表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
創作物語  作者: 権左衛門
一章
7/7

終わり

第7話です!

 午前の授業が終わると、僕は図書室にいた。

 今日の授業は魔法の基本知識、職業についてだった。魔法は、属性魔法、支援魔法、召喚魔法の三種類。発動方法は魔法陣、詠唱で詠唱は簡単に発動できるが、自由度が低い。魔法陣は術式さえしっかりできていれば魔法として成立するので自由度が高いそうだ。そして魔法系のスキルは魔法を使えるようにするだけだからパッシブスキルとも言っていたな。

 次は職業についてで、基本は、下位職は三つ上位職は二つ同時になれるとも行っていたな。そして例外の最上位職。これは一つしかなれないが、レベル上限がないと言っていた。


 大体これくらいかな?まさか僕にいつも通り教えてくれるとは思わなかったが。これ以上召喚者との関係を崩したくないのかな?だとすれば僕たちが襲われるのは、誤魔化しようがあるダンジョンが最有力かな?襲われない可能性もあるが、相手がそんなリスクを取るとは思えないし。

 だがどんなに考えても僕が生き残れるビジョンが浮かばないな。いっそのことダンジョンの最下層を目指そうかな?

いや。相手は僕たちより強いんだから追いつかれるのも必然だな。

 


 僕が悩んでいると、休みの時間や終わった。



€€€€






今日も今日とてダンジョンだ。皆は意外とテンションが高そうだが、僕は最悪だ。



「今日はチームだけでいけ。俺たちはつかない。昨日学んだことを活かしてダンジョンを攻略しろ。」


これはほぼ確定で何か仕掛けて来るな。昨日のように先生が付かないのが理由だ。昨日のようにしたら先生方は何かしても疑われてしまうからな。


「では始め。」


€€€




「全員行ったか。それではいきましょうか。ミロ先生。」

「はぃ...」

「そんな気負わないでください。まだ全然挽回出来ますよ。それにこの役を任せられたのはとても光栄なことです。あなたの望みの()()を頂いたと同義なのですから。しっかり始末しましょう。」

「それもそうですね!ありがとうございます。では向かいましょう。」


そしてダンジョンの中に入った時、


【アクアランス】!


声が響く。場所は真後ろ。


€€€€





僕はダンジョンに入ると同時に、事情を皆んなに話した。


「確かにあの時の先生に違和感は感じたが...」

「そんなことあり得るんでしょうか...」

「物事は常に最悪を想定するべきだ。準備をして損はない。」


そうして立てた作戦が、単純な奇襲だ。明らかに近接戦苦手な丸先生を狙いその後にカイル先生を数で潰す。

 途中まで完全に僕に協力的でなかったみんながしっかり奇襲できたのは..


「【ウォーターバリア】!」


これは新たに水瀬が習得した魔法だ。これでミロ先生とカイル先生を分断する。


「堀!突撃だ!ゴブオはカイル先生に!」


そうしてミロ先生に突撃する僕たち。もちろん筋力強化は付与済みだ。ゴブオは捨て駒に。


「先生!呑気に雑談なんかするんじゃなかったですねぇ!」

「くッ」

 

近接をナイフで防ぐのに必死で相性が全くできていないようだ。


「終わりだ!」


堀が剣を振り上げ、ミロ先生にとどめを刺そうとする。


「見通しが甘すぎる。」

「ぐはッ」


腹の腹から剣が生えた。


「お前は初め召喚者を殺したのを誰が覚えていないのか?

俺と同じ騎士だ。同程度の実力はある。」

「がッ」

僕は蹴飛ばされ三メートルほど吹っ飛ぶ。やっぱりそんな上手くいかないか。

 拓真に諦めの心が広がってきた。


「魔術師のミロ先生を集中して習うところまではよかったな。でも褒められるのはそこだけだ。実力が圧倒的に足りない。」


はぁ僕が主人公なら今覚醒してこいつら倒せたり、誰かが助けてくれたりするのかなぁ?ずるいなぁ。博打でみんなに協力して貰えばどうにかなったかなぁ? 


「ミロ先生。気絶しているうちに早くやってください。」

「は、はい。」


そう言ってミロ先生は水瀬をナイフで刺した。


「系統が似ているから、多分相性の良い魂装(こんそう)が得られそうですね。」

「そうですね。この役をいただけたのは幸いでした。」

「な、にを言っている?...」

「あぁ冥土の土産に教えてやるよ。お前たち召喚者が特別なのはこの魂具ゆえだ。そしてそれは一人一つ。それと同時に殺したものに移り変わるという性質を持っている。」


意外と話してくれたな。テンションがかなり上がっている。あのカイルが、だ。


「てことは始めに召喚された人数が少なかったのは...」

「正解だ!よくわかったなぁ!お前はかなり頭が冴えてるな!まぁ今後生かす機会はないがな。」


カイルは笑いながら言った。

はぁ。事実は知れたが、使う機会はなしか。

悔しいな。悔しい悔しい悔しい!いこんなところで終わりたくない!

 

「誰でもいい!僕を助けてくれ!!誰かッ!!!」

「残念誰もいないようだ。でも安心しな。お前と佐藤の魂具は有効活用してやるよ。」


お前らに使われるくらいなら!

僕は舌を噛みちぎった。


「あっ!こいつやりやがった!!ミロ!お前治療できるか?」

「無理よ!あぁまた失敗した。どう説明すれば...」


はは..ざまあみやがれ。


「とりあえず死体はダンジョンに吸収されるから

どこかに隠しとくぞ!」


それが最期に聞こえた言葉だった。

そして意識は段々と闇に落ちていき....













 


 

まだ続きます!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ