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プロローグ

 ジャスラの国の南――その地下深くに、フェルティガエと呼ばれる特別な力を持つ者たちがひっそりと暮らしていた。

 ヤハトラと呼ばれるその地の一角に……古い、巨大な神殿がある。


 そして今日も――一人の巫女が祈りを捧げていた。

 銀色の髪がその背丈よりも長く、ゆるやかに流れている。

 碧の瞳が映すのは、神殿の奥に蠢く黒い闇……。


「……ネイア様」


 一人の女性が音もなく現れ……跪いた。巫女の後ろ姿がぴくりと震えた。


夢鏡(ミラー)の神官が――もう、間もなくだと」

「……」


 巫女ネイアは黙って目を瞑る。

 そして


「――ついに……か」


と呟き、ゆっくりと振り返った。


「……ミズナの様子はどうだ……」

「……」


 女性は黙ったまま首を横に振った。


「我々には……」

「――そうか」


 ネイアは神殿に向き直ると、再び祈りを捧げた。


「かの者が……このジャスラも、ミズナも……救ってくれればよいのだが……の」


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「旅人」シリーズ

少女の前に王子様が現れる 想い紡ぐ旅人
少年の元に幼い少女が降ってくる あの夏の日に
使命のもと少年は異世界で旅に出る 漆黒の昔方
かつての旅の陰にあった真実 少女の味方
其々の物語の主人公たちは今 異国六景
いよいよ世界が動き始める 還る、トコロ
其々の状況も想いも変化していく まくあいのこと。
ついに運命の日を迎える 天上の彼方

旅人シリーズ・設定資料集 旅人達のアレコレ~digression(よもやま話)~
旅人シリーズ・外伝集 旅人達の向こう側~side-story~
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