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特殊能力:カード  作者: マス シゲナ
13/24

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出来ました。


ブクマ登録、ありがとうございます。


「エルヴィス、魔力はどれくらい回復してそうだ?」

 アーノルドは、エルヴィスに解体中に舐めさせた、魔力回復アメで回復した魔力を尋ねた。


「えーと、そうですね……半分ちょっとって、ところですね」

 ステータスを開き、エルヴィスは魔力を確認した。


「そうか……なあ、町に入る前に、ちょっと能力の検証してもいいか?

 もし、途中で、魔力がつきたら、おぶってやるから」


「……おぶってもらうのは、恥ずかしいからお断りしますけど……検証はやりたいです」

 エルヴィスは、おぶってもらった姿を想像したのか、顔を赤らめて答えた。


「そうか?

 エリス……ちょっと遅くなるけどいいか?」


「いいわよ?

 町でなく、ここでやるのに意味があって言っているんでしょ?」


「まあな……で、だ!

 早速だが、エルヴィス、あそこに岩があるだろ。

 あれにカードを投げてくれ。

 ただし、魔力は込めなくていい……ただ、全力で刺すつもりで。

 ステータスも、そのまま出して魔力の増減の確認も頼む」

 森を抜け、草原となった場所にある岩を指さし、条件を言う。


「えっと、んじゃ」

 投げたカードは回転しながら、弧をえがき目標の岩に当たった。


「エルヴィスは、ここで待っていてくれ」

 アーノルドと、エリスは岩まで走り、落ちているカードを拾った。


「……半分近くひしゃげているな。

 エリス、俺は戻ってエルヴィスに投げる種類を言っていくから、カードがどうなったか確認してくれ」


「わかったわ」

 アーノルドは、エルヴィスの下に戻り、次の指示を出す。


「エルヴィス、次は魔力を込めず、鋭利を付与してみてくれ。

 あ、あと、カードの図柄も見せて欲しい」


「じゃあ、このカードで」

 引いたカードは、ダイアの9。


「……アーノルドさん、付与すると魔力が1減るらしい。

 でも、魔力を込めたら威力は上がるみたい」

 カードに付与しようと、目を瞑り、出来る事のわかった内容を告げ目を開けた。


「そうか、じゃ、それでやってみてくれ。

 全力でな!」


「はい」

 先程と同じ様に、投げたカードは岩に刺さったが、しばらくして落ちた。


 落ちたカードを、エリスが拾い、こちらに手を上げ合図する。


「よし次は、付与、燃火で……これも魔力を使うのか?」


「……ですね、同じく1消費からで。

 あと、燃やすタイミングを変えれるみたいです」


「そんな事も出来るのか?

 そうだな……岩に当たると同時に燃える、で」


「わかりました」

 エルヴィスは、先程と同じ軌道をえがく、カードを飛ばし、言われた通り岩に当たった瞬間、カードは燃えた。


 岩の付近で見ていたエリスは驚き、微かに残った燃えたカードを拾い、物凄い剣幕でこちらに戻って来た。


「何、今の?

 急にカードが燃えたから、ビックリするじゃない!

 火が着くなら着くでっ、言いなさいよ!

 何事かと思うじゃない!」

 普段のノンビリな話し方ではなく、物凄い速さでアーノルドに詰め寄り文句を言った。


「すまん、すまん、言うの忘れてたわ」


「……ごめんなさい、エリスさん」

 ニヘラと笑うアーノルドに対し、本当に申し訳なさそうに、小さくなって謝るエルヴィス。


「あ、違う違う!

 エルヴィスのせいとは思ってないから……どうせ、この人が、岩に当たった瞬間燃える様にって言ったのでしょ?

 驚かせようとしたアーノルドが悪いのよ?」

 ちょっと涙目になったエルヴィスに、焦りながら胸元で両手を振り、エリスは言う。

 流石は、長年連れ添った夫婦、アーノルドの性格をよく知っている。


「正解!

 よくわかったな?

 で……燃えたカードは、どんな感じだ?」

 アーノルドは嬉しそうに言って、エリスが拾い持って来たカードを見せろと催促する。


「~~~これよ!」

 カードを、アーノルドに怒りながら渡した。


「サンキュー」


「わかっているの?

 アーノルド……わかっているわよね。

 あれって、魔術師の火の魔法と同じ効果……いいえ、カードに複数の付与をつける事が出来るなら、魔術師より凄い事よ。

 あれ!」


「そうだな……しかも、燃やすタイミングは自由らしいぞ」


「それ本当?

 エルヴィス、凄いじゃない!

 貴方、普通の魔法とは違うけど、魔法を使えるなんて、凄い事よ?

 選択も自由だし、戦いの幅が広がるわ……よし、決めた!

 エルヴィス!

 もし、私が死ぬ様な事があれば、私の能力〈幻術〉をあげるわ……うん、決めた!」

 その事をアーノルドから聞いた、エリスはエルヴィスを抱きしめ、誉め、1つの決心をした。


「……」

 エルヴィスは、その言葉を聞き困惑した顔でエリスを見る。


「……どうしたの?」

 エルヴィスの表情を見て、エリスは問う。


「そんな事……そんな悲しい事、言わないで……」

 再び涙目で、泣きそうになりながらも、エルヴィスは言う。


「エリスさんが、死ぬなんて……そんなんで能力を得るのなんて、嫌だ」


「エルヴィス……ごめんね?

 違うのよ?

 私だって、すぐに死ぬつもりなんてないわ?

 だって、エルヴィスの成長をこれからも見るもの。

 そんな楽しみ、残して死ぬ訳ないでしょ?

 でも……そう言ってくれて、ありがとう。

 凄く嬉しいわ」

 今度は優しくいとおしく、再び抱きしめた。



「エルヴィス……あと魔力はどれくらい残っている?

 次は、同じく燃えるで、魔力を多めに込めて欲しいんだが」

 しばらく2人を見ていたアーノルドは、なかなか抱きしめ離さないエリスを無視して質問した。


「~~~もう」

 いいとこなのにって感じで離れ、アーノルドを睨むエリス。


「えっと……魔力は……残り5、です」

 再びステータスを開いた、エルヴィスは確認して答えた。


「そうか……じゃあ、3消費して、さっきと同じ様に、でやって終わりにする。

 エルヴィス、やってくれ」


「……はい!」

 エルヴィスは、カードを1枚引き、言われた通り魔力を3消費し、込めて岩に向け飛ばした。


 岩に当たったカードは物凄い炎となり、岩を包み燃え盛った。


「……思っていた以上に燃えた。

 しかも、岩に魔力が張り付き燃えるだと?

 すげぇ……威力だ。

 2人とも、見に行こう」

 アーノルドは驚嘆な顔で燃える岩を見て歩きだす。



「思った以上に燃えたな……どういう事だ?」

 3人が着いた頃、炎が消え、少し溶けた感じのある岩を見ながら、アーノルドは呟く。


「どうやら、魔力3消費は、単に3倍じゃなくて魔力3に対し、3倍の炎……魔力1消費の9倍の威力になるみたいです」

 ステータスを見ながら、わかった事を、アーノルドの呟きの答えを、エルヴィスは言った。


「9倍?

 じゃあ、最大の魔力5消費なら、25倍って事か?」


「そう……みたいです」


「そう……か、そりゃ凄い。

 エリスの言う通りだわ……こりゃ」

 アーノルドは、頬をひきつりながら笑う。


「よし……魔力もつきるみたいだし、これで終わるか。

 エルヴィス……こんな感じで、能力の出来る事を調べ、把握しろよ。

 無茶はせずに、な?」


「はい、ありがとうございます。

 アーノルドさん」


「質問したい時は、何時でも聞いてやるからな。

 じゃあ……町に、ギルドに戻るか」

 3人は、笑顔で歩きだした。




「よう、アーノルドさん。

 遅かったじゃないか……エルヴィスは、成人したとはいえ、まだ小さいんだから。

 お疲れ、エルヴィス。

 明日、朝9時からだから、ここに来いよな?」

 ギルドに戻り、アーノルド達の帰りを待っていた、アローが近寄り、エルヴィスに言った。


「……え?」


「なんだ……アーノルドさんから聞いてないのか?

 エルヴィスの能力に、俺の手品が役に立つって言って、昨日、エルヴィスが帰った後、俺に頼んで来たんだよ。

 ……本当に聞いてないみたいだな?」

 エルヴィスの表情を見て、アローは、アーノルドを見た。


「……悪い、完全に忘れてた」

 罰の悪そうな顔で、頬をかきながらアーノルドは言った。



今回はここまでです。

だいぶエルヴィスの能力(現時点)も書けました。


次回は、『闇属性の為、産まれてすぐに捨てられたらしい…』の方を書きます。

こちらもよろしくお願いします。



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