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第21話 南の大森林

ダメ元ですが星球大賞2に応募いたしました。

どうか応援のほどよろしくお願いします。



これからも引き続きよろしくお願いします。


日間ランキングに圏外から圏内に入ることがでてきていることに気が付きましたた。

確認したとき(8月30日)は200位だったのですが、非常に嬉しかったです。

これもひとえに皆さんのおかげです。本当にありがとうございます!!

これからも引き続きよろしくお願いします。

 昨夜、ニワトリ亭でサクラさんに俺が出せれた条件は海に出る準備、方法が確立されるまではサクラさんPTに参加して素材集めをする事。だった。これは俺に対してメリットの大きすぎる提案だったので、アイテムの収集が終わり次第PT全員分の武器・防具の作成を俺が行うことを逆に提案して、双方納得して俺たちはこの森に来て居た。

巨大な芋虫はグランドキャタピラと言うモンスターで、倒すと手に入る【粘着糸】というアイテムは束ねて紐を作ることができ汎用性の高いアイテムとなっている。

何故俺がわざわざ南の大平原を超えてこんなところでアイテム収集をしているかというと、海に出るためだ。


 海に出る方法としてまず浮かんだのは商船に乗せてもらう事だったが自由気ままに旅をしたい俺の考えとは少しそれる気がしたのでこの案は出る方法がなかった時用にとっておくこととなり、俺が選んだのは自作のいかだあるいはボートのようなものを作り海に出ることだ。

空腹や脱水と言った要素がないこのゲームだからできることだが、これを使ってのんびりと海を漂うところから俺は始めることを選んだ。上手く海流に乗ることができれば海流に乗って別の大陸に移動することもできるかもしれないし、もし何かあっても俺1人が死に戻りしてこの町に戻るだけで別段困った事にはならないことから俺はこの計画を立てた。

 もちろん、この計画は1人でモンスターを倒したりするだけでなくかなり長い時間1人で彷徨うことになる可能性もあり、サクラさん達にはあまり良い案だとは受け入れてもらえなかったけどこればっかりは譲らなかった俺が意見を押し通した。


 そんなことを振り返っていると木々のあいだに見える空間に茶色の毛皮をした体長1メートルほどはあろうかという巨大なイノシシが現れる。

タックルボアと呼ばれるこのイノシシに似たモンスターは、その体躯に似合った巨大な牙を用いて、巨体に見合わぬスピードでタックルしてくるというモンスターで、この攻撃に当たってしまうと現状の防具ではほぼ全てのプレイヤーが一撃でHPを全損することになるほどの威力で、そのタックルには十分注意する必要がある。

 しかし、このモンスターには致命的な弱点があり、そこを利用することで被害者を極力減らしてこのモンスターを狩ることができる。

その弱点とは、このモンスターはタックル中は直線でしか進むことができず、タックルの軌道から一度それてしまえば後は追撃の体制を整えて、攻撃ができることと、この鬱蒼と木々が生い茂る森というフィールドでは、プレイヤーにタックルをかわされてしまうと、いたるところに生えている木にタックルボアは激突してしまう。おそらくそういった仕様がもともと組まれて居たのだろうが激突したタックルボアは気絶の状態異常を受けて一定時間行動不可能の状態に陥るという始末であり、このモンスターで死に戻りさせられたという被害情報は、一撃の攻撃力の高さの割にごく少数と言ったところになっている。


するとこちらに気がついたタックルボアが例のごとく俺たちの誰かに狙いを定めてタックルを始める。


「ほっ!」


 狙われたのはキースで、キースは自分が狙われたことを確認して地面を転がりながらその軌道から離脱する。

すると、そこをタックルボアが通過して木に激突して気絶状態になったところを俺達がタコ殴りにする。

ここが、最初のエリアである南の大平原に続く2つ目のエリアであることもあり若干HPが高く設定されており、やや時間をかけながらも俺たちはワイルドボアのHPを削りきる。

すかさず【剥ぎ取り用ナイフ】を取り出し俺は剥ぎ取りを行う。

このワイルドボアから取れるアイテムで【ワイルドボアの牙】というアイテムは頑丈さから武器の作成に向いており俺はこのワイルドボアのアイテムを使って次は初めての武器作成をすることを決めていた。

剥ぎ取ったアイテムを鑑定する。



______________________________________


【ワイルドボアの牙】


ワイルドボアの堅く頑丈な牙はワイルドボアの巨大な体躯のタックルが生み出す強烈な衝撃にも耐える。




______________________________________



と、珍しく狙ったアイテムが1発で出たな。

すると、ポーンと、音がして【槌マイスター】のレベルが3に上がったことがウィンドウに表示される。と、同時に【鑑定】スキルのレベルも3に上がったことが表示される。


「カイゲンも順調にレベルが上がってるみたいだな!」


リュウが、俺がウィンドウを見ていることに気がつく。


「あぁ!このままガンガンモンスターを狩って行こうぜ!」


 今回特には、何も技能を覚えたわけではないがレベルが上がることはそのまま強くなることや、やれることが増えることに直結するため、こうして俺の持ってるスキルの中で唯一の戦闘系スキルのレベルも上がり、同時に素材を得ることのできる俺にとっていいことずくめの1日は進んでいった。








これからも引き続きよろしくお願いします。

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