005 面倒事襲来
どうも、クロジャです。
特にご報告、することはないので、どうぞ。
「え...と?意味は理解しましたけど。いまいち理由が分からないんですが...」
「理由なら先程も言いましたわ。可愛い、可愛いロロアさんが欲しいんですの」
理由を聞いてみましたが、まるで理由が分かりません。
分かったところで、というところでもありますけど。
「...それなら、私じゃなくて、東雲様に聞いてください」
「シノノメ...様?ロロアさんのご主人様か、何かですの?」
「えーと。まぁ、そんな感じです」
東雲様=私のご主人様。
なんか少し違う気がします。
どちらかというと...上司、でしょうか?
「なるほど...それで、その人は女性ですの?」
「いえ、男性です」
そう答えた瞬間、リリイさんから尋常じゃない殺意が、湧いて出たように見えました。
なんか間違えた答えを、出したのでしょうか。
「男、性...汚わらしい、男...!!」
「あの、リリイ、さん?」
どうやらリリイさんの、怒りの琴線に触れたらしいです。
今日はよく、怒りの琴線に触れます。
運が悪いんでしょうか。
「...ロロアさん」
「は、はい」
「その人のもとに、連れて頂けるかしら?」
「えと」
「連れて頂けるかしら?」
「はい」
有無を言わさぬ雰囲気を出していたので、はい、としか言いようがありませんでした。
すいません、東雲様。
◻︎◇▫︎◻︎◇▫︎
ロロアが出ていってから、少しの間、間を開けてから話始めた。
「人がどうやって出来るかは、知ってる?」
「...まぁ、大方は」
「そう、じゃあ、最近の生まれてくる子は、神の力を使わずに、生まれてくるって、知ってるかい?」
「...?いや、知らなーー、待てよ、悪魔との戦い」
「そう、悪魔との戦いで、傷ついた三神は《禁時固の大扉》に入って、長い眠りについた。ということはつまり、三神の力は、使えるはずかないんだ。だとしたら、それから生まれてくる子供は、どうやって生まれてくるんだい?」
なるほど、確かにそうだ。
だが、だったして、何なんだ?
「いや、僕に聞くなよ」
「ノリが悪いね、まぁ、良いんだけどさ。
三神が長い眠りについたのに、子供は生まれてくる、しかも、その前から生まれていた子供と、その後から生まれてくる子供は、最初こそ、差はあったけど、最近はその差が無くなってきて、ほぼ同じになってきたんだ」
「同じ?」
「あぁ、同じなんだ。何から何まで。まるで、徐々に三神が力を取り戻したみたいに」
「...さっきから聞いているが、だとしたら何なんだ?」
「特に何も無いよ」
...なんだと?
「なんの理由があって、こんな説明をしたんだ?」
「閑話休題...じゃないね。無駄話...うん、そうだね、多分ただの無駄話だよ」
「...ハァ...バカらしい。無駄な時間だったな」
「でも、ただの無駄話じゃないよ?...まぁ、所謂時間稼ぎだよ。そろそろかな?」
「は?時間稼ぎ?何のーーー」
為にーーーと言おうとした時だった。
バタン!!
扉が開く音がしたと同時、振り向こうとそちらの方向を、見ようとしたら、目の前に剣先が向けられていた。
「貴女ですの?ロロアさんのご主人様というのは」
「ちょ、ちょっと!!東雲様には何もしないで下さいね!?」
そして向けた奴の近くには、何故かロロアがいた。
何か面倒事を持ってきたんじゃ...。
...?ちょっと待て、ご主人様...?
「ほら、来た」
...いや、面倒事を、だろ。
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