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006 あれ、東雲って主人公だよね?(作者)

どうも、クロジャです。

特に、報告することはないので、どうぞ。

「...おい、ロロア」


「は、はい、何でしょう!?」


「お前はどうして、面倒事を持ってくるんだよ」


「ご、ごめんなさい!!」


ただえさえ気分が悪かったから、苛ついた声で言ってしまい、ロロアが少したじろいでしまった。


「...何でロロアさんに、命令しているんですの?」


「命令じゃない、事実を言ったまでだ。第一、お前は誰だ」


「ゴミに名乗る名前はありませんわ」


「あ、そ。それで、結局代金はどうすんだ?」


話がなんだかんだで、ずれてしまったが、結局代金はどうするのだろうか。


「無視しないでくれません?」


「うるさい、黙れ、僕は今コイツと話しているんだよ、見えないのか?」


「そちらこそ黙りなさい、このゴミ虫」


「...どうでも良いんだけどさ、ここで五月蝿くするのは、止めてくれないかな?」


「...あぁ、悪い。それで、結局どうすんだ?」


「面倒事に巻き込まれるのは、嫌だし、さっさと済ませてようか。こっちに来てくれる?」


「...あなた、ロロアさんだけに飽きたらず、この方にも手を出すんですの?」


とんだ誤解。

手を出すどころか、ドン引きも良いところだよ。


「ロロア、こいつの相手頼んだ」


「え、いや、待って下さい!!」


「そうですわ、待ちなさいな!!」


僕の襟を二人が掴んだので、首元がおもいっきり締まる。

しかも離してくれないから、首が締まる。

グエッ。


「ーーー!!」


「急にどこかへ行こうだなんて、させませんわよ」


「そうですよ!!...この人と一緒にいると、貞操が危なそうですし...」


「ーーー!!ーー!!」


「あのさ、シノノメ君、首元が締まって死にそうだよ?」


やっと気付いた。

遅いって、あと数秒で死ぬぞ、本当に。


ロロアはすぐに、離してくれたが、なぜかコイツは離してくれなかった。


苦しい。


「別に良いじゃありませんの。死んだら死んだで、ロロアさんは私の元に来る他ありませんから」


「縁起でもないこと言わないで下さい!!」


本当だよ、死ぬなら死ぬで、もっと苦しまずに楽に死にたい。

痛いのとか、あまり好きではないしな、Mでもないし。

なので、いい、かげ、ん、はな、し、て、くれない、と、し、ぬ。


「...フフッ、良いことをまた、思い付きましたわ。ロロアさん、このゴミ虫を助けて欲しかったら、わたくしの元に来てくださらない?」


「な...!!それ、お願いじゃなくて、脅し...いえ、脅迫じゃないですか!!」


「いえ?脅迫なのではありませんわ。だって、もしもわたくしの元に来るのが、嫌なのであればゴミ虫を、捨てれば良いだけですし、助けたいのであれば、わたくしの元に来れば良いですし。選択肢はちゃんと、用意していますわよ?」


だからそれを、脅迫っていうんだよ。

ロロアに選択を、選ばせる時間が必要なのだろう。コイツは掴んでいる襟を、少し緩くして呼吸が出来るようになった。


いつの間にか、周りの患者はいなくなっており、ここにいるのは、僕、ロロア、マッドサイエンティスト、多分レズ、の四人になってしまった。


外は相変わらず、人気が無く、鳥らしき生物が虚しく鳴いていた。


「...私は、どちらも選べません」


「ダメ、ですわ」


「横暴が過ぎます。第一、こちらにメリットが一切、ありません」


「当たり前ですわ。わたくしは高貴な王族、そちらは平民か、それ以下ではありませんか。そちらにメリットが無いなんて、当たり前ですわ」


やっぱりコイツは、王族とかだったのか。

...でも、なぜ(自称)王族はこんなところにいるのだろうか。


「...ハァ、黙って見ていたけどさ、流石に酷すぎやしないかい?」


「貴女も黙っていただければ、特に何もいたしませんわ」


「シノノメ君は私の患者だし、ロロア君も一応シノノメ君の付き添い、ということになっているのでね。何かあったら、私も困るんだよ」


「それは、わたくしの邪魔をする、ということでよろしくて?」


「邪魔とは酷い言い方だね。救出と言ってほしいよ」


「...仕方ありませんわね。あまり手荒な真似はしたくなかったですのに...」


そう言って、多分レズの奴は僕を放って投げた。

そして、確実に狙ったであろうベッドの角に、投げられた。


「危ない!!」


「うおっ...」


しかし、ギリギリの所でロロアがキャッチし、怪我、もしくは即死が免れた。


「大丈夫ですか!!東雲様!!」


「...とりあえず、降ろしてくれ」


キャッチしてくれたのは、良いのだが、どうしてそうなったのか、お嬢様抱っこされる形になってしまった。


「...ロロアさんに助けてもらうだけでなく、助けてもらったお礼もしないなんて...こんなゴミ虫にロロアさんを、任せてはおけませんわ!!」


「東雲様の事を、ゴミ虫ゴミ虫って言わないで下さい!!」


「どうしてロロアさんは、そうやってゴミ虫の事を養護するんですの!?」


「だからゴミ虫ってーーー」


「うん、ちょっと待ってね。その言い争いは多分決着つかない奴だからさ。代表戦、みたいな事をしないかい?」


「代表戦...」


「...分かりましたわ。それで、内容はなんですの?」


意外だな、てっきり断ると僕は思っていたぞ。

思っていても、言わないのは確実に、殺されるかだろうから。多分レズの奴に。


「決闘だよ、決闘。私と君で、決闘」


「別にわたくしは良いですけど...一方的な試合になりますわよ?」


「面白いジョークを言うね。...ロロア君、シノノメ君を頼んだよ、君もあまり無理はしないようにね」


「わ、分かりました」


そうして、二人は外に出ていった。

ーーーいや、結局の所、何が起きたの?

僕は頭にハテナを浮かべながら、二人の後を追って外に出ていった。

読んで下さり、ありがとうございます。

面白かったら幸いです。ありがとうございます。

また、評価や感想。誤字脱字変更ミス報告などをして頂けるとありがたいです。

それと、キャラなど細かい情報が欲しい場合、質問していただければできる限りの情報を出します。

よろしくお願いします。

では、また。

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