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作者: このび

先週の土曜日は急に高熱がでて、病院に行った?

そのせいで私との出かける約束が果たせなかった?

嘘だ。こいつは嘘をついている。

私は人の嘘を見抜くのが得意だった。

何度も彼の嘘を指摘したが、彼は聞く耳をもたなかった。

私は人の嘘を見抜く能力のほかにも、過去を見る力もあった。

試しに彼が先週の土曜日に何をしていたか見に行った。

ほらみろ、元気にパチンコを打っているではないか。

私がそれを証明できないことを良いことにこいつはベラベラと言い訳を述べる。

彼の口からは嘘しかでない。

神が裁きを下さないのであれば私が下すしかない。

今日、計画を実行する。

寂しくなんかないよ。

もう彼とハグすることはできなくなるけれど、私の中でずっと生きてくれる。

ちょっとだけ涙が浮かんできたけれど、これはきっと嘘つきで罪深く、それでも私の事を愛してくれている彼と一つになれる喜びからだろう。

刃物を持った私を見て彼は少し驚いていたけれど、声をあげて喜んでくれた。

初めてを捧げて少し赤くなった頬と、彼の血液で美しく彩られた部屋。

赤く染まった刃物を片手に私は彼とひとつになれた幸福感に包まれた。

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