第1話 キャラってすぐに変化するもんなの?
どうも、クロジャです。
これはいわゆる、番外編みたいなものです。
消す前に見たかたは、いるならお分かりになるでしょうが、そもそもの一話はこれでした。
東雲くんの、現実世界での話。
それでは、どうぞ。
朝、起きると自分が涙を流していることに気づいた。
ゆっくりと起き上がると涙がツーっとほおを伝い、膝へと何度も落ちていった。
しばらくの間ボーッとしていると、ピンポーンピンポーンと玄関のチャイム音が鳴り、外かr「み〜さ〜と〜お〜き〜ろ〜」
………とりあえず着替えることにしよう。
◻︎◇▫︎◻︎◇▫︎
「もぉ〜みさと〜おそいってば〜」
「……朝っぱから五月蝿い。それにお前を家に呼んだ覚えはない」
「え〜〜〜」
幼馴染。というかもう腐れ縁のコイツは日稲月ひいなずき 茜あかねと言い、どのくらい腐れ縁なのかというと生まれてからずっと一緒なのだ。
本当に鬱陶しい。
「……今日は何しに来たんだ、お前は」
「イヤん。ナニだなんて〜みさとったらヒ・ワ・イ」
「帰れ」
ふざけてんのかコイツは。
何しに来たんだよ、ほんと。
「ゴメンってば〜ウソウソ。本当の用事は朝ごはんを食べさせてもらいにきただけだから〜」
無言で日稲月が座っている椅子を蹴っ飛ばす。
そうすると必然的に椅子に上に座っていた日稲月が転んでしまう。
転んだ日稲月はゴロゴロと転がって、壁に頭をぶつける。
「ーーー‼︎」
声にならない、というのが見て分かるほど痛がっている。
心のなかで《ザマァ》と思いながら見ているt「イッターーーイ‼︎何するのーー‼︎」
「ナニダナンテヒイナズキッタラヒワイー」
「ムッかぁ‼︎」
短気だな、今の日稲月のキャラは。
というかムッかぁって……バカっぽい言葉だな。
まぁ。日稲月はバカだが。
「うぅ〜痛い〜」
「しばらくそこで悶えていろ」
「もだ…?よくワカんないけど難しい言葉なの?」
「辞書で調べろ」
「うっえ〜辞書って、あの文字しかないヤツでしょ?ヤダよ〜〜〜」
「本っていうのは大抵は文字しかないんだが……」
いや、まてまて。話が脱線してる。
コイツと話すと、なぜか毎回毎回話が脱線する。
それに慣れてしまった自分が怖い。
「お前、本当に朝ごはんだけをもらいにこんなクッソ早い時間から来たのか?」
そう言いながら時間を確かめると6:15を示しており、最終登校時間の8:30までは約二時間半もある。
僕でもさすがに、こんなに早くは起きない。というか起きれない。
「うん」
「うん。じゃねぇよ……」
………相手をするだけ無駄だし、疲れるだけなので諦めよう。
はぁ、メンドくさい………。
「……そこで座ってろ」
「おぉ〜話が分かるぅ〜♪どうも〜ん」
もう一回無言で、今度は日稲月を蹴ると「いぎゃあぁぁぁ‼︎」とまるで女子があげる声ではない声で叫びながらゴロンゴロンと転がっていたので少しだけスッキリした。
◻︎◇▫︎◻︎◇▫︎
「おい、出来たぞ。起きろ。そこで寝るな。ゴロゴロするな」
「ふぅぇ?」
ふぅぇ?じゃねぇよ……自分から食べたいって言っておきながら寝るなよ。
「ふぁああ……んん〜〜…………ってあれ⁉︎いま何時⁉︎」
「7:15分だ。まるまる一時間は寝てたぞ」
「そっかぁ〜ってあれ……作り終えるの遅くない?」
たしかに朝ごはんを一時間かけるなんて遅すぎると思う。
だが、僕もいつも通りなら十五分もかからない。
はい、ここで問題。
Q.何故、こんなに時間がかかったのか?。答えは至って単純。
「お前、自分でどんだけ僕に料理を作らせたのか分かってるのか?」
A.こんなに時間がかかるほど作った……いや、訂正しよう。正確には作らされたから、だ。
僕自身の料理は開始十分で終了し、後の五十分はずっとコイツ(日稲月)のを作っていた。
どれだけ作らされたかというと、ラーメン、炒飯、餃子、オムライス、カレー、シチュー、ごはん、味噌汁、麻婆豆腐。さらにはデザート五品……。日稲月が全品の食材を事前に買っていたから良かったが……。普通に考えて有り得ない量だぞ。よく、一時間で間に合ったな。ぼく。
「ん〜・・・てへっ」
「あと、約700000時間眠らせてやろうか」
「え、え〜と…?……つまり…?」
「簡単にいうと永眠させるぞ」
「調子に乗ってゴメンなさい‼︎」
ーーーとりあえず朝ごはんはゆっくり食べたいな……
東雲はそう思いながらもう一回。日稲月を蹴っ飛ばしたのだった。
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