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第016話(無駄拡張?!)

 とんでもない潜在能力(ポテンシャル)があるとわかった僕は、ポメの指導を受けながら、いかに魔法を無駄に使うかの特訓を行う。


 まず、魔法威力を限界まで高める無駄遣い。一発一発の威力を極大まで威力拡張させることで、範囲を狭めて周辺に影響を与えないようにする。その代わり、炎の礫(ファイア・ボルト)の魔法一発で下級竜種くらいなら倒せてしまうらしいけど。


 次に、複数属性同時展開による無駄遣い。異なる属性の魔法を使うと、乗算で消費が上がっていくらしいので、炎熱、樹金、風雷、氷漣を同時に展開すれば、消費魔力が16倍になる。4属性の初期魔法である炎の礫(ファイア・ボルト)地の槍(アース・スパイク)風の刃(ウィンド・カッター)氷の礫(アイス・ボルト)を同時発動した場合、魔法出力は125倍、消費魔力は10程度に収まる。更に消費魔力軽減の拡張を行えば、魔法出力が15.625、消費魔力が2になるので、普通の術者が使用する程度に威力を減らすことができる。

 何の属性が効くかわからない敵に対しての初手に丁度いい魔法となっている。


 そして、攻防一体による無駄遣い。コレは魔法障壁を張りながら攻撃魔法を使う事で、身を守りつつ魔法威力を落とすことができる。上級魔法の術式には安全のために組み込まれている方法だ。そして魔法障壁にかなりの魔力を注ぎ込むことで、攻撃魔法の威力をかなり落とすことができる。

 僕の使う炎の礫(ファイア・ボルト)の魔法出力を10に抑える為には、別系統の魔法の同時実行による消費魔力の増加で消費魔力が2倍、範囲の拡大による全方位展開で消費魔力の増加で消費魔力が更に10倍、したがって魔法出力500の魔法障壁を張っての相殺が可能だ。ちなみに魔法出力500の魔法障壁があれば、下級竜種の竜吼(ドラゴン・ブレス)を弾く位の防御力になるらしい。


 また自動追尾による無駄遣い。射出魔法に自動追尾の術式拡張を加えることで、消費魔力を5倍に。更に魔法の形を鳥にするなど、形状変化を加えることで、消費魔力を2倍にする。炎の礫(ファイア・ボルト)並の、炎の鳥の完全追尾魔法だと、魔法出力:200、消費魔力:1に抑えることができる。


 ポメに促されるまま、不味い飯に耐えながら、これらの無駄遣いを習得するために必死に特訓を続ける。種族特性で魔法適性が高かったのもあり、数日間の特訓で、これらの無駄遣い拡張をあらかた覚えることが出来た。

 更に、訓練後には部屋の中に設置されていたテレビのような映像投影機によるビデオ学習?で、それぞれの属性における中級までの魔法も習得することが出来た。


「そろそろ、ココの食べ物にも嫌気が差してきたので、別のものを食べに行きたいんだけど」

 魔法もかなりの数を覚えて、魔法の無駄遣いも様になってきた僕は、一日3回の苦行を解消すべく、ポメにお願いをする。


御主人様(マスター)は我儘なのです!ここの栄養バランスの取れた食事のドコが悪いのかを、原稿用紙600枚程度での論文に書いて提出するのです!」

「だったらポメも食べてみると良いと思うよ」

「ぴぴゅー♪ポ、ポメは食事が不要な高性能魔導人形(アンドロイド)なので、食べる必要はないのです」

 僕の意見に真っ向から反対するポメの発言に、切り返しを入れると下手くそな口笛で誤魔化す。


「まぁ、魔法の使い方も身についてきたので、そろそろ頃合いかもしれないのです。ですが準備があるので、出発は1週間後くらいになるのです!」

 ポメが頬に指を当てて首を傾げながら少し考えると、そう言って許可を出してくれる。


「あ、僕も手伝うよ」

御主人様(マスター)はただの足手まといなので不要なのです。不出来なお子様らしく魔法の特訓を続けておくのが良いのです」

 手伝うと言った僕をポメはバッサリと切り捨てると、さっそく準備をしに部屋を出ていく。


「僕よりポメのほうが小さいんだけど……でも、ココにいるのもあと一週間だから頑張って特訓しておくか」

 そう言って僕は、ポメが準備を終えるまで、不味い飯を食べながら魔法の無駄遣いの特訓に励むのだった。


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