帰り道
掲載日:2026/06/02
パン生地みたいに膨らんだ白と深い青
すこし下がった太陽
中身のない水滴を残したペットボトルと水筒
それらを持って僕は歩いた
見知った4桁の番号が
陽炎の立つ駐車場にあった
ドアを開けるとクーラーが効いてあって
その冷気で身体の水が凝結して
ぼとぼとと涙になって出てきた
止まらなかった
良い試合運びでもなかったけど
隣のグラウンドで
列になって走る人影
たった土煙が
目に滲みそうだった
帰りにさ アイスでも買おうか
今日は暑いから
そうしたらさ
見晴らしの良いところに行って
暗くなるまで夕日を見ていようか
あっという間じゃ嫌だから




