよ~」

「きゅ~」

「ハイ、ワカリマシタ」

「サキちゃんとヒカリちゃんは本当に仲いいわね」


何故かヒカリはサキに懐いており、会ってからずっと一緒にいたり遊んでいたりもする。

クヨウとサクラから見ると、子供同士が遊んでいるようにも見えてくるのが不思議なところだ。もっともヒカリは子供なのだが。


洞窟に入り、多少くらい道を多少進んだところで大広間のような場所にでた。洞窟内部がドーム状になっている、天井には光ゴケがあり、町の中央に巨大な光る水晶がつるされておりかなり明るい。

その中に様々な建物があり普通の町になっていた。


「ここがドワーフの町『ノームグラウンド』だよ。天井があるだけで普通の町とそんなに変わらないでしょ?」

「へぇ~、でもなんだか凄い場所ね。天井と壁がある分だけ町の広さがわかるから、逆に広く感じるわ」

「きゅ~~?」


サクラが呆気にとられているのを苦笑しつつクヨウは門番へ挨拶しに行く。元々外に監視がいないのは監視していないわけではなく、単に魔法具を使って中からでも外を監視できるので外にいないだけである。ついでに不審人物は通路で足止めもできるので、防犯もかねている。ある意味、天然の要塞になる。クヨウは一時期ここに住んでいたこともあり、特に問題なく通過できるのだが、見張りに知り合いもいるので挨拶くらいはということであった。


見張りへの挨拶も終えて、クヨウはサクラ達を引き連れヨーゼフのいる鍛冶場へ向かった。


「ヨー爺いる~?」

「ん~?おお~!クヨウか!?久しぶりじゃのう!」


クヨウが鍛冶場へ入ると、丁度休憩に入っていたヨーゼフが出迎えてくれた。


「はっはっは~、もっと遊びに来んか!元気にしてたか!?」

「ヨー爺も変わってないね~、相変わらず声がでかいよ・・・」


ドワーフ族は基本的に身長が低く小柄だが、かなり筋肉質である。しかし、手先が器用な人物が多いので通称『職人種族』とも呼ばれたりもする。ヨーゼフも基本は鍛冶職人だが細かい細工もできる、ごつい外見に反してかなりマルチな種族だったりする。


「ははは、ん?クヨウ、そっちのお連れさんは?」


ヨーゼフの大声に呆気を取られていた2人はここで再起動する。


「こんにちは、サクラ・イザヨイです。クヨウさんにはいつもお世話になってます」

「ワタシハ自動人形ノさき・しるふぃーどデス」

「きゅ~」

「あと、サキさんが抱いているのは白面狐光のヒカリだよ」

「ほほ~・・・・クヨウちょっとこい」


一通り顔を見た後、ヨーゼフはクヨウの首を捕まえて声が聞こえないように壁際まで移動する。クヨウも尋問内容は大方予想がついてるので、黙って着いていった。


「クヨウ、ちょっと見ない内になかなか遊ぶようになったじゃのう?ん?ハーレムか?女2人と旅だなんてうらやましいのう~」


予想してた内容とは180°方向が違っていたのでクヨウは頭を抱える。


「そっち!?もっと聞く事が別にあるでしょう!?」

「いやいや!昔は女に大して興味を示さなかったから心配してたんじゃぞ!一度男色かと思ったくらいじゃ。で?どっちが本命じゃ?」


クヨウとしては色々と反論したいが、薮蛇になりそうだったので黙って質問に答えることにする。


「付き合ってるのはサクラさんですよ。サキさんはたまたま・・・というかちょっと訳ありで一緒に行動しているだけです」

「訳あり~?浮気じゃないだろうな?」

「僕はサクラさん以外と付き合う気はないし、浮気もしません!ヨー爺?そろそろ本題に移ろうよ」

「なんじゃツマランのう。まぁよい、ちょっと待っておれ」


そういうと、ヨーゼフは奥に入っていった。クヨウも2人のところに戻ったが、結局会話はほとんど聞こえていたためサクラが顔を赤くしていた。


「くようサン、さくらサンノ顔ガ赤イノデスガ、風邪デショウカ?」

「サキちゃん、そこは黙ってて~」

「恥ずかしかったの?」

「いや・・・あの・・・そうじゃないんだけどね。何と言うか・・・嬉しいというか・・・あまりクヨウさんがそういうこと言わないからね、その・・慣れてなくて・・・・」


サクラは照れて更に顔を赤くしつつ、徐々に声が小さくなっていった。クヨウからしてみれば「何この可愛い生き物」状態である。


「ん~?何をやっとる?お嬢ちゃん風邪か?顔赤いぞ・・・・なんだ惚気か」

「おかえり~ヨー爺、あれ?もう帰り支度したの?」

「今は急ぎの仕事も無いしのう、今いる面子でもお釣りが来るくらいじゃ。それに折角お前が帰ってきたんだ、じっくり話を聞かせてもらっても罰は当たらんじゃろう。ほれ、ついてこい」

「了解~、じゃあ行こうか」


そうして、程なくヨーゼフの家に到着。ヨーゼフが住んでいるのは普通の一軒屋である。クヨウとレンヤが住んでいたこともあるが、基本は1人暮らしだ。


「さて、お茶も用意できたし話でも聞かせてもらおうかのう」

「そうだね~。とりあえず、先に相談事をしてもいいかな?実はサキさんのことなんだけど・・・」


とりあえず、サキの状況と事情を説明する。そしてその後をどうするかという事だ。

クヨウの考えは、サキをヨーゼフに預けることだった。確かにクヨウ達と旅をすれば色々な人と会えるし刺激にもなるだろうが、それは町にいる間だけである。移動の間はほぼ3人だけなので、深い人付き合いがあまりできないからだ。

ヨーゼフに預けた場合はヨーゼフの仕事の手伝いもあるだろうが、店の手伝いにもなればほぼ毎日色々な人に会うことになる。しかも、ドワーフ族は団体行動が基本なので広範囲の人と深い付き合いになっていく。そう考えた場合はこちらのほうがいいだろう。


「なるほどな、まぁよかろう。感情が薄い奴もいるし、起伏の激しい奴もいるからのう。そんな中にいれば、そのうち何とかなるじゃろう」

「うん、助かるよ。サキさんはそれでいいですか?」

「ハイ、私ハ特ニ問題アリマセン」


サキにとっては感情を得られれば特に場所は関係ないのだろう。それにヨーゼフも特に自由を奪うつもりもないので、何かあればここ出て行くこともできる。


「クヨウ、いつまで行商の真似事をしておるつもりじゃ?それとも婚前旅行だったか?」

「どうしてまたそっちへ行くの!?もう・・・とりあえず、ラングランへ戻っても大丈夫になるまでになるね。魔王が出てきて戦争状態になっているからそれが終わらない限りはね~。当分無理かな~?」


今戻れば国に攻撃用魔法具の製作を強要されかねない。クヨウはあの大臣をまるっきり信用していないので、戦争状態で戻ることはありえなかった。ただ、クヨウの心配も杞憂に終わるのだが。


「だがのう、もう魔王はいないぞ」

「へ~・・・・えええええ!ヨー爺!それどうゆうこと!?」

「まぁ、これは最新情報でな。なんでも、ある日突然モンスター諸共消え失せたそうだ。今は周辺調査をしているといったところじゃ。魔王がいなくなったと確認できるまではそうかからんじゃろう」


連合軍が数日時間を置いて攻め込んだ時には既にもぬけの空だったのだ。魔王がいない事を確認し、周辺が安全だと確認できるまで辺りを調査しなければならないが、実質戦争は既に終わっているといってもいいくらいだ。ただし、それが大陸中に広まるのはしばらくかかるだろう。


「ヨーゼフさんそれは驚きなのですが、何故そんなことを知っていらっしゃるのですか?ここから魔王のいる砦まではかなり距離があるはずなのに・・・」

「サクラちゃん、ワシのことはヨー爺でいいぞい。皆からはそう呼ばれておるでのう。それで先ほどの質問じゃが、あまり他言せんようにな。この町は小さい国のようなものなのじゃ。一応ガチンコ連合国の1つの町という位置づけになっておるが、自治権を持っておるわけじゃ。それでこの町専用の情報収集用組織があってな、そこから情報を貰ったのじゃよ」


勿論普通ならその組織から情報を個人で貰うことはできないのだが、ヨー爺が特別な伝手でしかもクヨウに関連することだということで特別に貰うことができたのである。


「ん~、それは嬉しい情報なんだけど・・・・魔王は何をしたかったのかな?」

「それはワシらにはわからんことじゃよ、魔王が気まぐれで侵攻しただけかもしれんし、何か目的があったのかもしれん。どちらにせよワシらが持っておる情報じゃ少なすぎて正確なことはわかりはせんよ」


考えることは確かに大事だが、情報が極端に少ない状態では正確な事が予想できるはずもないし、変な偏見をもってしまうかもしれない。だったら、「こういう情報があった」程度にとどめておいたほうがいいのだ。


「確かにそうですね、あまり変に考えても仕方が無いもの。クヨウさん、この後はどうするの?ラングランへ戻る?」

「そうですね~、数日ここに留まってから戻るとしましょうか。僕に行商が向いてないとわかったので、戻ってからゆっくり道具屋でもしたいですしね」

「うむ、確定の情報が来るまでは泊まっていくといいじゃろう。じゃあ、そろそろ旅の話や2人の話を聞かせてもらおうかのう。」


こうして、ギルドから戦争終結の話が来るまで留まることになった。


後半ヒカリとサキが完全に空気状態になってしまいました。


真面目な空気だと絡ませるのが難しすぎて、仕方が無く空気に・・・


ということで、ヒカリの事は次回話す予定です。


では~、次回をお楽しみに~

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