職業選択と?
第3話!!
教会?を出て騎士に案内されると、真っ先に城が目に入った。かなり無骨な作りで美しいよりその強靭だと感じた。
「貴方がたは今日からここで過ごしてもらう。」
で、騎士に案内されたのはその隣の寮のような建物だった。中の部屋、施設を案内され、
「最後の部屋はここだ。」
かなり頑丈な扉があり、ただならぬ雰囲気を感じた。騎士が扉を開けと人の大きさの水晶だった。騎士が説明を始めようとすると、
「みなさんには職業を決めてもらいます。」
ルナがいた。
「あぁ、もちろん国の役職につけと言っているわけではありません。貴方は職業についてもらって力を得てもらいます。
この水晶に触れると選択できるので順番にやっていってください。」
みんなはとりあえず指示に従い並んでいく。どんどん水晶に触れ、様々な反応がある中、僕の番になった。僕が最後になったようだ。
水晶に触れてみると、
剣士 魔術師 拳闘士 テイマー...etc
見覚えのあるものや、【死突兵】と言う聞き覚えのないものもあった。名前を見る限りろくでもなさそうだが...
とりあえず僕は動くのが苦手なので魔術師かテイマーか悩んだか、最終的にテイマーを選択した。
ステータス
神崎拓真レベル1 種族 人間
下位職・テイマー1/30・
上位職・ ・
最上位・
体力50
魔力80
筋力10
俊敏10
技量10
防御10
魔法攻撃10
職業スキル・使役 生物を自分の支配下に置くことができる。
種族スキル・
ギフトスキル・
選択すると情報が入ってきた。自分の能力が数値化されているのか...?ほんとにゲームみたいだ。
そんなことを考えていると、
「皆さま、全員選択終わりましたか?....それでは説明を始めさせていただ...
すると一人の男子生徒がルナは飛びかかり首を押さえた。それは一男子高校生を凌駕した速度だった。
「王女は人質に立ったッ!!俺を解放しろ!!」
「はぁ...やりなさい。」
「はッ。」
スパッ
その切る音だけが響き渡った。
ルナが騎士を呼ぶと、認識すらできない速度で首を切った。
僕、いや僕たちはその中でひどく冷静だった。一瞬声を上げる人はいるが、ひどく静かだ、悲鳴がないのば異常とも言える。僕ももちろん人が死ぬところなど見たことがないのだが、何も感じない自分に驚いていた。
「実に愚かですね。ほんの少し強くなったからって驕りすぎです。さて反抗を考えていた人もいるでしょうが、それが無理とわかって頂けたでしょうか。」
「何故殺した!!この状況では想定できたことのはずだ!!
情状酌量の余地はあるはずなのにッ!」
「私は王女です。いくら召喚者様であっても上下関係というものがあります。ここで見逃しては示しがつかないと言うことです。」
ルナが言い捨てると川岸が反論した。だが、今僕たちは反抗すらできない圧倒的不利なのだから意味がないとわかるはずなのに。
もしかするとこれも反抗精神を潰すためにわざとやった可能性が高い。騎士が反応できないわけがないし。
「俺は納得できない...」
「納得しないで結構ですよ。貴方たちは私に反抗した。できるだけ自由にさせてあげたかったですが...拘束しなさい。」
するとゾロゾロと騎士が現れてきて僕たちを拘束した。
「貴方たちは今日から私の奴隷です。」
そこで僕の意識は途切れた。
€€€€
目が覚めるとベットにいた。周りを見渡すと、寮の部屋だと分かった。胸がヒリヒリして覗いてみると紋章のようなものが刻まれていた。タトゥーみたいなものか?そう考えていると、
「お前も起きたのか。」
川岸がいた。こいつ僕と同じ部屋なのかよ。
「あ、あぁ。」
「これ見ろよ。」
川岸は紙を渡してきた。中身を見みると
『どうも召喚者の皆様、お目覚めでしょうか?
混乱していると思うのでご説明いたします。あず貴方たちには奴隷紋というものを刻ませていただきました。私に攻撃をしようとすると発動して、私の命令に背いても発動します。耐え難い痛みが貴方を襲うでしょう。私に従うことをお勧めします。死んだら解放されるかもしれませんよ?それと私は最大限譲歩したのですよ?貴方たちの反抗がなければこんなことをしなくて済みました。私もこんなことしたくありません。
次に今後のことを話しておきます大まかにわかると午前には勉強して、午後には実技訓練です。基本的にはこれです。
寝坊しないようにしてくださいね。』
「はぁ。」
僕は自然にその声が出ていた。もう冒険にワクワクした自分はなく憂鬱な気持ちだけが自分にあった。
「何か思うところはあるか?」
「逆らうことは不可能ってことかな。」
「俺もそう思ったところだ。」
なんかこいつ馴れ馴れしくない?これが人気の秘訣か?
「今からは小声で話せよ。聞かれているかもしれない。俺はみんなを解放したいと思っている。伊東も殺されたから次は誰かわからない。」
伊東?あぁあいつそんな名前だったような。
「よっぽどのことをしない限りはもう殺されないと思うけどな。後なんで僕にそんなことを言うんだ?」
「お前俺のダチの相談乗ってくれてたらしいじゃねえか。結構頼りになるやつだって言われてたぞ。」
相談といっても僕の想像の作品を現実で再現する過程で話しただけなんだけど...なんか罪悪感湧いてきた。それと他人の言葉だけで僕のこと信頼しすぎだろ。
「話を戻すが、俺みんなを解放したい。そしてみんなが好きなことできるように協力しあってな。」
「かなりの無理難題だな。解決策はあるのか?」
「大まかには。」
なるほど。考えてはいるのか。後書いておきたいことがあったな。
「それとル...王女様についてはどう思う?」
「そうだな、俺の考えでは悪意があって俺らをこんな目に合わせているとは思えない。あと彼女には信念が見えた。できるだけ協力したいとは思っている。」
なるほど。確かに彼女の行動は合理的すぎる。僕たちを奴隷にしているが、できるだけ「自分は悪くない」とアピールしているような気がする。支配下には置きたいが、恨まれたくはない、協力的でいてほしいと言うことか?
かなり欲張りだな。それと信念についてはよくわからないが。
「それはお前は王女に協力するが、嫌がっている人は逃すと言うことか?矛盾しているぞ。」
「俺が最大限の成果を出せば俺の発言力が増すかもしれない。ひとまずはそれでみんなを解放さてもらうことを目指す。」
それはとても無謀でとても自己中な欲張りな選択だった。
だからこそ思う。これが主人公かと。ほんとに物語から出てきてしまったのではないかと錯覚する。
そこで僕は気づいた。ここでなら僕の望む物語が実現できるのでないかと。僕のどんより曇っていた心が晴れた。
「僕も目標、いや夢を見つけたよ。」
そう小さく呟く。
僕が君を最高の主人公にしよう。幸も不幸も物語のスパイスだ。僕が作り上げるよ。
そして僕は計画を考え始めるのだった...
窓の外は澄んだ夜空が広がっていた。
やっと主人公の目標宣言出来ました。
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