表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/6

中谷 美鈴の場合。

 大学の講義。それは単位取得の為の出席型授業。

 大学三年のこの時期になると、皆は就活を始める。けれど、私には就活などいらないし、やらなくても平気なのだ。何しろ、私が会社のようなものなのだから。

 この日、バレンタインデーに私は神社にお参りに来ていた。願い事は単純に一つ。


(どうか幹がチョコレートを他の女の子からもらいませんように!)


 強く願った。

 実際、誰かに貰えると嬉しいのかもしれない。けれど、幹にはあたしがいるからいらない。だって、幹がたくさんチョコレートなんてもらってきたら、多分あたしはショック死しちゃう。

 だから、願った。

 

 家で母親と一緒にチョコレートを作る。

 どうやら母は父にあげるらしく「日頃の感謝的なのをチョコレートに込めてあげるの」なんて言っていた。

 あたしはド本命だ。それも何年も作り続けてる。だけど、幹は気持ちには応えてくれない。いや、実際に思いは伝えてないから無意味か。

 あたし的には、幹の童貞を奪いたい。

 けれど、それは高校生になってからでも平気だ。

 

 あたしは今日も幹の事を考える。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ