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創作物語  作者: 権左衛門
一章
6/7

初めての戦闘

第6話です!初めての戦闘です!

 僕たちは三番目だった。一番は川岸と桜、海原が入っていたチームで帰ってきたときはかなり余裕そうだった。だが二番目のチームは息も絶え絶えで帰ってきた。


「え、めっちゃ疲れてんじゃん不安なんだけど〜」


佐藤が少しふざけた様子で言った。

川岸はギフトスキルを持っていて、特別なのはわかっていたが、こんなに差があるものなのか...


「次、チーム三だ。ついてこい。あとこれを渡しておく。」


 カイル先生に呼ばれてダンジョンに入る。そして堀は剣を、そのほかはナイフを渡された。

するとそこには別世界が広がっていた。ダンジョンと言われて想像していたものとはかけ離れていて、青い空、草原が広がっていた。

 皆が驚きの声を上げていた。このような光景は元の世界では、あまりみられなかったからかなり感動している。


「じゃあ進んでいくぞ。」


そんな僕たちのことは気にせずどんどん進んでいく先生方。


「今回は第二階層まで行きたいな。」

「今のこの子たちなら妥当ですね。」

「他のチームも同じくらいなのか?」


 堀が質問した。


「ギフトスキルを持っているところは三階層まで行ったが、他は同じだ。」

「なるほど〜。」

「無駄話はよして。早速魔物がいるよ。」


ミロ先生が指差す先には緑色の人型二匹がいた。


「あれはゴブリンだ。かなり有名な魔物だね。さて、実践訓練を始めようか。まず、堀は片方を押さえて。」

「いきなりですか!?わかりました!」


そう言ってゴブリンは突撃していった。恐怖心とかないのか?


「次は水瀬。属性魔術はの詠唱型は想像力が大事だ。そうだなぁ。【アクアランス】と唱えながら、水が槍の形に纏まっていくのを想像してくれ。そしてそれをゴブリンまで飛ばす!」

「【アクアランス】! やった!できた!」  


飛んでいった水の槍はゴブリンを貫き、ゴブリンを倒した。


「そうそう、魔術師は想像が大事だから。冷静でなければいけない。あと、唱えるのは技名を付けて想像がし易くしているんだ。想像が固まったら必要はなくなるよ。魔法陣型はこうはいかないんだけどね。

次!佐藤。強化魔術師の基本は魔法陣だ!今日はこれを貸す。次回以降は私がやり方を教えるから自分で書いて持ってくるように。」


そう言って佐藤に魔法陣の書いた紙を渡した。


「それは筋力強化の術が入っているよ。剣士に使ってみな。」

「はい!【筋力強化】!」

「おぉ!!体が軽くなったぞ!!」

「注意点だか、あまり効果の大き過ぎる強化を急にやると体が追いつかずに逆効果になることがある。それと技名を言う必要はないが、強化内容を相手に伝えるのはいいことだ。急にやると対応できないからな。」

「はい!ありがとうございます!」

「あと魔術共通だが、魔力欠乏これになると動けなくなり、意識を失う。戦場では致命的だ。体がだるくなったりしたらそのサインだ。気をつけるように。」


そしてあと一体のゴブリンも堀がとどめを刺そうとしている。


「堀止めろ。」

「わかりましたー。」

「次は神崎だ。君はテイマーで【使役】というスキルを持っているだろう?それをゴブリンにかけみてね。イメージは自分が相手を鎖で拘束するって感じかな?注意点は相手が弱っているもしくは相手が心を許している場合にしかほぼ成功しない。相手が隠したなら話は別だけどね。」


そして僕は傷ついたゴブリンの方へと向かった。ゴブリンはその醜悪な顔を怒りに染めてコナラを睨んできてる。

なぜだろう?前ならあの姿に罪悪感や情を覚えたはずだ。

なのに今は何も感じない。まるで殺しに慣れきってしまったかのようだ。

 あっちの世界ではただの高校生だったのに。堀も水瀬もそうだ。あんな未知の生物に突撃するなんて怖くないはずがないのに。水瀬は生物を殺したのに魔法が成功したことに心を奪われっぱなしだ。


「【使役】」


そう唱えると、体から何かが抜け出した気がしたこれが魔力を使ったということなんだろうか。そしてゴブリンの顔からは怒りが失われて動かなくなった。


「うまくテイムできたようだね。何か命令を与えてみな。」

「ゴブリン手を上げろ。種族名はやめとくか、お前の名前はそうだなゴブオだ。」


すると、ゴブオが命令通りに動いた。


「初めての戦闘終了だねぇ」

「基本のことはわかっただろう。次の階層に行くための階段を向かうぞ。」

「ちなみに外と違ってダンジョンは死骸を吸収するから放置でいいんだよ。素材を取るにしてもゴブリンはほぼ価値がないからいらないわ。」

そう言ってカイルは地図を取り出した。


「二、三回戦闘があるだろうから、しっかりやれよ。」


そう言って移動を開始する。この階層には草原とポツポツと生える木しか特にない。周りを観察していると、


そういえば先生〜質問する機会がないからいえなかったんだけど、あたしたちってなんでここの言葉を理解できるの?」


あ!それは考えに全くなかったな。全く違和感なく使えていたから気にもしていなかった。


「あぁ、それはね。君たちが召喚されると同時にこの世界の人語を教えたんだよ。これ以上ば情報量が多すぎで無理だったんだけどね。」

「人語ってことはこれ以外にも言葉があるの?」

「あぁエルフ語だったり獣人語がそれ以外では有名だね。数は少ないが、魔人語などもある。」


まあ。世界共通語なんて都合がいいものはないか。僕は世界を回りたいと思っているし、いろんな言葉を学ばないとな。


「どんな魔法で、僕たちに知識をくれたんですか?」


水瀬が質問した。


「精神魔法の一環だね。生きている人間にはあまり効果がないんだが、君たちは召喚される時、魂だけが剥き出しになっているからね。だから精神魔法に対する耐性がなく....

「おい」

「あ、話が長くなってしまったね。作戦でも立ててなさいな。」


 カイル先生が怒気を発しながら行った。無理やり話を変えさせた?カイル先生に止められたのか。それにしても口が滑りすぎではないか?それともあれか?自分のオリジナルな術だから自慢したくなったとかなのか?ギフトスキルに嫉妬をあらわにしていたし、感情の制御が未熟なのかもしれない。

そして重大な事実がわかった。僕たちは召喚されてこちらに来る間魂だけになっているということだ。そこから予測するに、精神魔法への壁は体がになっているということ。そして

召喚者へは精神魔法がかけ放題ということだ。普通の学生だったはずだが、人が目の前で殺されても、自分で人型を殺しても、恐怖感が鈍いのも、精神魔法の魔法だったら...


僕は背筋が凍った。


ミロがすぐに僕たちを始末しないのは、召喚者が貴重だからなのか、それともルナからの指示がないと何もできないのか...理由は定かではないが、早く脱出しないとヤバそうだ。

 

「ほらっ神崎!そんな不安そうな顔すんな!作戦立てよ!」


そんなに顔に出ていたのか..脳筋な堀にバレるなんて..

そして僕たちは作戦を立てるとすぐにゴブリン四匹に遭遇した。


「作戦通りにね!【筋力強化!】」


佐藤が声を上げると僕、ゴブオ、堀に魔法を付与した。

三人で三体のゴブリンを抑えて、余った一体に、


「【アクラランス】」


ゴブリンの一体を貫いた。それと同時に堀も、ゴブリンを倒した。


「ゴブオこっちに!」


そして残ったゴブリンを片方ををゴブオと僕で、もう片方を堀が倒す。

 

「「「やった!」」」


みんなの声が揃った。作戦は成功し、うまくゴブリンを倒せた。あ、テイムするの忘れてた。


「いい忘れていたが、テイムした魔物も食糧が必要だ。ひとまずはこれ以上テイムはするな。」

「わかりました。」


 それではダンジョンの中の生物はどうからしているのだろう?気になって周りを見てみると、木に実がなっていた。

そしてさっき倒したゴブリンの足元には食べ終わった実が。

どうやらダンジョンでは独自の生態系が形成されているのか。

 そして僕たちは目的の階段を見つけ、無事ダンジョンの入口まで戻った。


€€€€€




無事寮まで帰って来るとみんなで集まった話し合いが行われていた。


「俺は協力したいと思っている。みんなも俺に力を貸してくれ。」

「貸すわけねーだろ!!こっちは人一人殺されてんだぞ!」


状況を見るに川岸率いる協力派と灰原率いる非協力派に分かれているようだ。協力が14非協力が5で差は大きいが。


「灰原くん君は協力しないと言っているが、俺たちは命令には逆らえない。どうもできないだろう。」

「チッ、それは後から考えれば...」

「じゃあ計画がでカルマでは協力してよ。計画ができれば俺たちは関与しない。」

「どう頑張ってもその誘い文句じゃ協力しねえよ!」


そう言って灰原は不良たちを連れてはどこかへ行ってしまった。


今の僕の立ち位置は非協力的な灰原より悪いだろうな、

いっそのことここで話してしまおうか。いやでもここにいる全員に被害が広まったら洒落にならないな。

さてどうすればいいのやら。僕は相手がどう来るか考えながら部屋に戻った。



€€€€€€


ルナ視点


ここは城にあるルナの仕事場ここでカイルは定時報告していた。


「王女様。ミロが召喚術のことを話してしまいました。」


カイルがそう話を切り出した。


「ですが、全て話しているわけではないので、バレたと確定したわけではありません。」

「でもバレた可能性があるのでしょう?はあ治するにはリスクが大きいですね。」


召喚術に施したのは二つ。言語能力の付与と倫理観を捻じ曲げることだ。生物を殺しても何も感じないように。

今やさまざまな国で召喚が行われているが、問題だったのは言語が召喚者とは違うことと、殺しに強い抵抗があることだ。それを解決する画期的な魔術だったのですが...


「言語能力付与がバレたのはいいですけど、倫理観をいじったのまでバレるのはまずいですね。こっちのこと一切信じてもらえなくなってしまいますね。よし!始末しちゃいましょうか。その四人。」

「!良いのですか。召喚者は貴重なはずでは。」

「いいのですよ。下手に記憶を変えるなどしてミスした方が痛いです。それにダンジョンで死んでしまったことで危機感を与えます。倫理観を捻じ曲げたせいで危機にも鈍くなってしまいましたからね。」


ルナは自分に召喚者が襲いかかってきた時を思い出して言った。

「それにこの国は騎士不足なのです。大体が冒険者の方が儲かるからという理由で、辞めてしまいました。

寮の監視もあってないようなものになっています。これで召喚者が逃げ出したりしたら今度こそこの国の終わりです。」


ルナはため息をつきながら言った。


「カイルとルナで始末してきなさい。挽回の機会を与えます。実行は明日のダンジョン訓練で。死体はダンジョンに消してもらいなさい。」

「はッ!ありがたき幸せ。」 


そう言ってカイルは部屋を出た。と思ったら扉が開いた。


「ルナ!私は許しませんよ!せっかく来ていただいた召喚者の方々へこんな仕打ち!」

「姉様...召喚者は私の管轄です。口答えしないでいただけませんか。」

「しかし!あなたの行為はあまりにも人道に反しています!事実を隠したいなら、あなたがつけた奴隷紋を使えばいいじゃないですか!」

「残念ながら。命令はできますがそれは一時的なことですので。後からルールを付け加えることはできないのです。」


 この人は第一王女のナル・エクラテスだ。国は大事に思っていらようだが、それよりも倫理観などを重視する。はっきり言ってこんな人が未来の王女を担うなんて許せない。私の方がふさわしいのに...

 そしてナルは無理だと悟ったのか部屋から出ていった。

 ルナはため息をつきながら空を見る。暗い雲のかかった夜空が広がっていた。


戦闘描写が上手くないので、アドバイスなどお待ちしております。

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