第一話 転移
「はあ…」
私の名前は、藍川 胡桃、(あいかわ くるみ)地獄の日々毎日仕事をしている。
「今日で何日目だろう」パソコンの右下を見た。
「今日で5日目」そう私は、5日も帰っていない。
「今日は仕事が終わりそうだ…」会社から出た。
明日のことを考えるとまたあの人の仕事をやらなきゃいけないのかなとおもってしまった。
同僚の委野奈 谷津だ。
この会社に入ってからは、問題なく、とてもいい先輩だった。でも、あの時から変わってしまったんだ。
そうあの日は取引先の会社の人と打ち合わせをしていた。
打ち合わせが終わり、迎えをしようと外へ出た。
その取引先の会社員は私に名刺をくれた。
先輩はだいのイケメン好きである。
その会社員は誰もが2度見するほどのイケメンで先輩はすぐに惚れてしまったのだ。
そしてその先輩はその名刺を私への手紙だと勘違いして、私をじっと見つめていた。
誰もが分かる怖い顔。その時寒気がした。
会社に戻ると、先輩は私に、仕事を押し付けた。
そして今の現在に至る。横断歩道が赤になり、私は、止まった。
でも、渡っていた子供がいた。私はとっさに飛び出した。「あぶない!」
ドーン 子供は、助かったが私は、
時間の問題だ。目もかすんできた。
その時突然、「もう一度人生を歩みたいか?」という声が聞こえた。
あれは、幻聴だったかもしれない。
それでも、私は、
「はい」
と答えた。
この言葉をきっかけに起こる出来事をこのころの私は、まだ知らなかった。