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そんなことを思うタイミング

作者: あまなす

暗い話が多くなってしまうのは自分の人生のせいかなと、マナモは半ばあきらめている。過去がわたしに襲いかかる。過去の自分は過去の自分、腐った過去の自分だ。そのことに「ちくしょう」と思ってみても、結局は思っただけ。いさぎよくあきらめる。


本棚は見られたくない。マナモの信条のようなもの。あられもない自分の頭のなかをさらしているようで、みょうに卑猥だ。


今日はすこし、タイミングがよくなかったか。そんなことを思うタイミング。タイミング、タイミング。無数のタイミングがマナモの頭のなかをかけめぐる。電車のドアが閉まる瞬間の、エンターキーを押した瞬間の、ホットココアを飲み終えた瞬間の、お釣りが手にふれた瞬間の、それぞれのタイミング。タイミング、タイミング。無数のタイミングに、つめこむ余地がない。


気持ちは回復してくれるだろうか。回復するんだろう。きっと。もしくは、たぶん。





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