金色のオーラ
「エンシャントか…」
どんな能力なのだろうか。まだ未知の部分があるのではないか?奴は、去年突然現れた。最強の能力を持って。
「フレイム様…トーナメントが始まりますので」
「わかった。今行く」
考えるのは今度になりそうだ。
トーナメント2回戦目の相手はレリア。女の選手だ。使っていた能力は炎。ステージに上がるとすでにレリアは立っていた。
「よお、待たせたな」
「時に聞くが、お前は革命軍派か?クロノス様派か?」
「なんだいきなり、革命軍派に決まっているだろう」
レリアは一呼吸置いて
「そうか…ならお前は倒すべき相手」
「この場で死んでもらうぞ」
そのセリフと同時に炎を纏うレリアの鞭が頬を掠めた。鞭使いか。鞭は攻撃力が低い代わりに変則的な動きで読まれにくい武器である。しかし奴の炎と合わせれば間違いなく攻撃力も申し分ないだろう。
「チッ、」
「どうした?攻撃できていないぞ?」
ただ戦闘はそこまで慣れていないのだろう。鞭を振る際にかなり隙が見えた。
「そこだぁっ!」
俺は隙の見えた瞬間に電気を纏う拳でレリアの脇腹を狙った。
「ギィッッ」
そう鳴ったのはレリアではなくレリアの鞭だった。
「何っ?」
「甘いなぁ罠に自らハマるとは」
炎を纏った鞭に右腕が絡み付けられ右腕が燃えていくのがわかる。
「くっ、」
俺は即座に電気の集中を足に変え、その場を離れる。高速移動で彼女の鞭は避けたが右腕は火傷で限界だ。
「おいお前…なんだ?その羽は?」
レリアに言われ自分の姿を確認すると金色のオーラでできた羽が生えていた。
「なんだ…これは?!」
自分で出したなら喜ばしいことだが、無意識なため恐怖でしかない。手に集中させると右腕の火傷は治り、両腕にオーラの鉤爪のような手になった。
「へへっ考えるのは後だ。今はこいつを試してぇ」
動き始めると全てがスローに見えた。かなり速い速度なのだろう。
まずは右腕を一振。それだけでレリアはぶっ飛ばされていた。
しかし、そのスピードよりも移動速度が速いので追い打ちにもう1発叩き込む。
「ギャァァッ!」
「トーナメント準決勝!勝者はイミター選手だぁー!」
試合が終わると、ロッカールームにフレイムさんがいた。
「イミターくん、さっきのオーラはなんだ?」
「自分でも分かりません、使いこなせてはいたんですが」
「そうか…もしかしたら…」