200文字小説 希望の風船(200文字) 作者: うわの空 掲載日:2011/07/20 長い間、入院生活を続けていた彼女には友達がいなかった。 友達がほしい。そう願っていた彼女は、いい事を思いついた。 彼女は便箋を用意し、そこに一生懸命手紙を書いた。 友達になってほしい、と。 そしてその手紙を風船にくくりつけ、窓から飛ばしたのだ。 赤い風船は空高く飛び、 近くを飛んでいたカラスのくちばしに当たってパーンと割れた。 彼女の病室に、手紙が落ちてきた。 見覚えのある字で、友達になってほしいと書かれていた。